僕がアップルで学んだこと 環境を整えれば人が変わる、組織が変わる (アスキー新書) [Kindle]

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  • 角川アスキー総合研究所
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感想・レビュー・書評

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  • かつてアップルに勤めていた著者がアップルの強さの秘密。どんな会社であるのか、どう変わったのかについてしるした本。個人的には社内政治のところの考え方が非常に参考になりました。

    ・売れる製品やサービスを創るうえで最も集中するべきところは、まず明快なコンセプトを定義すること。そのコンセプトを満たすこれ以外はありえないというような優れたデザインを生み出し、それを崩さずに製品化にたどりつくこと

    ・アピールすることはとても大事なこと、自分のためだけでなく、部署のためにも。
    ・同じ情報を持っていてもどうとらえられるかで全然異なる。
    ・便利屋にならないこと。行動の基準がないまま承認されたい、困っている人を助けたいと思っていると、体のいい便利屋になってしまう。
    ・NOとすぐにこたえるのではなく、どう難しいのか、リスクをしっかりと伝える。または代替案などを伝えること。しっかり考え事実を伝えることで信頼を勝ち取れる
    ・頼んだことをやるだけではなく、かゆいとこに手が届くようにする。

    ・やりたいことリストをつくる
    「あと10年しか生きられないとしたら」
    「あと5年しか生きられないとしたら」
    「あと1年しか生きられないとしたら」

    ・考えすぎのわな
     考えただけで何かをしたつもりになってしまう
     考えただけでわかった気になる
     決定事項に振り回されて柔軟性を失ってしまう

    ・激動の時代を生きていくために
     自分の人生を生きる
     生活にリズムをつくる
     視野を広げる

  • 実力至上主義、多国籍、多民族な"帝国"における経験談と内部事情を記した一冊

    組織改革によって社員たちの意識改革を為したアップル、その最中で変化を体感した筆者がアップル流の"シンプル思考の強み"や"整理整頓による実利"、"自由/責任による環境作り"を紹介する。

    * 基本は「準備・実行・後始末」
    * 社内政治は必要悪

  • なんか結局当たり前のことを言っているように見えるのだが、なんといってもあのアップルの厳しい競争の中で仕事をしてきた人の言うことだ。組織論や仕事論、果ては人生観まで、高度に洗練されてゆくと一見「当たり前」のシンプルな地点に着地するのだろう。それはアップルのシンプル哲学の神髄にも通ずるのではないかと。
    社内政治がかなりドロドロだというのはw やはり元「中の人」の見てきたことだからこそ面白く読めた。

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著者プロフィール

米国にて大学卒業後、沖電気工業、アップルジャパンを経て、米国アップル本社に移籍。iPodやマッキントッシュなどの品質保証部のシニアマネジャーとして7年間勤務。2009年に同社退職。カリフォルニア州にて保育園を開業。15年フィリピン・セブ島にて Brighture English Academy を創設。

「2019年 『なぜ僕らは、こんな働き方を止められないのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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