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- / ISBN・EAN: 4547462072061
感想・レビュー・書評
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ジェーン・フォンダ、ジャック・レモン、マイケル・ダグラス主演の社会派サスペンス映画。
原発事故に偶然居合わせたテレビ取材班(ジェーン・フォンダ、マイケル・ダグラス)が、事故をニュース放送しようとしてストップさせられたことから次々とストーリーが展開されていく。最初の事故とは地震?によるトラブルで、炉内の水位が急激に下がり、炉心が露出してメルトダウンの危険をあわや食い止めたというものであるが、その迫真の場面はさすがにきょうびあまりにも現実を想起させるものでドキドキさせられる。
テレビ局の上からの圧力、電気会社の事故隠しと利益優先、原発建設業者の手抜き工事と、これも何だか現実を想起させられてしまいます。事故発生時に住民へ退避指示しないところも同じですね。
映画後半はサスペンス色が少し強まり、見せ場的にも多くなるのですが、自分的には少し拍子抜けした感じもありましたが、それなりに社会派サスペンスとしては面白かったと思います。
俳優陣でいくと、原発制御室室長役のジャック・レモンの立場的背景と起伏のある演技が大きな見所でした。ラストの事故リポートと、電化製品のCMは、われわれへのシニカルな問いかけとなっている。
題は、メルトダウンして核燃料が落下すると、あまりにも高熱のためアメリカの地球の裏側中国にまで核燃料が達してしまうというブラックジョークからきている。本作公開直後にスリーマイル島事故が起き、「チャイナ・シンドローム」という言葉は一躍有名になった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
どうみてもチェルノブイリ原発事故に触発されて製作された映画で、公開当時流行語(話題)にもなったタイトル。福島第一原発でメルトダウンを経験した今からみると、あまりにも杜撰な管理に見える(こちらは人災だが)。日本からすればアルゼンチン・シンドロームといったところか。やはりジャック・レモンの技術者の良心と苦悩の演技は素晴らしい。マイケル・ダグラスはどうしても製作したかった映画だったんだろうな。どうもキャスター役をずっとフェイ・ダナウェイと勘違いしていた。ジェーン・フォンダだった。2世タレント共演といったところ。
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東日本大震災の原発事故を思うと、とてもリアル。それが1979年に作られている。原発は株式会社なのだ。チャイナ・シンドロームとは原発事故の影響がアメリカの反対側の中国にまで達するほど凄いもの、という意味。
りぽーたー役がジェーン・フォンダ
カメラマン役がマイケル・ダグラス
1979アメリカ
2018.12.6レンタル 図書館で -
エンドロールへの入り方、最高やないか。
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原発のリスク、安全性と企業の利権が非常に絡みあって、見応えのある作品だった。
人間は一度便利なものに慣れると、なかなか抜け出せない。原発推進か反対か、今まで恩恵を受けていた者が不祥事と共に手の平を返す事は愚の骨頂だと思う。
エネルギー問題は個々人でもっと真摯に受け止めるべきだ。便利さとは何か、豊かさとは何か。
色んな事を考えさせてくれる作品でした。 -
ベンタナ原発で起きた事故よりふくいちの事故の方が万倍深刻なんだと考えると背筋が凍る。よく出来た映画だ。J・レモン演じたゴデルが吉田所長とだぶって見えた。日本人全員に見て欲しい。
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1978年なのだけど、3.11を迎えた今、とても数十年昔のテーマとは感じられない。
それだけに、原発の問題は、日本では神話でしかなかったことがあらためてわかった。 -
映画とはいえ、311の後にみると恐ろしい内容。コストとリスク評価の難しさを感じる。#hulu_jp
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1973年の映画とは思えない、ってか現在が過去を塗りかえられない現実を突きつけられる(°_°)