パーフェクト ワールド [Blu-ray]

監督 : クリント・イーストウッド 
出演 : クリント・イーストウッド  ケビン・コスナー  ローラ・ダーン  キース・ザラバッカ 
  • ワーナー・ホーム・ビデオ
3.89
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本棚登録 : 102
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988135923721

感想・レビュー・書評

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  • 間違いなく大好きですね。こういう映画、好きです。なにしろ、好きなんだからしょうがない。って感じ。

    すげえ久々に観返したんですが、いやあ、1985~1995年頃は、正にケビン・コスナーの時代だったんだな、ってのを、久々に思い出しました。ハリウッドの男性俳優の、ほぼ頂点にいたよなあ、この時のケビン・コスナーは。無敵だったよな。って感じ。

    そしてクリント・イーストウッド。とんでもねえ俳優であり、とんでもねえ監督であり。おっとろしいですね、この人。

    ちょっと、北野武監督の映画的だな、って思いました。大人と子供のロードムービーとして。「菊次郎の夏」に、近い感じ、ある気がします。クリント・イーストウッドと、北野武、映画に対する嗅覚、似てるんではなかろうか?どうだろうか?

    中盤、ブッチとフィリップ(バズ)がコンビ結成して、二人で車でドタバタ珍道中繰り広げるところ。追いかける、レッド署長ご一行様も、それに輪をかけてのドタバタ珍道中。仲良しのような仲悪しのような、あのグループの感じ。完全にコメディーやんか。途中で二組が道路ですれ違う所とか、マジでコメディー。追っかけ方もコメディー。どんだけホノボノさせんねん、っていう。

    レッド署長ご一行様が、追跡全然上手くいかんからヤケのやんぱちになって、知事のTボーンステーキを勝手に焼いて食べちゃうプチキャンプモードになるところとかね、最高やん。

    家族で休日を野外ノンビリのバーべQ?外遊び?みたいなノリで遊びに来ていた、父親が新車買ったあの家族の車を奪っちゃう流れとかも、マジでコメディーやんか。ブッチが「もういっこ頼みあるんだけど」って言って、その次に問答無用で車を強奪してる場面に移った場面切り替えとか、完璧にコントですやん。コメディーですやん。ウケ狙いなカット割りですやん。バンバン、北野映画的!とか、思いました。で、あの家族パパが、「新車なんだ!スピード出し過ぎないで!」って言ってるのにブッチが猛スピードで去っていく所とか、検問の警察官のところに家族がスゴスゴ帰るところとか。ホンマにばりコメディーっすよコントっすよ、あれ。

    普通だったら、あんだけなんか、しょーもない感じの場面続いたら、だらける感じだと思うんですけど、実際、あんな場面とかいらん、って意見の人もいるんでしょうけど、俺は、好きです。あのほのぼのコメディー感、すげえ好き。

    夜、立ち寄ったドライブインレストラン?みたいなとこでの、美人でない(失礼!)のに矢鱈エロい女性店員とブッチが、一発やっちゃうぜ!ってなったのにフィリップ(バズ)に見られて気まずくなって一発キめるの断念残念無念、、、そして気まずい。みたいなんも、すげえ好き。コメディーだよなあ~。そんなところも、北野映画っぽい、気がしました。なんとなく。なんとなく、ね。

    でも、いろんな場面で繰り返される、親が子に暴力をふるう場面で、ブッチが顔色変わってマジになるシーン。アレを手を変え品を変え繰り返すことが、最後の場面へなだれこむ伏線になってるところとか、凄い上手いなあ、って思ったり。静と動、おちゃらけとシリアスの使い分けが、抜群に俺好みでした。うん。俺は、こういうの、好き。うん。

    タイトルの「パーフェクト・ワールド」に込められた意味は。
    「この世界には、残念ながら、パーフェクト・ワールドは、無い。不完全で不幸でみっともないアンパーフェクトなワールド。それがこの世界だ。だが、パーフェクト・ワールドが無い、という意味で、この世は逆説的にパーフェクトなワールド、完全に世界そのものなのだよ」
    って意味かな?って思いました。そんなことを思いながら、この映画を思い返すのも、楽しいものですね。

    あ、フィリップ(バズ)・ペリー役の、子役のT・J・ローサ―君、すげえ良い演技だったと思うんですが、今は何をしているんでしょうね?すげえ好きな演技だったんだけどなあ。その後、良い人生を送っていて欲しいものですよね。

