アイドル・ソング・クロニクル 2002-2012 (ミュージック・マガジン増刊)

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感想・レビュー・書評

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    「続きを読む」をクリックする時は、覚悟してください。
    申し訳ございません。


    CDだけで☆4はあげてもいい。
    アルバム並みのボリュームなら、
    アルバム並みの価格=3000円くらいしておかしくないのに、
    1800円という安さ。
    これだけのコストパフォーマンスで、
    さらに内容がちまちまシングル買い集めるには
    面倒かつお金もかかるモノばかりとなると、お得感は相当なものです。


    おまけでもいい本編は、現在の流れからすればしょうがないというか当然というか、
    2010-2012が多め。
    基本1枚のCD(1曲)が1/2ページの紹介という短さが逆に良い。
    これだけの短さだったら、たいした事書いてなくても
    「字数割けないからしょうがないよなー」って思っちゃう。
    詳しく書くんじゃない、サラッと触る程度、と割り切れるのが良い。



    ○2002-2005
    まず26.27Pの吉田豪による紹介文。
    謎すぎるDJイベントのセトリの紹介…
    こんなの見たい人いるの?そもそもここで書く事か?
    字数埋めたいの?それくらい書く事無いの?
    吉田豪にDJのイメージってそんなに無いし(だからあえてなのか?)、
    そもそもこの読者が吉田豪を知ってる必要も無いし、
    知らない人のDJセトリ見せられて、どうしろって言うんだ?
    DJやる人特有のそういう文化なのか?
    その前はとても良く書けてるのに…(特にハロプロのあたり)


    ・FLY HIGH FLY
    彼女を取材してパンクに興味が無いという情報が載ってるのが非常に良い。
    吉田らしいな、と思える要素も◎。
    詰めこんでる情報もへーって思えるし、
    洋楽の知識がからっきしな俺にとっては特に。


    ・Boys be Stylish!
    俺の周りではボイスタはアルバム後を評価する人が多い中、
    このデビュー曲を取り上げてくれた事は嬉しい。
    しかし「プレデビューが…」の1文が嫌いだなー。
    俺の知り合いがいかにも使いそうな例えと言い回しで鼻につくし、
    「こんな情報知ってますよー」「こんな情報あるんですよー」と
    詰めこんだ感と、オチに持って来て
    「ちょっと面白い事書いてますよ」感が嫌だなー。


    ・ルート246
    深沼の説明が前のボイスタにもかかってるのが良い。
    確実に…はずなのに!って何か引っかかるなー。
    個人的にステファニーの「Shiny Days!」を思い出したw


    ・それゆけ!おはマーチ☆★☆
    高校野球感気付かなかった!確かに言えてるw


    ・O.T.O.H.A.ROCKS!!
    CD持ってるけどパッと見で何書いてるのか良く分からないw


    ・DOWN TOWN
    いい意味でのビッチ感ってのが引っかかるなー。
    パッと見ただけだと、イマイチ伝わってこない。
    よく考えると、あー何となく分かる気もするなー、
    ってなるけど、結局気もするだけだったり。
    意外と面白い、ってのもそのまんまなのか何か含みがあるのか
    引っかかる表現。


    ・ね~え?
    「…当時のあややは…」までのイントロ部分がドンピシャなくらい納得!
    その後の「しかし…」以降も○。


    ・涙のハリケーン
    数あるボンブラ楽曲からこれを取り上げた理由が
    「アイマスカバー」があったから?????
    理由になってない、は言いすぎかもしれないが、
    たいした理由じゃないのは確か。
    しかもカバーが2012年って書いてるけど、
    2007年なような…
    ゲームで使われたとかそういう意味なのかな?


