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- / ISBN・EAN: 4527427653856
感想・レビュー・書評
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レフン監督の描く“暴力”という名の世界観には独特なものが感じられる。同監督の手がけた作品には残酷なシーンを欠くことができない訳だが、自分(主人公)の心の深淵から滲み出てくる苦悶の果てにそこ(暴力)に至ってゆくプロセスが見て取れる。
本作ではトム・ハーディーが見事な肉体を惜しげもなく披露。スキンヘッドで見事な怪演を見せてくれている。本編の始まりから何やら異様な雰囲気が漂ってきて、若干意に反する形の不思議な牽引力によって画面に視線が固定されてしまった。
暴力に訴えることでしか自己表現する術を得ない反面で愛しいものを見つめる瞳は違っていた。
“オンリー・ゴッド”と2本立てで観賞し、主人公のメンタル部分の共通性と相反する部分を見出してみるのもおもしろいかもしれない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
イギリスで最も有名な囚人と言われるチャールズ・ブロンソンの物語。
幼い頃から問題児だったブロンソンは、郵便局に強盗に入ったのをきっかけに逮捕されるが、あまりにも刑務所で傍若無人なふるまいをするために精神科病院に入れられる。しかしそこでも他の囚人を絞め殺しかけて刑務所に戻され、最終的に刑務所では手に負えないと釈放される。しかしその後惚れた女性にプレゼントするために宝石店で強盗をし、また逮捕される・・・というストーリー。
「ただ有名になりたかった」という理由がほんとに怖い。ブロンソン役のトムハーディの、明らかにどこかがおかしいんだけどどこがおかしいのか分からないというか、「こいつには何の理論も倫理も通じないのだ」という感じの演技が素晴らしい。
あとは刑務所で出会ってのちのち違法ファイトクラブをチャールズに紹介するオネエっぽい人がとても良かったw -
「ドライブ」を撮った監督の作品ということで観てみた。実話を基にした、英国の凶悪な犯罪者を描いた映画。一般受けする映画では全然ないね。これは途中で観るのやめるかもな、と思ったら、最後まで観てしまった。途中で観るのやめてもおかしくないタイプの映画だけど、自分は何に惹かれて最後まで観たのだろう。ジョーカーの実在版?とはちょっと違う気もするが、自由な感じはした。Wikipedia見たら、一部では「21世紀の『時計じかけのオレンジ』」と評されているとのことで、なるほどそうかもしれない。
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こいつはイカれている。トム・ハーディーの演技に圧倒される。気持ち良い要素全くなし。なんでそんなに暴力的なの?なんでそんな揉め事ばっかり起こすの?平穏に暮らせんの?と疑問疑問疑問。
見終わってぐったり。その後調べたら、実際に彼は未だに刑務所にいて、アートに力を注いでいるそうだ。
トム・ハーディー! -
暴力で有名になる!と決めたピーターソン、父親から教わった折れない心を胸に何があろうと殴るのをやめないッ!というクソ迷惑な話 …なんだけど純粋で真っ直ぐでブレないかっこよさがあった!武装した警官相手に全裸で挑むのはポリシーなのだろうか…?(笑)良い悪いは抜きにしてブロンソンの生き方面白くて愛おしい…お髭も可愛い… トムハーディの狂気的な演技も魅せる~
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シネマカリテで500円上映。会社帰りにすっしーと鑑賞。すっしーと会社帰りにふらりと映画を観に行くことがあるんだけど、彼はだいたい寝ますね。または眠気防止のため最後尾で立ち見。それが彼のスタイル。
そんなすっしーと見に行ったトム・ハーディ主演のブロンソンは、全編にわたりトムがいちもつをぶらんぶらんさせながら殴る!蹴る!の嵐。人生のほとんどを刑務所の中で過ごした男の実話だけに、大部分が裸の男の喧嘩シーン。(ファンの人には残念ですがボカシ入りです)。 -
トム・ハーディー良かったし、すぐトラブルを起こすブロンソンはなんだか笑えるけど、レフン監督って他に2本しか見てないけど、なんだか見てるとダレてきちゃう印象。変化を急につけすぎなのかなぁ・・・。わりとライトなところにセンスある人のような気がする。
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トム・ハーディみるための映画。フルチンになって、司書さんに、おそらくワセリンっぽいものを塗らせる下りはいいよね。あとART ROOMにたてこもり、自身の才能を見いだした美術教師にまたしてもペイントを施し、自分の作品だという。そこで美術教師が涙をながし白い絵の具が一筋流れるところが、もうたまりませんね。アウトサイダー風ではあるけど、微妙にインサイドなブロンソンの天の邪鬼な気質は、わからないでもない。
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英国史上最恐の犯罪者ということだけど、
殺人犯でも性的な異常者でもないことに驚いた。 -
ここまでやられると、笑うしかない。主人公の語りで物語が進む、ってのが良かった。ライジングではいまいちパっとしなかったトム・ハーディですが、ブロンソンでは最高にいかしてます。
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トムハーディーはこの映画をきっかけにダークナイトライジングのベイン役を掴んだらしいけど、それも納得の傍若無人の暴れっぷり。