    あと、レッド署長ご一行様に何故か付いてきてずっと行動共にしている、謎のFBIの人。いわゆるダメ男役、というか、仕事できないのにカッコだけつけてる人役、なんですが、最後の最後の場面でもマジでいらんことしいの人なんですが、上手いことダメキャラの、憎まれ役の魅力出してた気がします。あの人の演技、俺、好きだったなあ~。

    まあ、素晴らしい映画ですね。大好きですね。

  • 1963年テキサス、ハロウィンの日。刑務所を脱走したブッチと相棒は、押し入った家で八歳のフィリップを人質にとって逃走する。ブッチのいないところで相棒がフィリップをレイプしようとし、怒ったブッチは相棒を射殺してしまう。父親に虐待されて育ったブッチとエホバの証人の家庭で父がいないまま育ったフィリップは仲良くなり、ブッチの父親が昔くれた絵葉書を手がかりにアラスカに行こうと約束する……。
    凶悪犯のブッチだが心根は優しく子どもを傷つける人間は絶対に許さない。この世界がパーフェクトワールドであったら彼も犯罪に走らなかったのかもしれない。それだけに最後の結末は予測できたもののやっぱり悲しい。フィリップが責任を感じたり、深い傷にならなければいいなと願う。それにしても、もう少し明るい話は作れないのか、クリント・イーストウッドよ。。。

  • 昔好きだった気がするなあと思って再視聴。
    …めっちゃ泣いたわ
    やっぱり好きだった。
    悪い人の話なのに、大好きでした。

    本当は良い人なのかもしれない
    本当は分かり合えるのかもしれない
    本当は誰かに見守られていたのかもしれない
    本当は不幸ではないのかもしれない
    みんなどこか欠けていて
    誰も完全ではない

    とてもシンプルな作りだけど
    飽きず全てに突き刺さる
    黄金期とはこの事かと思う
    最高の映画だと思った。

  • 脱走犯と誘拐した少年との間に宿るきずな。
    ちょっと無理がある展開。

    クリント・イーストウッド、ローラ・ダーンなどけっこうめぼしい人が出ている。


    1993アメリカ
    2019.10.29BSプレミアム

  • かつて評判が良かった映画だったかと思い、BDを購入して鑑賞。
    観てみると、たしかに良かった。

    「はたしてこの終わり方が良かったのか?」という思いは強いが…。
    イーストウッド監督作品にしては、バッキバキじゃなくて、まったりした情緒の流れる作風なとこが良かったかな。

  • \"1963年秋のアメリカ合衆国テキサス州。刑務所から脱獄したテリーとブッチは、逃走途中に民家へ押し入る。彼らは8歳の少年フィリップを人質に逃亡するが、ブッチはフィリップに危害を加えようとしたテリーを射殺し、2人で逃避行を続ける。一方、宗教的に厳格な母子家庭で育ったフィリップと、彼に対して父親のように接するブッチとの間には友情が芽生えていく。自らの父がかつて1度だけよこしたアラスカからの絵ハガキを大事に携行していたブッチは、フィリップを連れてアラスカ(パーフェクト・ワールド)を目指すー\"出典パーフェクト・ワールド - Wikipedia

  • ちんこ見せて仲良くなる映画。
    男ってそんなもん。

    親について考えさせる感じのつくり?
    少年の親
    キャンプしていた親
    泊めてくれた黒人の親
    逃走犯の親…
    主人公が銃で脅してしかっても、それも子供のためになってないっていう矛盾。

  • 久々にみた。これはかわいそうで、辛い。
    でも、昔の映画はいいと思う。

    素敵だが、悲しくて二度と見たくない映画として分類していたので、中学生以来で見たと思う。
    誘拐した少年の宗教がマイナーだったりと、色々小ひねりが効かされていた。

    また、当時、何も思わなかったタイトルの意味をものすごく考えた。

    最後にプッチが一応脱獄犯なので死ぬことになり勧善懲悪なパーフェクトワールドと皮肉なのか、現実はこんなもので、心の優しい人がうまく世の中を泳ぎ切れず不幸な目にあうパーフェクトワールドを悲哀を込めたネーミングなのか。。。

    悲しいが、でも、やはり素晴らしい。
    そして、一昔前の素朴だったアメリカの風景や人柄も味わえる。きれいな映画を作っていたハリウッドの時代が戻ってくればいいのに、今はリメイクの世界だ。。。

  • ケビン・コスナー演じるブッチのデニム&ネルシャツが格好良い。これぞアメカジ。ロードムービー的な内容は面白くて最後も伏線効いてたけどやっぱり悲しいな。子供にとって父親や母親は絶対。どんなに駄目でも変えが効かない。愛情が尽きることのない唯一無二の存在。子供を虐待する親ってのは罪深い。

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