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- / ISBN・EAN: 4988013539822
感想・レビュー・書評
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日本人監督なだけあって、邦画らしい取り留めのない日常を切り取ったような映画。
亡き母が晩年になって呼び寄せた、一言も発さず家から出ない祖母と、そんな祖母と心を通わせようと奮闘?する3人の孫たちの話。
なかなか面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
もたいまさこの怪演、バス停の怪女やインド人の同僚ら、個性豊かな脇役が光る。そして最後はほろり。
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ちょっと変わった家族の物語。
一言も話さず食事もしないばーちゃんとの生活に戸惑いながらも彼女を愛し始める3人の孫、レイとモーリーとリサが可愛くて可愛くて、にこにこしてしまう。
流れてる空気がとても優しくて心地いい。
血のつながりがあってもなくても、1人1人は違う人間。
でも時には自分よりも自分のことを想ってくれる、そんな家族でいられるといいな。
ラストは衝撃的。
開いた口がふさがらない、そんな感じ。-
「ちょっと考えてしまうかも。」
確かに、、、でも私は
話せるけど話さない人、話したいけど話せない人、色々な人の背中を押すシーンだと好意的に解...「ちょっと考えてしまうかも。」
確かに、、、でも私は
話せるけど話さない人、話したいけど話せない人、色々な人の背中を押すシーンだと好意的に解釈しています。。。2012/06/05 -
「色々な人の背中を押すシーン」
素敵な解釈だと思います。
3人にとってのばーちゃんはまさに背中を押してくれる存在ですよね。
最後のシー...「色々な人の背中を押すシーン」
素敵な解釈だと思います。
3人にとってのばーちゃんはまさに背中を押してくれる存在ですよね。
最後のシーンもばーちゃんがレイの背中を押したのかもしれないなと思いました。
だんだんもう1回観たくなってきてしまいました。2012/06/06 -
2012/06/08
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もたいまさこのたった一つしか無い台詞の「モーリー、クール」がよかった。
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荻上直子監督は本当にお腹が減る…まだ「かもめ食堂」と「めがね」は購入していないのだが、池上先生の鬼平犯科帳との比較もかしいが、いいタイミングで食事が登場する。それが劇中の中で大きなポイントともなるから面白い。荻上マジックとでもいうべきなのでしょうか?
「トイレット」
https://www.youtube.com/watch?v=7dZsZn53Xls
こういった家族愛的な作品を観返すのはなかなかしないのだが、これはすぐに観たなぁ~。なんせ主演?のもたいまさこさんがコンサート会場以外でいつしゃべっただろうかと考えたらもう一度観なおしていた。
無言の演技が圧巻にも感じるのだが、バラバラな家族が一つになるきっかけを作ったのがバーチャンの手作り餃子!餡を作りみんなでテーブルで皮を巻くシーンなどは本当にほのぼのする。思わず餃子を体が欲する!外人三兄弟にもたいまさこさんってかなり独特なキャスティングですが、萩上作品は本当に癖になる! -
“ばーちゃん”という言葉だけ日本語なのが絶妙でした。
もたいさん、セリフ無いのかな~?と思っていたら
あのセリフ!泣きながら笑ってしまいました。 -
「かもめ食堂」と同じ監督さんの作品。
どうやら相性が良いみたいです。
冒頭、異邦人そのままの「今日ママが死んだ」から始まる。
ママが死ぬ間際に呼び寄せていた日本人の祖母、残された三兄妹と言葉の通じない祖母との日常が描かれています。
主人公は院生?何かの研究をしていて、兄は心の病気で4年間家から出ていなく、妹は大学の演劇サークルに所属しているごく健全で活発な女性。
物語は長男のモーリーの心模様と共に動いていくんだけど、彼ピアノが得意だということが中盤になって明かされる。
オープニングでのピアノの曲、モーリーの発表会での曲、エンディングの曲。同じ曲なんだけど、私がクラシックのピアノ曲の中で一番好きな曲で、(でも結構無視されがち。同じLisztでもラ・カンパネラとか愛の夢とかマゼッパとかとえらい違い)それで最初からテンションがぐあっと上がって、ずっとどきどきしながら見てました。
トイレット、に代表される文化の違いを面白く描いたのかな。
でもその辺りも誇張されていなくて好感を持った。 -
かもめシリーズ。やはり、観終わった後にやさしいあたたかい気持ちになれるなぁ。落ち着いた雰囲気の中に、程よいシュール感がぴりっと効いて、ふふっと笑える。
休日の朝に、眠気覚ましにぼーっと観ていたい…それが私にとってのかもめシリーズ。 -
主人公は、化学研究員をしているアメリカ人の男の子。
亡くなった母が彼に残したものは、家と、猫の「センセー」、引きこもりの兄と大学生の妹、そして日本から呼びよせた、ばーちゃんだった。
英語が話せず、一言も口をきかないばーちゃんを、兄妹たちはどう扱って良いやらわからない。そもそも、本当に彼女が自分たちの祖母なのかも怪しいところだ。それでも身振り手振りで話しかけ、一緒に餃子を作ったり、テレビを見たりしているうちに、少しずつ打ち解けて、心が通うようになってゆく。
この監督らしい、丁寧なエピソードの積み重ねで魅せてゆく映画。すれ違っていた兄妹とばーちゃんが「本当の家族」になってゆく過程で、彼らが抱えていた個人的な問題も、ばーちゃんに背中を押されるように解決していくので、物語に緩急があるぶん、『かもめ食堂』よりも気に入った。「言葉が通じない」という問題も、外国語を学んでいる者にとっては身近なテーマで、面白い。またこの作品でも、人を安心させ、心を開かせる要素として「食」が重視されているのが、好印象だった。
ばーちゃんの設定は、もしかして『かもめ食堂』のもたいまさこの未来の姿?語学ができないのに相手の言い分を理解したり、エアギターに異常に興味を示したり、妙に思い切りのいいところなんかが、共通しているように思う。
寂しいけれど、ちょっと滑稽なエンディングも良かった。また観たいなあと思う秀作。