私は貝になりたい <1959年度作品> [DVD]

監督 : 橋本忍 
出演 : フランキー堺  新珠三千代  水野久美  加東大介  笠智衆 
  • 東宝
4.17
  • (5)
  • (4)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 29
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988104049056

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2022/03/31

  • フランキー堺演じる清水は高知で床屋を営み、妻と子供の3人で細々と暮らしている。ある日赤紙で戦争に召集される。中年の鈍臭い清水二等兵は上官に米兵の捕虜殺害を命じられる。上官の命令は天皇の命令で、絶対である。戦後、床屋へ戻りまた家族と暮らすが、突然逮捕され裁判にかけられる。死刑判決を受けるも、なかなか実行されず楽観論が流れ始めるが──。
    有名なタイトルは刑執行の直前に家族に宛てた遺書の一文だ。戦犯ゆえ家族には遺骨も安置場所も伝えられないという死を前に、必死で書くその姿は胸を打つ。軍隊という組織の理不尽さを浮き彫りにし、犠牲になるのはいつも一般の市民だということを改めて教えてくれる。

  • 反戦映画の傑作にして、鬱映画の日本代表。

    大昔に一度見たことはあって、ストーリーも覚えています。上司の理不尽な命令に従っただけでBC級戦犯として死刑になってしまう男の悲劇。庶民である彼のささやかな日常が描かれた後の展開に、こんな悲劇が起きてよいのか、という無力に苛まれます。上の者は責任をとらず、常に罰せられるのは下の者ばかちmり。そのことを詫びて死んでいった、佐分利信演じる元中将は、辛うじて日本人の良心を感じさせますが、それで主人公が救われるわけではない。無念すぎる。

    彼を裁いたのは戦勝国のアメリカであり、日本人が全くいない法廷でまともな弁護も受けられないという状況にも驚き。これが東京裁判か…。

  • 最初に観た所ジョージ主演版には子供心に衝撃を受けた記憶がある。
    オリジナルも良かった。

  • 高知などを舞台とした作品です。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

(はしもと しのぶ 1918年生)
脚本家、映画監督。1949年、黒澤明との共同脚本『羅生門』で脚本家デビュー。その他の代表作として、『ゼロの焦点』『白い巨塔』などがあり、また自ら手がけた脚本『私は貝になりたい』を監督し好評を得る。映画製作者としても『砂の器』『八甲田山』など大ヒットを飛ばし、精力的に活動した。

「2012年 『黒澤明脚本集『七人の侍』』 で使われていた紹介文から引用しています。」

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×