あらすじでは、ヒロイン、モリーの引越し理由として、初恋の相手に再会する為と書かれていますが、実際のところは、ストーカーと化した元彼から逃げ出してきたというのが正しい情報かなぁ…と思います。
モリーの初恋の相手、ベンは、兄の親友でもあり、今は故郷の小さな町で警察署長をしている男性。彼に再会したモリーは胸をときめかせます。
そして、ベンも、親友の妹だからという理由で絶対彼女に手は出せないと、自分に言い聞かせてはいますが、美しい大人の女性になったモリーに対して、感心を持つようになります。
モリーの職業は、官能小説家なのですが、いろいろな事情があって誰にも打ち明けず、職業は秘密にしています。これが、彼女の「言えない秘密」です。
モリーはあっという間に、ベンと惹かれあうようになりますが、隠し事が嫌いなベンは、彼女の職業について思い悩みます。「ストリッパー」「娼婦」「アダルトビデオの女優」などなど、様々な職業を想像しますが、真実には辿り着けません。
ベンは、彼女の職業が何なのか、気になって仕方が無いのですが、秘密を隠し通したいモリーも、頑なに真実を明かすことを拒みます。
そんな時、彼女にストーカーの影が忍び寄って…。
後半は、モリーの秘密が最悪の形で暴露されたり、ストーカー被害で恐ろしい目に合ったりと、山場は盛りだくさんです。
話の構成としては悪くないと思いますが、中盤のストーリー展開のテンポが悪いのか、ぐいぐい読み進められるほど面白いという印象は受けませんでした。