自殺サークル [DVD]

監督 : 園子温 
出演 : 石橋凌  永瀬正敏  さとう珠緒  宝生舞  余貴美子 
  • 角川エンタテインメント
2.73
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本棚登録 : 237
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988111285973

感想・レビュー・書評

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  • 血糊の質感が素晴らしい。やっぱり初期の園子温はインパクトが凄かった。
    ROLLY出てきたの意味わかんなくて笑う。

  • 園子温のグロワールドが今回も炸裂してました…何作か見てきて、この監督の傾向が透けて見えてきて、ふむ…という感想です。とはいえ年代別に見ているわけでなく、令和の今観ると平成~~!!を感じられてよかったです。映像。

    内容は、己の理解力が足りないからか頭をひねることが多く…もう一回観るべき?!というものでした。
    黒幕は、あの子?

    勝手に生きろ!
    私は私の関係者だよ、あなたと恋人の関係は変わりますか…

  • 2022/7/23
    園子温、好きやけどな。

  • 2002年 日本 99分
    監督:園子温
    出演:石橋凌/永瀬正敏/麿赤兒/萩原明子/ROLLY/宝生舞/さとう珠緒/余貴美子

    新宿駅のホームから、54人の女子高生が手を繋ぎ「いっせーの、せ」で飛び込み自殺を図る。同じ日、夜の病院で宿直の看護師2人(宝生舞、さとう珠緒)も、ちょっと散歩にでも行くかのように飛び降り自殺。事件の捜査にあたる刑事たち=黒田(石橋凌)、村田(麿赤兒)、渋沢(永瀬正敏)らは、さらに事故現場に置かれたスポーツバッグの中から、小さな長方形に切り取られた人間の皮膚を繋ぎ合わせ、ぐるぐる巻いたものを発見。衝撃的な事件の影響で、自殺者が相次ぎ、ネットでは「自殺クラブ」の存在が取りざたされるが…。

    後日談にあたる『紀子の食卓』を先に見てしまったのだけど、わりと良かったので前日譚のこちらも。とはいえ、作品自体のテイストは全く違い、こちらはかなりグロい。必要以上にスプラッタで悪趣味なので、ある意味B級カルト映画に分類される作品かもしれない。一連の事件を裏で教唆した真犯人が誰なのかというミステリー風の構成にはなっているけれど、厳密には推理ものではなく、どちらかというと不条理の範疇。論理的に説明できないことを描いているので、自分がもし10代でこれを見たら影響を受けてしまったかも。

    2002年の映画なので、おそらく「ネットで繋がる」ということに今よりももっと特別な何かがあるように思われていた時代なのだと思う。自殺者数をカウントするサイトや、紀子~にも登場した「廃墟ドットコム」などにアクセスするティーンエイジャーたち。今も簡単にSNSで自殺仲間を募ったり、家出少女をさらったりという事件はあるだろうが、あの頃のほうがもっと「得体が知れない」雰囲気はあったかも。

    54人の自殺のニュースを見て、屋上でランチしている高校生たちが悪ふざけで自殺クラブを名乗り自殺ごっこを始め、冗談かと思いきや本当に飛び降りてしまう場面は、ありえそうで怖かった。余談だがその中の一人に、めっちゃ若い頃の田中圭を発見。自殺ブームは止まらないが、実は二種類の自殺がある。ニュースなどに影響されて衝動的に自殺する人々と、例の人間の皮膚の断片を繋ぎ合わせたロール(200人分とも)に皮膚を提供していた者。刑事たちは、後者の捜査に乗り出していく。

    恋人を飛び降り自殺で亡くした女子高生ミツコ(萩原明子)は、渋沢刑事の取り調べを受けて、恋人が皮膚を切り取られていたことを知る。死んだ恋人の部屋を訪問したミツコは、部屋のあちこちに貼られたアイドルグループ「デザート」のポスターにふと違和感をおぼえる。デザートはローティーンの歌って踊るアイドルグループ。たぶん当時だとSPEEDをイメージしてる感じ。実は彼女らのCDやポスターに暗号が隠されており、それを発見したミツコは、デザートのコンサート会場に向かうが…。

