不条理日記 SFギャグ傑作集

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  • Amazon.co.jp ・マンガ
  • / ISBN・EAN: 1113041020698

感想・レビュー・書評

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  • 2版

  • 不条理ギャグのルーツ。

  • ちょっと特別にコミック1冊。

    去る2019年10月13日、吾妻ひでお氏が亡くなった。吾妻漫画に出会ったのは、1992年、京都のコミックショックという古本屋に出ていたこの本である。同店では、今のブックオフなどと異なり、多くの本にビニールが掛けられていたため立ち読みできなかったが、奇想天外社のコミックにはほとんどビニールが掛けられておらず、ちらっと立ち読みして気に入って購入したものである。

    つまり、1990年前後には、100円程度で叩き売られていたのだが、現在では復刊を含めて入手困難である。それほど時代は変わらないと思うのだが。

    本作には、有名なネタ切れやけくそ作品かつ、数々の名言や名表現を含む「不条理日記」シリーズが収められている他、不朽の名作「シャン・キャット」子供向け不条理作品「タバコおばけだよ」など、シリーズとは言えないが、数回の続きものが収められている。

    子供向けの「タバコおばけ」はともかく、ドラえもん的な「シャン・キャット」をはじめ、SFとしての考察がきちんとなされている作品群で、SF小説を愛読書としていた、当時の(今でもだが)自分にとっては、かなり衝撃的であった。

    今ではイラストと文章をブログに書くことを趣味としているが、それらのいずれにも深く影響を与えた1冊であろう。

    この本のあとに出たと思われる、『吾妻ひでお大全集』もその後数百円で購入し、おそらく実家に残っているのではないかと思う。萩尾望都や高橋留美子が吾妻ひでおを描いている貴重な本で、現在はプレミア価格である。

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