    ・Tigers Gets The Glory
    知らない曲だけど、この辺も押さえてるのがさすがだなーと思える1枚。


    ・リセット
    1/2ページのまとまり具合が美しい


    ・サヨナラCOLOR
    知らないCDなんだけど、かなり高レベルで、へーって思える1枚。
    吉田豪が書いてる事で真実味も増してる。


    ・ひとりぼっちの部屋
    この辺のチョイスは情報として有難いね。
    後のミセス・ロビンソンも矢野博康で
    「結局作家かよ!」という気もするが、
    単に情報として有難いです。


    ・スウィートドーナッツ
    きゃりーのくだりが○


    ・パイナップル・プリンセス
    知らないから良く分からない、という印象。
    ただ、この辺の網羅はへーって思える。


    ・白いTOKYO
    完璧の一言、矢口の参加ユニットにハズレなし!
    という言い切りが凄い。


    ・You'll be my boy
    リリースイベントの場所とか良く知ってるなー、チェックしてるなー、
    と思わずうなってしまう内容。
    男に向けて商売してないとか、なるほどな、と思えるし。


    ・速ウヒョPOP!
    ファンロードのくだり、いる?
    まあ、知ってるなら触れずにはいられない感覚は分かるが…


    ・ぷらちなちゅ
    AV女優がここで取り上げられる理由を見事に説明。
    とはいえそれは吉田豪の中の理屈だし、
    賛同できるかどうか別。
    ケンカが大好きかどうかの噂も知らないし、
    それ知らなくても小倉ありすのファンでオナニーしまくる事は可能だし。
    それを知ることで楽曲の聞き方に変化があるのは認めるが、
    所詮噂レベルだし、そこまでの楽曲とも思わないし、どうでもいいし。
    個人的にはかなり低評価楽曲だが…
    確かにアイドルポップの枠組みに入る楽曲だけど、
    良くは無いだろ。


    ・ヒマワリ
    橋本由香利だから良質、という書き方に激萎え。
    結局作家かよ!というのと、
    個人的に好きな作家でも、
    曲によっていい曲とそうでない曲があるってのが
    俺の音楽の聴き方だからさー。


    ・オンナのコ オトコのコ
    どこで触れようかと思ったが、吉田豪の小西康陽チョイスは何なの?
    どれもこれも間違いなく名曲だけど、小西康陽というメジャーなものを
    ここでわざわざ取り上げる必要あるのか?
    そりゃあこの本はマイナーなものばかりを取り上げるものでも無いし、
    メジャーなところは押さえてしかるべきだし、
    小西康陽はそういう存在だとは思う。
    しかしここまで挙げなくても…
    しかも吉田豪ばかり。
    小西康陽という安定感が選曲の萎え感に繋がるなー。
    特に小倉優子なんて記載されてる「スキ☆メロ」とか「だいじょうぶ…」とか
    おおっ!と思える選曲が可能な存在なのに。


    ・キスキスキスの嵐。
    文章読むと、とびっきり…の間違い?


    ・My first recipe
    何でこの人がアイドル枠なの?
    元グラビアやってた人の変名とかなら分かるけど、
    バンドの人がソロデビュー…くらいじゃアイドル扱いできないでしょ。
    テレ東のフィラー枠なんてのも見た事無いからわからないしさー…
    見た事ある人はそこで流れただけでアイドル扱い出来る事に納得出来るわけ?
    俺はこのCDは持ってないけど他のCDは持ってて、
    好きなタイプの音楽だとは思うが、アイドルっぽい楽曲だとは全く思わない。
    まさかこの「My first recipe」が他と違ってアイドルっぽい楽曲だったら認めるけど。

    dreamをはじめ数々のアイドルがここで取り上げられず漏れているわけだが、
    これだけアイドルもいれば、そりゃ漏れるのもしょうがないさ。
    けど、アイドルでもなんでもない人を取り上げてdreamとかを弾くってのは
    もう本末転倒な気が…
    気に入ったから取り上げる、というのは選者の権利として認めるが、
    アイドル以外はコンセプトから外れてるので×。


