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- / ISBN・EAN: 4988135804846
感想・レビュー・書評
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ハートマン軍曹のセリフ集
http://www.hcn.zaq.ne.jp/ganso/neta/sergeant03.htm -
アメリカ兵が殺人兵器になる瞬間
音楽とテンポ(演出)映像が見やすい -
「地獄の黙示録」を経て「プラトーン」「グッドモーニングベトナム」などベトナム映画のブームの中では完全なる異色作となったこの作品は、ベトナム戦争をモチーフに人間が一個のものへと移行し、殺人兵器と化すその過程を完全主義のキューブリックの手法で細部にわたって映像化することに成功している。
主役のジョーカー(マッシュ・モーディーン)がピースマークを胸に着け戦争するように、「博士の異常な愛情」と同様の戦争に対するアイロニーが見えてくる。これはキューブリック個人の傑作である。 -
サーイエッサー
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2部構成の戦争映画。前半のハートマン軍曹による罵詈雑言に爆笑とセンチメンタルを感じたが、後半の展開は終始文章で吸収したいような気がしていた。
【感じたこと】結果、形態として面白い作品という的外れな印象を抱いてしまう事になってしまった。あえての二部構成だと思うし、そこにはなにかしらの狙いがあったのだと思う。映画的造詣を深めて、いつかリベンジしたい。 -
これまで見たキューブリック映画は、『2001年宇宙の旅』『時計仕掛けのオレンジ』『アイズ・ワイド・シャット』。映画通には常識的なことかもしれないが、どこまで描写を徹底しても、身体性を帯びないのがこの監督の映画の特徴なのだとあらためて実感しました。映画の質感がつくりもののようだという意味なのですが。
ベトナム戦争における海兵隊のある人物と彼が所属する一部隊の、過酷な訓練、戦場での血が吹き飛ぶ戦闘場面が描かれたにしても、どこか人間が演じる不条理劇を神の目線で見下ろすキューブリックの、疎ましくも冷徹な視線を感じてしまいます。
この映画から読み取れることが何かは分からないのですが、映像そのものの放つ奇妙な冷徹さが、たまらなくエロティックでした。さながら徹底的に磨き上げられた金属の光沢を見るように。 -
音楽が明るいから、元々重い話が余計重く感じられてしまう。キューブリックらしい映画。
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戦争の表層と深層がコミカルに巧みに描かれている。