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- / ISBN・EAN: 4988102832636
感想・レビュー・書評
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デリバティブって言葉を誰もうまく説明できていない場面が面白いし怖いよ。
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ムーア節炸裂、と言った内容。
今回のターゲットは資本主義。お得意の突撃インタビューと痛烈な風刺で金融業界をぶった切る。
ただ途中で出てくる聖書のくだりとか、ちょっと強引すぎやしないかと部分もあった。
資本主義とキリスト教の関係はプロ倫を再読した方がよいかも。
まぁ、資本主義に民主主義を対置して二項対立にしたほうがわかりやすいという意図もあってのことでしょう。 -
今の日本のお偉方は、ここで描かれているシナリオをそっくりそのまま日本でも再現しようとしているだけ。
おまけに映画では、それを阻止しようとする大衆と、曲がりなりにもそれを支援する大統領がいるが、日本にはそういう兆しは殆どない。
アメリカ以上に致命的な気がして、益々遣る瀬無い気持ちに… -
本作で言われているアメリカが現在のアメリカの本質なら、もうどうしようもない。企業が勝手に従業員に生命保険をかけることを許す国(シティバンクの極秘文書の内容といったらもう死刑もの)。民間企業に少年院や刑務所や軍隊を経営させる国。個人の破産を促して金儲けをする国。高給をとるべき飛行機のパイロットが貧困である国。1%の富裕層が、国全体を牛耳る国。民主主義ではなく、カネがすべてを動かす国。社会主義と聞けば昆虫の反射反応みたく即否定する国(富裕層にかぎる)。演出過多のマイケル・ムーアを差し引いても、やっぱりこれらは否定しがたい事実。
日本も本作で扱われているファッキン・ブッシュ期のアメリカにだんだん似てきているから怖い。国民を完全無視した議会なんてまさにそれ。
アメリカでも、オバマ政権が終わってからがまた気がかり。トランプが当選でもしようものなら……貧者救済に傾いてはいるがそれも戦略であることは明らかなので、読めない。
社会主義者呼ばわりされてアメリカ富裕層、つまり資本主義信奉者には嫌われるフランクリン・ルーズベルトのスピーチはすばらしかった。 -
1%の富裕層が、国民全体の数十パーセントの富を保有しているという、アメリカの貧富の格差が、ウォール街の強欲主義的なものに原因があるとして非難する内容。
まあしかし、自宅を担保にして、それ以上何を買ったのか、自分の返済能力をきちんと把握していたのか、ダマされる方も悪いのではと思わないでもない。 -
情緒に訴える方向に傾き気味なのではないかなあ。
折角の主張がキレを欠いてしまったように思う。 -
退屈だけど、1つだけ新しい知見を得たので、成績アップ。
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022
アメリカにおける富裕層と貧困層の対立を描いた映画。
高齢者が富を貯め続ける日本にも、全く同じことが言えるなと思いながら観ていた。
多かれ少なかれ、金融業は貧富の差を促進する仕事である。
そのことを自覚して、明日から働きたいと思う。 -
このドキュメンタリーで描かれている不正義すべてが「資本主義」によるものといえるのかな。
修正資本主義という考え方もあるわけで、資本主義という立場を根本に置いたとしても、色々できることはあるように思う。
逆に、資本主義を放棄しても不正義が生じることはあるわけで。
むしろ、不正義を糾弾するために、地域住民やマイケル・ムーアのような人が声をあげられるアメリカにはまだ希望があると思う。
その点、日本はどうだろうか。