    ・恋はアメリカン
    別にコレに限った事じゃないけど、
    「恋はアメリカン」の楽曲に関するコメント一つも無いよな。
    プロデュースとアレンジは上の作家情報見れば分かるし。
    俺はこの曲かなり好きだから、
    この曲をチョイスしてくれた事にまず嬉しくて
    「さて、どんな事を書いてるんだろう?」と思って読んでみると
    松原情報やHarajukuロンチャーズ情報しかない…ガッカリ。
    トラックソングの方が「大滝詠一感」という楽曲コメントがある分マシだよw
    そりゃあ、曲の情報や良さを文章で書くのは難しい。
    俺には出来ない。
    1/2ページというスペースの問題もあるし。
    けど、一つも無い、ってのはなぁ~…
    書こうと頑張って、けど書けなかった、みたいな痕跡でいいから欲しいw


    ・永遠の少年
    この辺の情報は凄いよなー。
    twitterでも只野さんが話題にしてたような…
    ホント感心します。
    この時期に片寄さん、ってのもホントさすがって思える。
    まあ、これも良く見ると「恋はアメリカン」同様、
    楽曲のコメントが「出来が良い」くらいしか無いわけだがw
    うーん…知らない情報&ためになる情報には素直にいいって思えるのか…
    んーでもやっぱりあった方がいいよ。



    ○2006-2009

    ・キモノジェットガール
    「天才てれびくん」のくだり、いる?
    サントラが好きだから大丈夫だろう、とかいうあなたの都合はいらないです。
    男女混合は認めない、みたいなのは分かるし書いていい事だと思うけどさー。


    ・わかってくれるともだちはひとりだっていい
    この情報だけで名盤確定になるのか…
    個人的には誰が書いてどんなテーマでどんなカバーが
    収録されてようと、聞いてみないと名盤かどうか判別出来ないけど。


    ・cosmic cosmetics
    歌いだしの歌詞で「つけまつける」以前からヤスタカがコスメ好き、
    って書いてるけど、作詞してるのはかとけんさんなんだが…
    まあ、ヤスタカがプロデューサーでそういう指示を出した、
    という事なのかもしれないが…
    くそー引越準備でこのCDを段ボールに詰めたので
    プロデューサーの記載などが確認出来ない!


    ・それもきっとしあわせ
    宇多丸も別格扱いの5マブだし、さぞ凄い曲なんだろうなー。
    俺にはサッパリだけどw
    後述のNegiccoみたいに状況は分かるわけだから、
    そこに感動してもいいはずなんだけど、
    そこに達する以前に曲が別にって感じだもんなー。

    鈴木亜美をアイドルとして扱う事自体微妙だし。
    俺はいろいろ考えてセーフだけど、アウトと言われた方がしっくりくる。
    鈴木亜美はアイドルじゃないけど、この楽曲に関してはセーフ、
    みたいな考え方は俺の中では無しだしなー。


    ・SWEET&TOUGHNESS
    つんくの南少情報は結構良い情報。


    ・アイドルになりたい。
    「あまり自信がない作品」らしいが、
    それはこの楽曲の、いろいろ似てる具合と関係あるのだろうか?
    あえてなのか何なのか…


    ・ひとりじめ☆Teacher
    …教科書のような曲、という記述に大大大大大賛成!
    クリシェって今調べたけどw


    ・70'
    これも曲に関する記述が無いんだよなー。
    Cutie Paiもたくさん曲あるわけだし、活動歴も長いし、
    その中で何故これをチョイスしたかの理由を知りたい。


    ・スタイリッシュスター
    まずチョイスにうおおおおおおおおってなるw
    しかしアイラと発売日一緒、と言っても、
    メジャーやインディーズの垣根も良く分からない時代、
    というかリアルに追いかけてるとそんな事どうでもいい俺にとって、
    メジャーデビューの「チャイナ・ディスコティカ」とは一緒でも、
    インディーズデビューの「カラフル~」よりは後発なわけで。
    何も知らない人がこれを読んでアイラと平田が同発だと思われたらたまらん。
    平田はアイラの後発!!!

