ビッグ・フィッシュ コレクターズ・エディション [DVD]

監督 : ティム・バートン 
出演 : ユアン・マクレガー  アルバート・フィニー  ビリー・クラダップ  ジェシカ・ラング 
  • ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
3.92
  • (89)
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  • (16)
  • (3)
本棚登録 : 707
感想 : 67
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4547462074683

感想・レビュー・書評

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  • 2003年公開のアメリカ映画。


    大好きな映画です!


    ティム・バートン特有のダークさは控えめに
    カラフルで鮮やかな色彩、

    現実とファンタジーが絶妙に融合して
    どこまで本当か嘘か分からない
    まるで動く絵本を見ている感じ(笑)



    病床に伏す
    父エドワード・ブルームが
    若い頃を思い出し
    ホラを語る(笑)、
    ファンタジックな回想シーンが
    とにかく面白過ぎます(笑)



    金の指輪を餌に
    怪魚を釣り上げた話。

    見る者の最後を予言す魔女、
    恐ろしい巨人、
    奇妙な街、
    サーカス一座、
    車から見える人魚など
    奇想天外な映像の数々。


    中でも
    エドワードが恋に落ちた瞬間に
    時が止まる
    ファンタスティックな描写や、

    彼女の家の下一面に敷きつめた
    黄色い水仙のシーンの
    ロマンチックなこと。


    なんか変な話やなぁ〜って
    最初は思いながらも、
    観ている内に
    どんどん引き込まれていく
    このバートンマジックの不思議よ(笑)♪



    しかし身体を張って
    愛を勝ち得たエドワードは
    カッコいいですよね。


    バイタリティに溢れ、
    偽善的なものや
    打算的なものがなにもない
    凛とした彼の生き方が
    出会う人すべてを
    幸せへと導いていく。


    若き日のアルバートを演じた
    ユアン・マクレガーと
    (気いいあんちゃん演じさせたら天下一品!)

    年老いたアルバートを演じた
    アルバート・フィニーが
    素晴らしい演技!


    他にジェシカ・ラングやダニー・デヴィート、スティーヴ・ブシェミ、ヘレナ・ボナム=カーターなど
    芸達者がズラリ。



    父親と解り合えないまま死別したことを
    今も悔やんでるという
    バートンだからこその
    あの素晴らしいラスト。



    息子に唯一話さなかった最後の作り話を、
    息子自らが
    父に聞かせる
    一世一代のホラ話には
    涙…涙…涙です(T_T)



    わずか5年間の父との想い出を
    自分も高速で
    思い出してしまったなぁ〜。



    嘘も方便を
    絵に描いたような話だし(笑)、

    観ていて次に何が起こるか分からないような演出や
    映像のこだわりなど、

    映画でしか感じられないものを体験できる
    ホンマに映画らしい映画です(笑)(^_^)v


    大人のファンタジーが好きなら是非是非!

  • 想像力(妄想力?創造力)とか遊び心、挑戦心や寄り道をする余裕、仕事や損得抜かした人とのコミュニケーションとかもろもろ足りてない事に気付かされる。

    死ぬ時自分はどんな物語を望むんだろうな

  • 世界がどんな風に見えてどんな風に感じられるかはとても主観的な話で、それを誰かに伝える時、その語り口がどんな風であるかもきっと、その語り手の人格そのものなのだろうなと思う。
    釣った魚がどんな魚であったのか、どんな大きさだったのかを人に語るとき、とにかく楽しそうに話している人が楽しく素晴らしい人生を生きているのだと思う。

  • 前々から気になっていた作品。

    親子ものは何気に好きだけど、チョコレート工場の後に観るとちょっぴり拍子抜けするかも。
    あの色彩(超)豊かで登場人物も(色んな意味で)濃いバートンワールドではそのまま。でも話全体が現実離れしているようでとてもリアルに感じられた。

    原作の静かで優しい雰囲気にバートンさんの手が加わるとこうなるんやね。

  • 冗談好きな人気者が神話になる話 話上手な父親から聞かされる話はいつもホラ話 それを面白がって聞いていたのは子供の頃までで、大人になると父親の本当のことを何も知らないと思い始める主人公 そんな氷山の一角しか見えない父親が嫌いだった それはただのホラ話だったのか 人を楽しませることと人のために生きることを考える映画

