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- / ISBN・EAN: 4988103631542
感想・レビュー・書評
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イラク帰還兵たちの物語。
結局、本当の意味で兵士たちの悩みや苦悩を理解し、分かち合えるのは、同じ地獄を見た戦友だけなんだなぁ。だから戦争中毒と言われるような、戦場へ、戦友の元へ帰りたがる人もいる。
多くの戦争を経験したアメリカにおいてさえ、帰還兵に対する理解は進んでいない。
戦争においては、兵士も(特に犯罪的なヤツを除いて)加害者ではなく、被害者だと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
実話らしいけれど
現在のアメリカでもこの程度なんだ、と少し落胆してしまいました。
もっと手厚く、親身な対応を本人がうんざりする位のことを、帰還兵にしていると思っていたので。
普段経験しえないこと、人が一生の中で1度あるかないかの体験(例えば、自分や身内が暴行、自殺や他殺された、とか天災見舞われた、とか宝くじ1等を当てた、とか)をしたとき
経験した者同士には連帯感と仲間意識が芽生え絆が生まれたり、深まったりするが、そうでないものとの間には溝が生まれる。それが自分の大事な人だったとしても。
そして、自分が変わってしまったと追い詰める。
戻りたいと思っても、壊れてしまう人もいる。そうならなかった人も経験・体験していない頃の自分には戻れない。
戦争って、究極だと思う。
どこの国だって、宗教だって、人殺しは1番してはいけないことだと教えている。それが突然、殺せと言う。人殺しをして評価される。そして、ある日〃はいっ〃と今までの毎日に放られても。
ひりひりしました。 -
イラク帰還兵の苦悩を描く06年のアメリカ映画。
全然知らない映画だったがなんと主演はサミュエル・L・ジャクソン。
冒頭いきなりイラクででの戦闘シーン。しかしこの映画の本題は戦闘そのものではなくて、そこで傷ついた彼らがいかにアメリカに帰ってから苦しんでいるか。アルコール、不眠、社会への不適応など、目を覆いたくなるほどの悲惨さだ。実際にこういう人が今たくさんアメリカにいると思うと胸がつまる。
PTSDの治療としてカウンセリングで自ら語るというものがあるが、この映画を見ると語ることによってよくなるのではなくて、語れることによって(それを受け入れる人が身近にいることによって)よくなっていくのではないかと感じた。
こういう映画がすぐつくられるところにアメリカの懐の深さを感じる。 -
戦争から帰った人たちの苦しみが凄く描かれた作品。
とてもよかった。
そして、戦争後のケアも大事だと感じた。 -
イラク戦争の帰還兵、戦場でのトラウマに悩む。
親友が殺されたり、腕が爆破で捥げたり、
間違って民間人誤射殺しちゃったり・・・
帰国しても自らの障害やトラウマに悩まされて
病んでしまい、社会復帰はおろか家族や恋人との
関係まで破錠をきたしてしまい苦闘するという内容。
今回の SLJ は、軍医の役であったが、帰国後の彼を
助ける妻の存在に感動!俺もこんな女性と結婚したい。
ジェシカビールやカーティス a.k.a. 50 も出演!
2人とも普段とは違う内面を滲ませる新鮮な演技♪
同じようなテーマの映画は他にもありますが
良いキャストが揃って人間ドラマを展開させ、
戦争の傷跡や矛盾を再度 心に刻ませてくれた。