    あと、デートピアがビーイング系、ってのは結局どうなんだろう?
    資本関係は無いらしいが…
    輝門さんが元ビーイングだからビーイング系、というのは成り立つのか?
    吉田豪さんはアイラともずっぽし仕事してるから、
    ビーイング系の明確な根拠はあるだろうけど…


    ・Over The Future
    これがコレクターズ・アイテムレベル?
    そりゃさ学と比べたら…という部分もあるのかもしれないが、
    これだってカバー多数の有名アニソン扱い楽曲と言ってもいいんじゃあ…
    いやアニソンであってアイドルソングじゃない、と言われたらそれまでだが、
    そこまでの扱いになったのはやっぱりこの楽曲の良さがあってこそだと思うし。


    ・80_pan
    「BURRN!」の酷評って誰がしたの?
    そりゃあ、皆が皆高評価したわけ無いし、
    誰かは酷評しただろう。
    だから「酷評された」のは間違いではないだろう。
    だが、「80★PAN BURRN!」で今検索したら、
    最初の2ページで酷評しているHPやブログは見つからなかったぞ。
    どちらかというと好意的な書き方してる。
    誌上でもそこそこの評価は受けてる印象だし。

    けど、こんな書き方されたら、ハレパンを知らない人が読んだら
    「へーBURRN!で酷評されたんだーかっこわるー変なのー曲も良くないんだろうなー」
    って思っちゃうじゃないか!!!!!!!!
    …許せない。

    強制送還を書かなかった事は一応評価w
    そしてコレ、「アルバム」扱いしてないのね。
    そこが引っかかる。
    サオリはこれだ!って曲が無かったらしいが、
    「80_pan」はサオリの全楽曲より上って評価なのかな?
    別に悪くは無いけど…


    ・恋・オブ・ミュージック
    知らない曲だが、これだけの文章なら
    「どんな曲なんだろう…?聞いてみたいなー、見てみたいなー」と思える。


    ・圧倒的なスタイル
    ニコラもそうだけど、やっぱりこれは吉田豪さんに書いて欲しいし、
    実際読んでみると、ジーンと来るんだよなー。
    ニコラ以上に。
    何なんだろうこの感覚。
    知らないモノに対しては反応しようがないけど、
    知っているからこその感情はあるわけで…

    吉田豪さんって「知っている」「知らない」に過敏に反応するイメージがあるけど、
    俺がこのNegiccoの記事を読んで感じたような感情を
    もっと届けたい、というのも「知っている」事へのコダワリなのかもしれません。
    Negiccoに関してはそれが俺にも届いたようです。
    結局アイドルって楽曲だけじゃなく、
    生い立ちや歴史や環境も大事な要素なわけだし。


    ・尻取りRock'n Roll
    借り物競争みたいな一枚wwwwwwwwwwwwwwww
    名フレーズ!



    ○2010-2012
    導入の南波さんの文章いいなー。
    他の年と違い、歴史を順番に羅列する、という事がやりづらいんだろうけど、
    結果、読んで思わずうなってしまうものがあるなー。
    単に南波さんが文章上手いだけかもしれないが。
    まあ、よく読むと歴史の羅列では無いが状況の羅列、という言い方は出来るか。


    ・Kiss+Kissでおわらない
    この文章好きだなー。
    「でんぱぐみ・いんくと読む」から始まらない、ってのが良い。
    やっぱずーっと読んでくると、この文章の変化に素直に感動してしまうw


    ・キャラメル☆ハート
    導入ワラタwwwwwwwww
    事実を書いてるだけとも言えるが
    「順調に大変なことになっている」ってのがいいなーw


    ・頑張って いつだって 信じてる
    セリフを聞いて中学生の気分になるかなー?
    俺がそういう青春を過ごしてないからかな?
    くそーこの感覚が羨ましいw


