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- / ISBN・EAN: 4907953030497
感想・レビュー・書評
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厳しいキリスト教の家に育ち、娯楽を禁じられているウィルと、親がほとんど家におらず、兄と暮らす問題児のカーター。
このふたりの少年が学校で出会い、映画を作っていく話なのだが、生まれて初めて映画を観た興奮で、外に駆け出してしまうウィルの姿がこの作品のすべてと言ってもいい。
どちらの少年も、自分では抱えきれないものを心に抱え込んでいて、それゆえに映画に惹かれ、映画でつながっていく。
映画を作るのが楽しくて楽しくて仕方がないという疾走感と、自分が子供のころに観ていた映画のフラッシュバックにより、ずっと高揚して観ることができた。
仲たがいや事故など、大変な目にも遭ってしまい、そのあたりをご都合すぎる展開でまとめてしまう稚拙さに、終盤は設計図が丸見えになってもいたけど、そんなことどうだっていい!
やっぱり、90分でスパッとやりきる映画は潔くて気持ちがいいものだなあ。
同監督の『銀河ヒッチハイク・ガイド』も、ぜひ観てみようと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2013.7.11
可愛くてやんちゃで、ファンタジック。
子どもの想像力は、はかりしれない。
ぜんぜん違うふたりだと、
ふたりだからこそ、何かができる。
一人じゃ何もできない。
学校のなかの、大きなヤンチャ組織を巻き込んでいくこと、あるある。
フランス人は洒落てて粋なイメージ、イギリスにもあるみたい。
「二人で撮りたかった」というリー・カーターの素直な表現がとても良かった。
おとなになるとなかなか言いづらいことも、子どもならパッと言える。
ハラハラしすぎないアクション、終始爽快感があった。
ちいさなプレゼントと一緒に、誤りに行ったり、迎えに行ったり。
幼いながらも、友情をうまくかたちにしているところがなんだかうらやましかった。
おとなになると、ずいぶんひねくれ者になってしまうから。
聖書に書かれた落書き、トイレの壁一面の落書き。
草原を走りながら空想するシーンの、映像と絵の融合はとても好きなシーンのひとつ。
現実を空想のなかで過ごす。
自分にも、こんな時代があったな、と懐かしい気分になった。
ちょっと元気がほしいときに観たいかな。
お気に入りの一本に。 -
リー・カーター役のウィル・ポールターを見ていると、「スタンドバイミー」のリバー・フェニックスを思い出しました。とにかくウィルがものすごくかわかっこいい!ウィルのことを、乱暴者で不良少年だって周りの人達は見ているんだけど、実は愛情深くて繊細な一面があって、大事な人のためなら自ら危険な場所に飛び込む勇敢さも持ってるし、悪いことしたと思ったら素直に謝ることもできる。主役二人の友情にもじーんとくるけれど、ウィルと兄の関係性の変化にも感動しました。
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男の子って何でできてる?
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“親友”が欲しくなる映画です。
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すべてのシーンが良質な写真のようで
とてもよい出来でした。すばらしかったです。
子役のかわいらしさが創作意欲をかきたててくれます。
内容はまぁまぁよいかな といったところ。
ゴシップガールのチャックバスがいい仕事してました笑 -
可愛らしくて見守る感じで見てしまった。
自分の子供時代というより、自分の子供にもこういう素敵な経験をさせてあげたいなと思った。
最後がほんわかする好きなタイプの映画。 -
テレビを見ることすら禁止されているような厳格なクリスチャンの家庭で育った主人公が、生まれて初めて観た映画が「ランボー」だった。ものすごい衝撃を受けた彼は、ガキ大将と一緒に「ランボーの息子」という映画を撮り始めるというはなし。
映画に憧れて映画を撮り始めるはなしというと、「僕らのミライへ逆回転」があるけど、この作品は映画と撮る行為とテーマがばっちり合ってた。
ガキ大将役がまー良い表情をするんだこれが。
主人公の母親役、どっかで観たことあると思ったら「スペースド」のジェシカ・スティーヴンソンじゃん。厳格な母親なんだけど、どこか行動がおっかしくて笑ってしまう。
CGを使って子供にランボーのアクションをさせるのっておもしろいな。 -
想像力の豊かな子供、うらやましい。
イラストと映像が融合したり、面白い映像だった。
音楽も色んなの出てきて独特だった。 -
厳しい宗教の戒律よりテレビなどの娯楽を全く見ることのできない少年が、悪ガキの家で見た「ランボー」に衝撃を受け、自主制作で映画を作っていく。
イギリス、フランス合作の映画で、ヨーロッパの緩やかな空気感が出ていて、それでいて最後は暖かな感動あり。
新しい「スタンドバイミー」と出ていたが、その名に恥じない良作。
じんわりと泣けました。