ヒロインのマギーは、自動車整備士というちょっと変わった設定です。シークの愛車修理のために彼女は雇われ、車好きなヒーローと、親しくなっていきます。
シークものって、割と傲慢ヒーローが多い印象なのですが、こちらのシークは、一味違いました。一言で表すなら、「楽観的」ってところでしょうか…(笑)
カーディルは過去の失恋の痛手から、結婚する気は無いものの、彼の父親が息子を結婚させようと躍起になっている為、ヒロインに恋人(婚約者)のフリをして欲しいと頼みます。マギーは、カーディルに既に惹かれ始めていた為、ためらいつつも承諾してしまいます。
ゴシップ誌に二人のキスシーンが掲載された後に、マギーの妊娠が発覚。父親は、マギーの元彼(幼なじみ)でした。元彼からプロポーズされて断ったり、カーディルの父親に身をひいて欲しいと頼まれたり、いろいろとゴタゴタしますが、最終的には、マギーがカーディルと結婚するところに落ち着きます。ストーリー自体は、テンポも良く楽しめました。
それにしても、ヒーローが三男とはいえシークという身分で、別の人の子供を妊娠している女性が妻になるって、ありえるのかなぁ…という疑問が残りました。
カーディルの父親にしろ、国民にしろ、周囲をきちんと納得させられたのかという部分は、語られないまま話が終わってしまったので、なんだかスッキリしませんでした。
でも、ヒーローが生まれてくる赤ちゃんに対して、物凄くワクワク感を漂わせていたので、これで良かったのかな…という気分になりました。細かいことを気にしなければ、最高のハッピーエンドだと思います。