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- / ISBN・EAN: 4934569638830
感想・レビュー・書評
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【ツーリング】★★
ツーリング中、激しい雨が降ってきたので廃墟のホテルで雨宿りをしたAさんとBさん。しばらくしてAさんは催したくなりトイレへ行くのだが…。
【隣の奥さん】★★★
タカギ夫妻は、奥さんがくも膜下出血で倒れて以来、地方に引っ越してのんびり暮らすことになった。そこでタカギさんの奥さんと隣の奥さんが仲良しになる。
ある日、お隣に柩のような荷物が届き、数日後には大きなビニール袋を引っ下げて何処かへ行ってしまい、タカギさんの奥さんは不審に思う。
【はるみさんのアパート】★★★
プロのダンサーを目指しているはるみさんは、ダンススタジオから近いアパートに引っ越すことになった。当日、引越しを手伝ってくれた友人のユウコさんがシャワーを浴びようとしたのだが、突然「用事ができたから帰る」と言って帰ってしまった…。
【信州での話】★
親父が若い頃、近所に一人暮らしのお婆さんが暮らしていたが体が悪く一日中寝込んでいた。それをいいことに、「これ借りるよ」と言って勝手に物品を持ち去る輩が沢山いた。結局お婆さんが亡くなってしまうのだが、それ以降「持って行った物を返してくれ」とお婆さんが化けて出るようになる。
【信州のおじさん】★★
戦時中の話。祖母が「門の外に人が見えているから見に行ってくれないかい」「庭に誰かが来ているから見ておくれ」と何度も訴える。その度に母親が確認したが誰もいなかった。親父は自慢の息子(稲川の叔父)がいなくなったから神経がおかしくなったのではないかと思い始める。
そんなある日、とうとう祖母が「ショウゾウが死んだ」と言い始める。
【猫が鳴く】★★★
サキタさんが部屋で寝ている時、頻繁に猫の声を聞いていた。ある日、その声が自分の部屋の押入れから聞こえてくるような気がしたので開けてみたところ「○年○月○日、コウイチ」、「○年○月○日、サチコ」と、年月日と名前が5つ記されているのを見つける。
【猫が鳴く】がベスト。『猫の声』『押し入れ』の落書きがどう繋がるのか全く読めず最後まで緊張感がありました。稲川さんの擬音がとても怖かったです。【隣の奥さん】、【はるみさんのアパート】も面白かったです。
【信州のおじさん】は、俗にいう『虫のしらせ』というやつでしょうか。非常に興味深かいお話でした。
【信州での話】は、タイトル、内容、オチがチグハグで、珍しく完成度が低い話だなと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示