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- / ISBN・EAN: 4988135804921
感想・レビュー・書評
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公開から随分経つのに良い評判をよく耳にするので、観てみた。なるほど、「正しさ」とは何?に正面から向き合っている超良作でした。
正し過ぎるからこそのヒーロの孤独と痛みが、ビンビン伝わってくる。悪との共感や悪への誘惑を一番受けやすいのは一般市民でなく、実は最も正義な人。その情熱から、ひたむきさからって事実も、わかりやすく描かれている。
悪を減らし続けていたら、悪がひとつに固まってもっと強い悪が生まれる…圧倒的正義がいると、その対局が必ず生まれてしまう。バットマンとジョーカーはまさに陰陽のような関係で、だからこそラストシーンでのバットマンの選択が胸に刺さる。大きな愛と圧倒的な孤独…。
これって管理職とか・社長など「背負いつつ切り拓く立場」の人の気持ちに近いんだろうな。
何度も「はためくマントの後ろ姿」シーンが出てくるんだけど、きっとノーラン監督は「戦う男の哀愁」をそこに投影したんだと想像。ビジネスマンからの強い共感も得られそうな良作でした。
続編の『The Dark Knight Rises』にも期待!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ゴッサムシティに、究極の悪が舞い降りた。ジョーカー(ヒース・レジャー)と名乗り、犯罪こそが最高のジョークだと不敵に笑うその男は、今日も銀行強盗の一味に紛れ込み、彼らを皆殺しにして、大金を奪った。
この街を守るのは、ブルース・ウェインことバットマン(クリスチャン・ベイル)。
彼はジム・ゴードン警部補(ゲイリー・オールドマン)と協力して、マフィアのマネー・ロンダリング銀行の摘発に成功する。この街を守るのは、バットマン。
それでも、日に日に悪にまみれていく街に、一人の救世主が現れる。新任の地方検事ハービー・デント(アーロン・エカート)だ。
正義感に溢れるデントはバットマンを支持し、徹底的な犯罪撲滅を誓う。
資金を絶たれて悩むマフィアのボスたちの会合の席に、ジョーカーが現れる。
「オレが、バットマンを殺す」。
条件は、マフィアの全資産の半分。しかし、ジョーカーの真の目的は、金ではなかった。ムカつく正義とやらを叩き潰し、高潔な人間を堕落させ、世界が破滅していく様を特等席で楽しみたいのだ。
遂に始まった、ジョーカーが仕掛ける生き残りゲーム。
開幕の合図は、警視総監の暗殺だ。
正体を明かさなければ市民を殺すとバットマンを脅迫し、デントと検事補レイチェルを次のターゲットに選ぶジョーカー。
しかし、それは彼が用意した悪のフルコースの、ほんの始まりに過ぎなかった……
クリストファー・ノーラン監督版新生バットマンシリーズ第2作。
地方検事ハービーデントを策略で悪人に堕落させトゥーフェイスにさせ、世界を悪に染め、正義を揺るがすことに喜びを感じる凶悪なジョーカーに追い詰められ、犠牲を強いられ、警察に追われながらも犯罪と戦い続けるバットマンがカッコイイです。
特に、ジョーカーが、市民と犯罪者が乗ったボートに爆薬を仕掛け、お互いに殺し合わせようとした計画に対して、市民や犯罪者が人間の善意の強さを示すシーンとバットマンがハーヴィーデントの罪をかぶって警察に追われながらバットポッドに乗って走り去っていくシーンに、心が熱くなりました。
ティム・バートン監督のバットマン、バットマン・リターンズやウォッチメンに並ぶ傑作ですね。
「彼はヒーローじゃない。沈黙の守護者、我々を見守る監視者・・・暗黒の騎士(ダークナイト)だ」 -
レビューしにくい映画。
キャラとしてはジョーカーが好き。
バットマン作品は初めてみたのだけど、バットマンって案外人間臭いキャラクターなのね。
互いの船を爆破させるよう仕向けられた人々、愛する人を失った正義感の塊だったデント。
人に義侠心・倫理観があるのと同じように、どんな人でもいつでも踏み外すことができる。
ジョーカーはそれを操るのが上手い。その辺がジョーカーの魅力か。
(130414) -
もうバットマンシリーズで一番好きです!!!
洋画の中で一番好きかも知れない!!!
バットマンの自己犠牲がほんとにツボです!
暇さえあれば何回も観てしまいます^^♪ -
正義のための戦いを日夜続けていたバットマン=ブルース・ウェイン。彼は志を同じくする地方検事ハービー・デントと手を取り合い、ゴッサムシティを守るための決意を新たにするが、謎の狂人ジョーカーの出現により、ジワジワと追い込まれていく。『バットマン・ビギンズ』の続編にして古今東西ヒーロー映画の最高傑作。「ヒーローが負うべき業」を極限まで描ききった脚本と迫力満点のアクションにより、152分という長尺であるにも関わらず、最初から最後まで緊迫感が一切途切れない。重厚かつ勇壮な、まさにヒーロー映画の新たな金字塔。これは観ないと損します。
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この映画深い。
正義とはなにか。善いもの悪いもの両者は存在し、悪は善の対比として初めて存在が明確になる。
正義のヒーローではないバットマンならではの複雑な立ち位置と、その対比としての完全な善、完全な悪を体現するキャラの対比がすごい。善のものは両極間の壁が崩れる様子を体現し、悪のものは主義としての正義をまとうバットマンとの対比により際立つ。
深い。 -
マーヴェルの光、DCの闇がよく出ています。
キャプテンアメリカにはないバットマンの魅力が満載です。
かっこよすぎる。 -
ヒース・レジャーの怪演。
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正義も悪もお互いが依存しあい、無関心な市民はそれに巻き込まれてからやっと関心を示す。
人は復讐のために人に銃を向ける。
なんというか、怒涛の悪事と、嫌気が刺すくらいに気持ち悪いシーンばかりで、気がめいってしまう。そうか、でもこれが評価されてる映画なのかぁと感慨深く観てました。
全体的には、結局うまく続編が作れるようにいろいろ残してるのだなぁと。ヒースレジャーは死んだので、もういいかな。