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- / ISBN・EAN: 4988113824644
感想・レビュー・書評
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ヒーローも楽じゃないのね。正義ってきっとそれぞれにあるわけで。
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誰が正義で誰が悪なのか?
日本でも人気のあるアメコミ映画では、そこがはっきりと分かれているお決まりの勧善懲悪モノが多かったので、この作品を観て、そうでないものもあるということがわかってよかった。
とにかくロールシャッハさんかっこよすぎ!
躊躇なく人を殺せる彼は、いわゆる「ヒーロー」像とはかけ離れているかもしれないが、彼なりの「正義」を最期まで貫く姿に痺れた。 -
事前情報なしにこの長時間は正直相当ヘビーでした。しかし2回見たら相当面白い。びっくりした。ヒーローだってやっぱり人間だよね、っていう部分をひたすら突き詰めていくある意味哲学的なお話。そして仮にその部分に共感できなくとも、ロールシャッハの渋さには唸らずにいられないというなかなか抜け目ないお話。
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アメコミ原作のアンチヒーローもの。彼らだってヒーローである前にひとりの人間なのだから、そこには当然、苦悩や限界、醜い部分も持ち合わせているし、各人で掲げる「正義」も異なってくる。これを日本でやろうとすると『仮面ライダー龍騎』や『非公認戦隊アキバレンジャー』になるわけで。それでも目の前の人々を助けたい、という無償の精神に行き着くのが日本人のヒーロー観であり、究極的に突き詰めると自己満足と自己顕示欲ありきなのがアメリカ人の描くヒーロー像のような気がします。
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まだ原作を読んでいないので、正直、長くて途中から飽きてきた。
提示したい問題がいくつかあることと、問題自体が解決し難いものだからこそまとめられなかった感がある。
けどこういった正義のための悪とか、矛盾した問題を取り上げている作品としては、そこらへんの映画よりよっぽど完成度の高いものだと思う。原作を読んでからもう一度観直したい。 -
思ったよりテーマがヘヴィーで人間描写や展開もディープ。『百を救うための一の犠牲』という何とも難しい問題を投げ掛け終了している。キャラクターやコスチュームは何かしらアメコミヒーローを彷彿とさせ、奇抜でなかなか面白い。『300』や『エンジェルウォーズ』の監督ザック・スナイダーだけあって、映像や見せ方も凝っていて、お洒落映画好きな人も楽しめると思った。色遣いやワンシーン毎の撮り方が絶妙。そういった意味でのオープニングクレジットは見応えあり。ロールシャッハとヴェイトの生き様が賛否両論あれど、良くも悪くも個人的には見事。
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ダークナイトと良く比較されるらしいですけどどちらの映画も観ている人間の善悪に対する倫理観をグラグラ揺さぶるっていう所が似ていると思いました。
両方好きだよ!
あと挿入歌の使い方が良かったですねー。
サイモン&ガーファンクルってちょっと聴いただけだとおセンチ懐古主義者の音楽と思われがちですけど実はチョー政治的で、ベトナム戦争の時他のアーティストが閉口してしまった中でもNO!と言い続けた反骨精神の固まりのような人達なんです。
そもそもフォークもロックンロールが商業的になっちゃった60年代後期にアンチテーゼとして生まれた音楽だし。
他の曲もちゃんと意味があって挿入歌として選ばれてそうなので調べてみようと思います。
でも正直ちよっと長いよウォッチメン。。
でも復習してまた絶対観る!! -
ヒーローものにありがちな爽快感やスッキリするオチを求めてはいけない映画。ヒーロー1人1人の苦悩や境遇、そしてそれらを取り巻く人々や時代背景などがとにかく暗い。そしてロールシャッハのかっこよさはやばい
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いわゆるヒーローものにつきものの爽快感は皆無。見終わった後、後味の悪さと考え込まされる映画です。
私ももう一度最初から見返してみたいと思いました。
アメリカン・ヒーローが実在して、ベトナム戦争や冷戦対立に重要な役割を果たしていたという世界観の物語。
ヒーロー達は一人を除いてちょっと力の強い普通の人間。
やっていることはコスプレして人殺しやっているようなもの。
そんな中でコメディアンと呼ばれる元ヒーローが殺害されたことから物語は始まるのだが…。
正義とは何か?平和とは?をテーマにしているだけあって、登場しているヒーロー達1人1人が独自の正義感を持っていて、
どの考えが正しいか否か、劇中では明言されません。
見終わった1人1人に考えてほしい、ということなんでしょうね…。
ネットを見てるとロールシャッハを指示している人が多い印象。
どの正義も共感しにくいところ多いのだけど、私はナイトオウルかな…。自己満足と守りに入っていますが。
テーマの共通性と公開時期の近さから、ダークナイトとよく比較されますが、私は面白さならダークナイトに軍配上げます。