  • 「2つの話のどちらかを選ぶなら、私は結婚指輪を魚が飲み込んだという方がずっと面白いと思うがね」

  • まるで、寝る前の小さな子供に聞かせる夢物語が具現化したようなストーリーで、お父さんが語り始めたり現実の話に戻ったするので、観ながら境目があやふやになるような不思議な感覚があった。ほら話ばかりかと思いきや、だんだんとそれだけではないことがわかってきて…現実にも物語の中にも伏線が散りばめられていて…最後は、やっぱりこうなる、と思いながらもそうじゃない、そんなラストだった。じーんと心があったかくなる、見終わってもまだ不思議な世界に居るようなそんな作品。

    【朧月】

  • 小さな頃から父の昔話を聞かされ育った主人公。父の昔話はいつもスリルに溢れ奇想天外で…大人になった主人公にはにわかには信じがたい話だった。そうして父への不信感や苛立ちが溜まった主人公はある日それを父へとぶつける。
    美しい映像と優しい人々、そして父と息子の関係性。虚実入り交じるストーリー構成にもののみごとにひきこまれました。パパの世界への愛が深くて尊敬します。時間がたつともう一度みたくなる作品。

  • お父さんのほら話は人を楽しませ、そして含蓄のある言葉が宝石のようにちりばめられている。
    しかし息子はもっと普通の父でいて欲しいと望み、尾ひれを付けない父の真実の姿を知りたがる。
    そんな息子に父は言う。
    “私は生まれてこの方、自分を偽ってない。それが見えていないのはお前が悪いんだ。”
    人に話を伝えるとはどういうことなのだろう。
    ベネット先生の言葉が本質を突いている。
    “これが本当の話だ。つまらんだろう。私は魚が指輪を飲み込んだ話の方がいい。好みだがね。”
    お父さんが大好きなのに葛藤を続けた息子だったが、父の今際の極に、
    父の幸せに満ちた人生の締め括りをほら話で語って聞かせ、父は安らかに旅立った。
    最後に最高の親孝行ができたのだ。

    ムリ・ムダ・モレのない話し方はビジネスの世界では必要だが、心を豊かにする言葉というものもある。
    それはムリ・ムダ・モレだらけかも知れないが、相手を楽しませ、人生を豊かにするものである。
    お父さんの言葉を借りれば、
    “話は脱線した方が面白いんだ。大抵はみんな単純で判り易い話をするが、広がりってもんがない。
    それじゃあ面白くない。”
    我々は生きるために生きているのでなく、人生を豊かに楽しむために生きているのだから。

    父を送り、息子は改めて父のことを思った。
    “何度も何度も話しをしている内に、本人が話そのものになってしまったという。
    だから死んだ後も話は残る。そうして彼は永遠に生きるんだ。”

    お伽話のように奇想天外な人生を振り返る父とその息子の絆を描いた心暖まるファンタジー・ドラマだった。

    お父さんのほら話に出てくる、含蓄に溢れた言葉を抜粋したい。

    “釣られない奔放な魚が川で一番の大物になる。”
    “自分がどう死ぬのかは気になる。だけど気にした処で悩むだけだ。
    でも知っていれば平気だ。それ以外の死に方じゃ死なないんだから。
    それだったら僕も見てみようかな。ああ、そうやって死ぬのか。”
    “将来結婚する人を見付けた。でも見失った。
    僕は生涯かけてあの人を探すよ。例え孤独のまま死んでも。”
    “世間で嫌われる者や悪い奴というのは、単に孤独で礼儀知らずなだけということだ。”
    “男には戦うべきときもあれば、運命を受け入れて引き下がるべきときもある。
    負けを承知で戦うのは愚か者だ。その愚か者が この私だ。”
    “話は脱線した方が面白いんだ。
    大抵はみんな単純で判り易い話をするが、広がりってもんがない。
    それじゃあ面白くない。”

  • 想像してた以上に素敵だった。ファンタジーなんだけど、現実にとても近い、や、空想なのかリアルなのかの間の中でとても愛に溢れる物語だった。
    奇想天外な父の物語を聞いて育った息子。何度もなんども繰り返し聴かされるその物語は果たして本当に起きたことなのか、面白おかしく尾ひれをつけまくったものなのか、完全なる作り話なのか。その真相を突き止めたくなった息子と、父の過去の大冒険。
    ラストがとてもいい。昔魔女に写っていた死に様を最後まで明かさなかった理由はそこにあったのか、と泣けて泣けて仕方なかった

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