    ・石丸電気の歌
    文中に「hy4_4yh」のワードは一言入れても良かったと思うけど…
    ジャケ写見れば分かるって?
    いや俺は全くそこに目が行かなかった。
    マイミクの日記を読んで初めて気付いた位w


    ・MUSIC
    おいおいおい、高橋瞳をアイドルに入れたら枠広がりすぎだろ?
    何故これが入ってるのか、何故アイドル枠なのかの説明もないし、
    そもそも楽曲に関するコメントも無い。
    ただの高橋瞳の説明じゃねーか。
    これはひどい。


    ・MAX!乙女心
    いわゆる楽曲派までをも一気に振り向かせた名曲なの?!
    俺リサーチによると、実際そうだ、という意見もあったので
    そうなのかもしれないが…
    いやいい曲だとは思うけど、とりあえず俺は振り向いてないしなー。


    ・8分の1のブレス
    情報と曲感想がこれくらいの割合で綺麗にまとまってると美しいなー。


    ・もっと走れっ!!
    他の吉田豪文章とちょっと切り口が違う文体(構成)?
    へーと思える面白情報をすんなり受け入れられます。


    ・プチャヘンザ!
    ラップに破壊力を求めるなら…の所は、読んでていいなー、と思えたが、
    よくよく考えたら、ラップに破壊力を求める、またはその感覚って何だろうな…
    とか思ったら、アイドルラップだけで一冊出来そうだね。
    とりあえず俺にはその素養が無い。


    ・変なフライト
    良くこんなの見つけてくるなwww
    「エンジニアは曽我部恵一」で止めておけばいいのに、
    「曽我部恵一だからいい」みたいなのはどうもなー。
    ていうかエンジニアが誰で音がどう違うか、
    なんて気にした事無い、というか気にしても分からないもんなー。
    有名なエンジニアさん、なんてのも知らないし、
    エンジニアとしての曽我部恵一も知らないし有名なのかどうなのかも分からないし。
    地下っぽい人の安っぽい音と比較して、なら分かるが。


    ・ツケメンに恋してる
    「冷麺で恋をして」のくだり、いる?
    思いついたから書いてるのか
    「そういうのもあるんだよー」という知識をひけらかしたいのか…
    完全に無関係ならいらないと思うのだが。


    ・星屑ラブソング
    購入前から「多分これ取り上げるんじゃないかなー」と
    思って実際予想通りだった時のなんだかなー感…


    ・Just a Moment!!
    ジャケ写の説明で吹いてしまったw



    ○選評
    やっぱり、吉田豪はボキャブラリーも少ないし、音楽的な知識もなく、
    読み物としての面白さと情報量を重視、という事が記載。
    制作サイドも吉田豪もこれでヨシとしてるんだから、
    もちろんこれでいいんだろうけど…
    俺は原田さんや南波さんの文章の方が楽しく読めました。
    あと、生放送の爪あと残せない言い訳をここでしなくてもw
    まあ、流れの中の事実を書いてるだけなんだろうけどさ。


    最後のいっちょ噛みの部分がイマイチ分からないが…





    こうして読むと、後半、特に2010-2012は吉田さんの比率が下がり、
    南波さんと原田さんのテキストが増えている。
    基本的に吉田さんの文章は情報の羅列や「ボクの中では○○」みたいな
    ピンと来ない個人的解釈や感想が多く、何より楽曲そのものについて
    触れられてるのが少ないのが難。
    まあ、こういうのは理屈よりも熱量だったりもするし、
    固い文章よりも熱意なのかもしれないが、
    それにしても、読んでいて色々と「気になって」しまう。
    そういう人の文章が前半に多い、ってのが個人的に残念。
    前半にも南波さんや原田さんのような文体の人、
    書ける人をもっと投入して欲しかった。
    分かりやすいくらい現場に特化した人の文章も読んでみたかったね。