    結局真相らしきものに辿り着くのはこのミツコだけ。園子温監督映画にはミツコという女性が重要な役割で度々登場する。ただこれ演じてる女優さんは、オーディションで選ばれたというわりにパッとしない。制服着てないと女子高生じゃなくて老けた元ヤンにしか見えないし、演技もルックスもイマイチで残念。コンサート会場で、ミツコは大勢の子供たちに会い、彼女も皮膚を切り取られる。

    黒田刑事に不審な予告電話をしてくるのも子供。その予告通り、デザートのファンだった息子や娘、さらに妻(余貴美子)までもが凄惨な自殺を遂げる。

    全体的にグロいのだけど、一カ所だけ笑ってしまったのは、ROLLY(元すかんち・ローリー寺西)が登場するシーン。事件の真相をミスリードさせるためだけに出てきた、おかしな人で、まあそれなりに残虐な殺人とかはしてるんだけど、ビジュアルはほぼ本人のまま、パンクファッションの若者数人を従えて、なぜか1曲歌まで披露。これが真犯人だったらほぼギャグだろと思って見てましたが、まあさすがに犯人ではなかったので良かったです(苦笑)

    映画が言わんとすることは、わからなくはない。私が10代の頃、アイドル歌手の岡田有希子が自殺して、しばらく自殺が相次いだ。私自身も、自殺について考えた。現在も日本の自殺者は先進国ではかなり多いらしいけど、あまり大々的なニュースにならないのは、自殺というものがなぜか連鎖反応を起こすものだからだと思う。タイトル「自殺サークル」の「サークル」は、いわゆる同好会のことではなくて、食物連鎖などにも繋がる循環、連鎖反応による輪や円、のほうの意味だと解釈しました。

  • 「あなたはあなたの関係者ですか?」
    説教臭いけれど特に苦にならずに観られた。

  • 初めて観た時、映像や内容よりも言葉が衝撃的でした。

  • 新宿駅で女子高生54人が手をつないで投身自殺し、そこには200人分の人の皮をつないだものが入ったボストンバッグが残されていた。
    警察は当初、事件性は薄いと見ていたが、自殺者数をカウントするwebサイトの存在がタレ込まれる。
    捜査が進まない中、自殺クラブの影響と思われる自殺者が次々と増えていく。

    アナタと他人の関係は?と聞かれた場合は答えられるけど、
    アナタとアナタの関係は?と聞かれて答えられる人は少ないだろう。
    自殺者が減らない現代社会を見事に捕らえてるのは さすが園子温。
    後は、勝手に生きろ!

  • 園子音の名が手始めた頃の作品。
    園ファンな私だが、この作品もやはりグロさ、ちゃっちぃさ、ゆるさ、いい意味で安上がりな演出など相当面白い。ちょっと不気味な箇所など多々あり、ホラーよりなところもあるが、さすが園監督!ホラーなのにちょっと隙があり、張り詰めた緊張感が一気に紐解くようなゆるい音楽、演出が光り、終始飽きさせない。
    いっせーの、いっせーの、いっせーのせなど、ちょっとミステリアスな光景や、最後の少年たちの行為など謎の多いところがたくさんあるが、監督の意図なのか、それとも、もうそれでいいんじゃない?という、ゆるい考えからなのかはわからないが、それはそれでまたこの映画の魅力なのだ。

  • いっせ〜の〜せっ‼︎
    自殺に限らず、同じ事を複数人でやると、1人で抱えるプレッシャーや不安が軽減されたように感じるやろね。”赤信号、みんなで渡れば怖くない”と同じ。勇気がないって事の裏返しやね^ ^

  • 意味不明。陳腐なグロ。園子温作品は初めて見たが、これが最低レベルであることを祈るばかり。

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著者プロフィール

1961年愛知県生まれ。大学中退後に自主制作映画デビュー。『自転車吐息』(90年)はベルリン映画祭に正式招待される。代表作に『冷たい熱帯魚』など。テレ東系列で放映中のドラマ『みんな!エスパーだよ!』も監督。

「2013年 『ナショナリズムの誘惑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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