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- / ISBN・EAN: 4988135601452
感想・レビュー・書評
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壮大な音楽がすてき。サントラ欲しい。
衣装など当時のままにかなりこだわったらしくて、
とっても豪華で綺麗な仕上がり。
なんだか憎みきれないバリーの生涯。
レディ・リンドンのマリサ・ベレンスンが美しい。
キューブリック作品で一番堂々と好きと言える作品だな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
バリー・リンドン役のライアン・オニール(「ある愛の詩」etc...)が友達に似てる。。。時代の雰囲気を忠実に再現するため、ロウソクの光だけで撮影することを目的としNASAのために開発されたレンズを探し出して使用したらしい。衣装がいい。完ぺき主義のキューブリックらしくどこまでも手が込んでいる。音楽もいい。
<あらすじ>
18世紀半ば、アイルランドの農家に生まれたレドモンド・バリーは、初恋相手の従姉の婚約者のイギリス将校を決闘の末に銃殺してしまったと思いこみ(実際にはバリーの銃には麻弾が装填されていたため、気絶させただけだった)、警察の追求をかわすために村を出る。
ダブリンへと向かう道で追いはぎにあい一文なしになったバリーは、英軍の兵員補充に志願して大陸に渡り、七年戦争に参加する。兵隊の中で頭角をあらわすバリーだが、親友の死をまのあたりにして脱走を決意。将校の服・身分証・馬を奪って同盟国のプロイセンに渡るが、プロイセンの将校ポツドルフ大尉に偽装を見抜かれてしまい、プロイセンの軍隊で兵卒となることに。
戦地でポツドルフ大尉を救出した功績により、今度は身分を隠してプロイセン警察でスパイとして働くことになった。バリーの任務の対象となったのが、スパイ嫌疑をかけられていたギャンブラーのシュバリエ・ド・バリバリであった。
シュバリエの召使いとして潜入しようとしたバリーだが、シュバリエが同郷人だと知ったバリーはプロイセン警察を裏切り、シュバリエの相棒として二重スパイをこなすようになる。やがてシュバリエが国外追放になるとバリーはシュバリエと同行し、ヨーロッパ各国の社交界でイカサマによって荒稼ぎする。
そんな中、バリーは病弱なチャールズ・リンドン卿の若い妻レディー・リンドン(ファーストネーム:ホノリア、爵位:リンドン「女」伯爵、兼イングランドのバリンドン「女」子爵、兼アイルランド王国のキャスル・リンドン「女」男爵。リンドン卿の従妹)に出会い、彼女を籠絡する。バリーの企み通りチャールズ・リンドン卿はまもなく病死し、バリーはレディー・リンドンと結婚してバリー・リンドンを名乗るようになる。
一年後、バリーとレディー・リンドンの間に子供が生まれる。バリーは、ブライアンと名付けられたその子供を溺愛するが、家庭をまったく顧みない放蕩な生活に、レディー・リンドンと前夫リンドン卿との子であるバリンドン子爵との間に亀裂が入りはじめていた。
やがてバリンドンの挑発に乗ったバリーが公衆の面前でバリンドンを殴りつけるという事件が起こり、バリーの社交界での評判は地に落ち、爵位を授かる望みも断たれてしまう。追い打ちをかけるようにブライアンが馬の事故で亡くなり、絶望したバリーは酒におぼれ、レディー・リンドンは精神を病んでしまう。その惨状に対しバリンドンはみずから家を建て直す決心をし、バリーに決闘を申し込む。
決闘の結果、バリーは左足を切断する大怪我を負ってイギリスから追放されることになる。その後彼は落ちぶれた賭博師として生きたとも言われているが、どのような末路を辿ったかは定かではない。 -
一人の成り上がり男の人生が、はかなく虚しく描かれている。ナレーションでどうなるかをほのめかしているので、後半は下り坂の人生だと知りながら観ていると、とても暗い気持ちにさせられ、怖かった。
決闘シーンやそれに類する闘い(賭博も含めて)が何度も出てくるが、そういったシーンの雰囲気はどれも緊迫感があった。キューブリックは、何度も役者に演技をさせるらしいが、一つ一つのシーンへのこだわりが、この緊迫感をうんでいるのかな?!と思った。 -
18世紀イギリスを舞台に、3時間を超す歴史大作。
ライアン・オニール主演。
スタンリー・キューブリックにしては異色のリアルでストレートな作品。
当時を再現した映像、バリーの妻役の衣装が最高に美しい。
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キューブリックとしては正統な感じの映画、とはいえキューブリックの味が存分に出ていて傑作。