ノーカントリー スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
- パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン (2012年3月10日発売)
- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4988113823517
感想・レビュー・書評
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ものすごく簡単に言うと、「理解とか異常というものを超えた殺人鬼の周りで、なんとか犯人を捕まえようと保安官たちがうじゃうじゃしていて、知らないところで撃ち合いとか起きてるけど結局犯人が勝って、保安官は、やはり無理だ・・・と諦めて嘆く」ということになってしまうような気もするのだが、それでは元も子もないので少し考えてみる。
しいて言うならアントン・シガーはその人格うんぬんとか犯罪動機うんぬんみたいなものはとっくに超えていて、現代的恐怖そのものとして象徴されているように思える。
モスに撃たれても交通事故に遭っても平然としている様はちょっとターミネーター的というか、摘んでも摘んでも出て来る芽、のように感じた。
保安官たちの行動は行動とも呼べるものでもなく、「結構追いつめた」とか「ギリギリ取り逃がした」ではなく、犯人に近づくことすら出来ない。
またずっと争点となっているあの金の詳細情報も最後まで与えられない。
でもこの感じはなんだか何度も観たことがあるような気がするのだ。
例えばラースフォントリアーの「ドッグヴィル」やシャマランの「ヴィレッジ」。
あえてそれらと比べて気付くことは、ムラ社会が極度に拡大したということだろうか。
ドッグヴィルやヴィレッジが小さな共同体の中の、理由のわからないルールや狭い世界ゆえの想像力のなさみたいなものの恐ろしさを描いていたのに対し、ノーカントリーはもはやアメリカというひとつの国=カントリーが舞台である。
ノーヴィレッジをはるかに超えて、ノーカントリーにまでなってしまった、と解釈すると、少し面白いような気もする。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ちょこちょこ昼ごはんの合間に視聴。いやもう緊迫感がヤバイ。サスペンスのパートは見てきた映画の中で歴代随一かも。
それだけに後半が哲学っぽい感じになっちゃったのが残念。正直、あんな面白いアクション見せられた後じゃ、「お説教なんかどうでもいいんだよ! 俺が見たいのはシガーとモスが直接対決するところなんだ!」と思わず席をたって文句を言ってしまっても、他のお客さんも同意してくれるはず。
まあ言いたいことはなんとなくわかる気がするんですけどねー。ファーゴと合わせて考えると。諸行無常って感じですね
BGMが一切無く淡々とした展開、無駄にリアルな登場人物たちの細かい行動が、逆に非情な感じがして恐ろしいです。そしてCOOLです。なんていうか、徹底して作ってるんだなって感じがします。さすが一流ですね
最後までサスペンスドラマでいってくれたら間違いなくファーゴを超えていた! うーん残念。一つのお話としてまとまっていたファーゴの方が、自分の中ではポイント高いです。ああ消化不良 -
いや~、久しぶりに早送りしながら観るなんつーことをやってしまったわ。ヾ(-。-;)エグすぎ…。
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不気味な殺人鬼に淡々と追われるストーリーだけれど、飽きない。
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そんな武器あり!?っていう驚愕の殺し屋から逃げ回る話。でもあれ意外と便利そう。パシュッ!
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シガーの狂気っぷりが半端なく怖い。とにかく引き込まれる。主人公の死は呆気なくてちょっとびっくりした。ラストの意味がいまいちよくわからないので、また観たい。
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・・・怖すぎる・・・
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アメリカは広いなぁ…と思うお話。
先住民とかメキシコ人とかいろんな人が住んでいて、そこに秩序をもたらすのがどれだけ大変かわかりました。
マッシュルームカットのおじさんが怖い。 -
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