イギリスで最も有名な囚人と言われる実在の人物チャールズ・ブロンソンを描いた映画だが、とにかくこのブロンソンという男はむちゃくちゃ。有名になりたいという理由だけで人をぶん殴りまくり、刑務所でもひたすらに誰彼かまわずぶん殴る。
その暴力性は理不尽極まりないが、そんな暴力性を描くのにこれ以上適役はいないニコラスウェンディングレフン監督。
相変わらずの狂った映画作りで楽しませてもらいました。
ちなみにブロンソン本人は、34年の刑務所生活のうち、30年を独房で過ごし、いまだに服役中らしいです。 -
レフン監督作品 鑑賞 第4作目です。
またしても凄い作品だ…彼の作品を観る度に何とも抗し難い圧倒的な男クサさを感じる。ヴァルハラ…とドライブでは静を…本作ブロンソンでは動の男を描いている。
ベースになる人物がいる物語であるのは分かるがレフン監督の描きたい男性像とは動であれ静であれ、確固たる信念が尽き動かす衝動とでも言えばいいだろうか、ともかく強烈な男の個性を眼前に突きつけるような作品ばっかりだ。
本作も胸の内の底からズンズンと得体の知れぬ原始の記憶が疼き、噴出するような強烈な映画でした。素晴らしい作品です。今回も驚きと熱狂…を感じ得たとてもいい体験でした。素晴らしい作品であり、ますますこの監督が好きになった。最後にどの作品もそうだが本作も音がとてもいい… -
トム・ハーディ目当てに。暴力的な主人公の言動とBGMとのアンバランスさがシュール怖い…。
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トムハーディはむきむきしてていいな。
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ニコラス・ウィンディング・レフン祭りで観賞!したけどこれはちょっとさすがにこいすぎたなあ…。キャラクターのキチガイっぷりはもちろん演出も凝りすぎな印象。キューブリック風だったりリンチ風だったりする画面もあって面白いけど。ううむ…。ただ、主演のトム・ハーディの演技は素晴らしい!
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う~ん、さっぱり良く判らない作品でした。
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まずウォーカーブラザーズのムーディな曲が流れる中、フルチンで看守達を殴り始めるOPにグッときた!大好き!
ポジティブすぎるサイコキャラほど清々しいものはないねヾ(*´∀`*)ノ人を殴っている時の笑顔がキラキラしています。
とにかく演出と映像とトムハーディーが素晴らしい。万人受けするかどうかは分からないけど、クセになる作品。 -
「これこそ映画でしか描けない物語だ!」と心の中で叫びつつ観ましたね。予測のつかない展開、そして意表をつく演出などなど、これぞシネマの世界です。当初は「アメリカン・ヒストリーX」などのように、停滞したイギリス社会の中で暴力でなければ自己表現できない男の物語だろうかと思うのですが、そこから話がどんどんシフトしていく。そして個々のエピソードがひじょうに印象的なのですが、それがつねに中途半端に投げ出されてしまう。まあ、強いて似ていると言えば、コーエン兄弟の「ファーゴ」「ノーカントリー」、あるいはキューブリックの「時計じかけのオレンジ」かな。それにしても、主人公のブロンソンのお目々もつるつるの頭もキュート! ブロンソンを演じるトム・ハーディは「ダークナイト・ライジング」のベインをやっていますが、このブロンソンのほうがずっと魅力的だわ。
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レフィン監督の出世作だそうな。
ドライヴなんか目じゃないほどクレイジーな映画でしたな!
イギリスで最も凶暴な男、ブロンソンを描いた映画ですが、素直な再現ものではありません。
ブロンソンの脳内劇場を舞台にぶつ演説の奇妙なことったら。
まさに見世物、クレイジー!
完全に理解不能なモンスターです。
時計じかけのオレンジのように、
主人公の純粋な狂気に最後には観客も
いけ、ブロンソン!殴りかかれ!と熱くなることでしょう! -
英国のマジキチ囚人の自伝?映画。面白いわけではないんだけど、トム・ハーディの狂演と、静止画を多用した実験的な映像で忘れらてない映画になりそう。
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監督の最新作「ドライブ」の衝撃のおかげで
DVDが見られるようになったみたいです。
フィクションのような実在の英国の有名な犯罪者の伝記。
最初と最後に実話に基づく・・・と出ますが
あまりの規格外の行動がフィクションとしか思えない人。
ただ、あくまで伝記ということで事実と大きく違う脚色はできなかったのか
残念なことに何となく地味な感じが残る。
それはそれで正直な感想だが
監督のニコラス・ウェンディング・レフンの表現力、絵作りのセンスは
卓越したものを感じます。
カメラマンがキューブリック組の人らしくあの独特の空気感が
テーマとマッチして良い味を出していた。
とにかく主演のトム・ハーディがすごい。
彼なくしてこの映画はなかっただろう。
ダークナイト・ライジングのあの悪役の原型のよう。
甘いマスクの青年も演じる(「裏切りのサーカス」)すごい役者さんだ。
苦手なバイオレンスシーン満載の映画でしたが
まるっきりフィクションのホラーやアクションと違って
伝記ということも理由なのでしょうけれど
等身大的バイオレンス・レベルだったので観れた。
★三つですけど、見ごたえのある映画で
観てよかったと思います。