まあこれは、大好きなアルバムですね。ミッシェルのアルバムの中では、個人的には「ギヤ・ブルーズ」か、このアルバムか、が、最高に好きかなあ。どっちが上か、ってのは、比べられないもんですけれど。もっというと、そらもう、全てのアルバムが、最高ですけれど。
印象で言うと、とことん冷たいアルバム、凍てつきまくった印象といいますか、この時点で、ミッシェルは、なんらかの極北にいたのかなあ?行きついちゃってたんかなあ?とか思う次第です。「チバさん、大丈夫なの?」ってくらい、アルバムジャケットといい、中ジャケの写真といい、ひやっひやでした。
「シトロエンの孤独」とか、もう大好き過ぎですね。街中でシトロエンの車を見るたびに「シトロエンの孤独は続く!!」って、内心叫んじゃうくらい、ビックリするほど好きです。曲のタイトルと言い、歌の内容と言い、全然意味わからん、って曲ですが、当時チバさんの抱えていた、なんらかのすんごい孤独を、感じられた気がする、と、錯覚はできる気がするくらい、好きです。
「暴かれた世界」は、シングルでリリースされた当時、古本屋で働いてたんですよ、自分。で、店内のBGMは有線で、たまーにね、ホンマにたまーに、この曲が、かかってくるタイミングがあったんですよ。で、かかった瞬間から、もう全神経を集中して、曲を感じようとしてました。まあ、店的には、有線聴いとらんと働けよ、って感じだったんでしょうけども、、、すみません、あの時のあのお店の店長さん。で、まあ、なにしろもう、すっげえ曲だなあ!!って、ビシバシ感じてましたね。まあ、それくらい好きだった、ってことです、当時。恋してたんですよね、この曲に。
「赤毛のケリー」は、いわずもがなの名曲。ミッシェルが好きな人は、ほぼ全員、この曲が好きなんではなかろうか?ある意味、紋切り型のイメージはついちゃいますが、まあ、とことん好きです。なんでこんなに、切ないんだろうなあ。本当になあ。素晴らしいです。
とにかくまあ、誰かの心になんらかのキズを残す、という意味では、最高の一枚だと思います。本当に冷たい。でも、圧倒的に魅力的。凄いアルバムだと思います。