- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4988113763431
感想・レビュー・書評
-
72回アカデミー賞で作品賞を始め5部門に亘って受賞した作品を今になっての初鑑賞でした。
如何にもアメリカ映画と云う感じの作品でした。『アメリカン・ハッスル』では登場人物をすべてコミカルな設定にし、全篇にバカバカしい程の展開に満ちていた。
今作は人物全員がアブ・ノーマルな性格の持ち主ばかりになっている。バラバラな家族や異常性格者に浮気者など退廃的な思考者ばかり・・・。
ケビン・スペーシーのあの視線がそれを物語っていますね。そんな暗い作品ですが何故か惹きつけられました。それは身近なテーマだったからでしょうか?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
40歳を過ぎた広告マンのレスター・バーナム(ケビン・スペイシー)と上昇志向たっぷりの妻キャロリン(アネット・ベニング)。
彼らの家庭生活に潜む歪んだ真実が徐々に暴かれていく。
妻は夫を憎み、娘のジェーンは父親を軽蔑している。そして会社の上司はレスターにリストラによる解雇を告げる。
そんな毎日に嫌気が差したレスターは、人生の方向転換を図る。
しかし、自由と幸せを求めるレスターを待ち受けていたのは、あまりにも高価な代償だった。
表向きだけつくろってきれいに装うアメリカの中流家庭の崩壊を、娘の同級生にひとめぼれして若作りするケビン・スペイシーや度を超えた上昇志向のアネット・ベニングやモデル気取りのミーナ・スバーリやゲイ嫌いな軍人を通して、シニカルに描く。世間体や世間が求める生き方や価値観に振り回される人間の滑稽さを、徹底的に描いています。 -
~●~*~おぞましいアメリカの美~●~*~
会社からリストラ宣告を受けたレスター(ケヴィン・スペイシー)
42歳、1年以内に私は死ぬ・・・
そう、ここから物語は始まる。
そして、すべての登場人物はそれぞれに病んでいる、
病んでいる者同士が絡み合うのだから破滅が待っている。
すべては死に行く男レスターの見た幻影か・・・
床に倒れたレスタ―の体から流れる真っ赤な血の海。
ラスト、レスタ―のモノローグですべて分かる・・・
”たとえ、私の人生がとるに足りぬ愚かなものでも
いつかきっと分かる”と締めくくる。
まぁ、人種関係なく人生いろいろって
ホントその通りだなぁと思いました。
面白いよ。 -
中年の危機を感じている主人公レスターが、娘の同級生アンジェラに一目惚れしたことから始まる家庭崩壊劇。
コミカルに描いてますが内容が内容なのでなかなかにドロドロしてます。 -
有名な作品なのに未見で、何故かコメディと勘違いしてた(ユーモラスな要素はあるけど)
登場人物それぞれに人格に問題があるのに、どこにでも居そうで起こりそうなトラブルが描かれているのが良い。
人の内面まで丁寧に描かれていて最初、主人公を始めほとんどの登場人物に不快感を持っていたのに、物語が進むにつれて全員に同情したり共感したり哀れに思ったりといつの間にか引き込まれていた(フィッツ大佐すら哀れで同情すべき存在に思えてしまう)
自分が主人公ぐらいの歳でヒトの親だからか、子どもの生き辛さも親の生き辛さもどちらもわかるが故、観終わったあと苦い気持ちになった。
自分に正直に、そして他人にも誠実に生きないとね。 -
〜2015
-
死ぬときにしかわからないのかもしれない