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- / ISBN・EAN: 4959241925800
感想・レビュー・書評
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珍しく原作から入ったパターン。
流石アカデミー賞にノミネートされただけであってボロが見当たらず、'60s再現など完成度も高かった。
本の方も大分前に読破したから「こんなシーンあったあった」と楽しく振り返ることも出来た。
(カットされている部分にも気付いていたが、どれも未公開にして良かったと思う)
役者さん(特に主演のメイド役2人)が想像していたのと少し違ったが物語が進むにつれ大分目に馴染んでいった。
舞台は『ヘアスプレー』(2007)と同じ'60s。
原作で読むよりも当時黒人にとっていかに恐ろしい世の中だったのかがよく伝わってきた。
メイドさん2人はそんな世の中に揉まれたせいか一見逞しく見えるがそれぞれに弱みを抱えて生きている。
彼ら黒人を虐げる白人女性たちも『ヘアスプレー』よりずっとたちが悪い笑
こーいう人たちが登場すると「悪い奴らだ」と嫌悪しがち。
でも勘違いしてはいけないのは実際そんな奴らが実在し、彼らのルールが法律として世の中に罷り通っていたこと。
ラストまで悪の権化のように描かれていたHillyさん。終盤のあれを見たことで、彼女たちも自分たちの世界を守るのに必死だったことが分かった。
Elizabethさんの「日和見派」、Emma Stoneちゃんの「黒人擁護派」など様々な視点の"HELP"問題が見られるのも面白い。
中でもCealia嬢の微妙な立場を活かしたファインプレーには感嘆させられっぱなしだった。実在していれば間違いなくウザいキャラも、時には良い役回りになるんだなって笑
喜怒哀楽別に衣装の色がチョイスされていたのもキャラを良く表していた。んでもって彼女の登場シーンは全部癒される笑詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2011年 アメリカ
監督 テイト・テイラー
エマ・ストーン、ヴィオラ・デイヴィス、オクタヴィア・スペンサー
原作小説ありの映画、原題はThe Help
60年代前半、まだまだ嘘みたいに黒人差別が続く南部の田舎町のお話。
ここで生まれ育ち、黒人メイドと普通に暮らしてたスキーター(エマ・ストーン)が大人になり、家を離れて学生生活を送ることで地元の友人たちのメイドに対する言動に嫌悪感を覚えることになって1冊の本を完成させるお話。
スキーターがすごく異質に描かれていて、知的に俯瞰的に状況を見渡せる子になってる。
実際はどうなんだろうか?この時代にこの場所に生まれてこんなに一人だけ浮いてまともな考え(今の尺度では)を保てるのか?
ちょっとリアリティなくないのかな?
家から出ることでそう思えるのかな?
全般的には内容がシリアスなのに笑える部分がいっぱいあったりして、よくできた映画だネ。
スキーター役はラ・ラ・ランドのエマ・ストーン
ミニー役はドリームに出てたオクタヴィア・スペンサー。
この方、昨日、TVつけたら出てた。なんて映画だったっけなぁ、忘れたけど。よく出てらっしゃるのね。
すごくびっくりしたキャストはおバカっぽい白人女性を見事に演じてたのが「ゼロ・ダーク・サーティ」のジェシカ・チャスティン
流石だ!!!全然わかんなかった(笑 -
暗い題材ですが、コミカルに描かれていて爽快でした。
現実にはそんなにスッキリとはいかないのでしょう。課題も残しつつ
描かれていたと思います。 -
1960年代の白人による黒人メイドへの差別を扱った映画。
容赦無しに黒人への精神的暴力をふるうとこには、観ていて苦しい気持ちになった。
卑劣な様子が黒人目線で描かれているので、白人の差別がひどいと捉えられるのだが、もし自分が当時あの状況で白人として生まれ育ったたら、おかしいと思えたのかとか、そう思っても変えようと動き出せたのかとか考えると、無理だったのではと思ってしまう。
いまも差別は世の中にはたくさんあって、見過ごしているだけのものが多いのだろうと改めて感じた。
映画としては、悲しかったり、苦しかったり、スカッとしたり、よくまとまっていて心に残る作品だと思います。 -
★4.0
久しぶりに私好みの良い作品に出会った。
嬉しかったり悔しかったりほっこりしたりスッキリしたり。
正しいと思っていても、闘い続けるのは本当に命懸けの時代。
ここまでではなくても、今現在、日本人を差別する国もある。
近隣諸国の人々に軽率に差別的発言をする日本人もいる。
差別とはどこからくるのだろう。 -
いろんな角度から見なきゃ。
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すごく良かった。
録画して保存した。