    選者によって好みも違うだろうし、
    Aさんが挙げた楽曲をBさんが好きでは無い、みたいな事もそこそこあるように思う。
    まあ、その雑多な感じも含めてシーンの面白さかもしれないし、
    俺も含めて勝手にあーだこーだ言ってられるのが面白いんだろうな。


    「あれが入ってない」みたいな話は不毛な気もするが、
    そうやってあれこれ言うのが楽しみでもあるので、ここはひとつ。
    まあ、やっぱ一番はdream、次がSweetSあたりかなー。
    2002年には8人になってたし、もしピークを3人時代と考えるなら、
    外すという選択肢もあるのかもしれないが、
    タンポポや深田恭子のチョイス例を見ると、
    曲数の多いdreamの中で2002年以降取り上げるべき曲が1曲も無い、
    ぷらちなちゅのレベルにすら届いて無い、というのは考えにくい。


    SweetSも女子流の人気を考えれば年代記に記載してもいい存在だと思うが…
    dream含めこの手のエイベックスサウンドを好まないのはなんとなく分かるが、
    それでも綿菓子あたりは当時のシーンを記録として残すなら、
    無視出来ない1曲だと思うがなあ。
    2010-2012のページを2~4ページくらい頂いてねじ込んでくれてもいい気もするし、
    そもそも高橋愛やjenny 01や厳選してない小西康陽を入れるくらいなら…って気もする。

    個人的には優木まおみを取り上げて欲しかった。



    順番逆になるが、他のページで気になったのは、
    ここみんが思いのほかハロプロ一色じゃないのと
    アリス&アフィリアのチョイスになんだかなー感を感じたのと、
    嶺脇社長のCapusleにガッツポーズをしたのと、
    ちゃあぽんの選曲が思いのほかいいなー、ってのと、
    ロマンさんのチョイス理由にいいなーって感じかな。



    まあ、とても楽しい本&絶対に損しないCDですが、
    色々気になる箇所が欠点になってる部分も多く、☆5はつけられないです。

  • たくさんのアイドルが出ているのに、結局有名になるのは一握り。
    でもがんばってるなあと言うのと、聴いてみたいのが多い。
    テクプリは5人で載っているのにすでに4人になってるし、トマトゥン・パイン、9nineもいろいろ編纂があったのね。
    応援したいなあとおもいます。

  • これは面白い!載ってるほぼ全てのアイドルの曲を聞きたいと思ってしまいました。とりあえず女子流とトマパイのアルバムは買わなきゃと思った次第。そしてハロプロを聴かずしてアイドルは語れないと再認識。
    アイドルはまり始めの私には世界を広げてくれるいい入り口。付属のCDやらYouTubeやらで気になるアイドルだらけに!!

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著者プロフィール

吉田豪(よしだ・ごう)
1970年、東京都生まれ。プロインタビュアー/プロ書評家/コラムニスト。編集プロダクションを経て『紙のプロレス』編集部に参加。そこでのインタビュー記事などが評判となり多方面で執筆を開始する。現在、雑誌・新聞に多数の連載を抱えるほか、テレビ・ラジオ・ネットなど様々なメディアにでも活躍中。今までに格闘家、プロレスラー、アイドル、芸能人、政治家と、その取材対象は多岐にわたる。著書に『人間コク宝』シリーズ(コアマガジン)『聞き出す力』『続 聞き出す力』(日本文芸社)『吉田豪の空手☆バカ一代』『吉田豪の“最狂”全女伝説』『吉田豪のレジェンド漫画家列伝』『吉田豪と15人の女たち』『吉田豪の部屋の本──@猫舌SHOWROOM──』(白夜書房)などがある。

「2021年 『証言モーヲタ ~彼らが熱く狂っていた時代~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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