この人と結婚していいの?(新潮文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 大昔に読んで良い印象を持ったが殆ど忘れてしまったので読み直した。やはり良かった。

    「男性は〜」「女性は〜」の部分はあくまで一般的な傾向なので、読んでいて違和感のある人は全て「〜という特性を持つ人は」と読み換えるのが良いだろう。異なる特性をもつ者同士の典型的だが深刻なミスコミュニケーション事例が豊富に紹介されていて良い。
    紹介されている事例はどれもどちらかに明らかな非があるというものではなく、女性側の気持ちも、男性側の気持ちも、そして破局に至ってしまう経緯もよく想像できるので良い勉強になる。

    個人的に刺さって考えさせられた部分を抜粋する。
    ・「もし、君が彼女の心のケアを本当にできれば、彼女にいつでも自分が一番愛されているという安心感と充実感を与えることができれば、彼女は、君の行くところどこへでも喜んでついて来るだろう。たとえ地獄の淵までもね」
    ・武司はすぐさま自分が考えうる最善の解決策を発見し、表明したいという衝動にかられました。彼にとって最もシンプルかつベストな解決策は「いやならすぐやめる」ということでした。
    ・相手は何をしているのか分からないのだ、という認識に立つ時、あなたの怒りは驚くほど軽減することを発見するはずです。

  • 友人の薦めで読んでみた。

    ・良かった点
    結婚するにあたっては最低6回のプリマリタル・カウンセリングが必要というのは新しい考え方だった。カウンセリングを受けたから回避できた別れや、受けなかったから発生した別れなどの事例紹介も参考になる。


    ・印象的だった箇所。(女性、男性は逆もあり得る)

    「女性は男性と違い、セキュリティを求めているんだ。」

    「女性にとってはコミュニケーション =クオリティタイム、つまり価値のある時間のことを意味」

    「相手は何をしているのか分からないのだ、という認識に立つとき、あなたの怒りは驚くほど軽減することを発見するはずです。三歳の子供があなたの髪を引っ張ったからといって、むきになる大人はいないでしょう。」

    ・イマイチだった点
    男女はこういうものだとする内容自体はありがちだなと思う一方、必ずしも一般化されるものではないという印象を受けた。40代、50代以上の世代は男女でうまく区別できるのかもしれないが、自分を含む比較的若めの世代の読者はそうじゃない人が多いだろう。

  • めちゃくちゃ面白かった!結婚する際に気をつけるべき男女の一般的な特性の違いを具体例と一緒に紹介されていて、思わず笑ってしまうほど極端な例ばかりだった。こんな男さすがにおらんやろ。。。?と思うけど実際にはいるんだろうし大変だねという気持ち。何より持続可能性のある結婚をするためにはなんであれ「相手の話を聞く」「相手を慮る」「自分の気持ちをちゃんと言葉にして伝える」が基本だと思う。別に結婚でなくたってコミュニケーションの基本だよなぁと思う。そして後半にはアガペー、「無条件の愛」が必要であると書いてあったけど自分はそう思わない、というか解釈に注意が必要だと思う。この無条件の愛というのは、無条件で相手のことを思い続ける努力を続ける、という意味だと思う。無条件に愛されるとあぐらを書いてるひとも世の中には多いんだろうなと思った。

  • 男女の違いを無いことにするのではなく理解して尊重する。
    プリマリタルカウンセリングは結婚の予行演習。

  • あたりまえのことたが大事なこと

  • 男女間のよく誤解が生じる状況を沢山紹介している。 解説の根拠として以下のものを挙げている。 ①男女の考え方・物事の捉え方などの特性 ②性差によって生じる環境の違い 基本的には「事例紹介→解説→提案」の流れで 解説はお互いを理解し歩み寄ろうというニュアンスで、その後具体的な歩み寄る行動の例を提案していて読みやすい本でした。 最後の方になると心構えとして「愛し合っていてもあくまで夫婦は他人」であることをいろいろな形で説いている。結婚生活を長期的にみてうまくいく本当に重要なものだと感じました。

  • 婚活中で、タイトルに惹かれて読んだ。
    目から鱗なことばかりだし、分かりやすくて読んでよかったと思った。

    ・男は誰でもウルトラマン
    自分が正義の味方でなければならないし、賞賛がエネルギー。
    本当にピンチの時しか助けてくれない=はっきり伝えないとピンチだと分からない。
    光の国に住んでいる=1人の時間が必要。

    ・女性のシンデレラシンドローム
    王子様を探している。1番は心の安寧。愛されているという実感。

    男性には、女性が何をどのように感じ、何を考えているのか、いつ不安になるのか、何を欲しているのか、説明されない限り分からない。

    上記をお互いに理解していなかったために破局してしまったカップルの例がいくつか出てきた。正直例の女性は少々女々しすぎでは?自分はこんなことないわって思ったけど、自分の中にも眠ってる可能性があるってことを知っとくだけでも意味があるかも知れない。

    自分は夫を尻に敷くような妻には成りたくないし、夫の半歩後ろを歩く立ててあげられるような大和撫子な妻になりたいと思ってたから、それでいいんだだって確信できた。

    とにかく、コミュニケーションが大事。

  • YouTube要約動画より。
    はちゃと別れる前に、否付き合った時点でこの本に出合っていれば…こんなことには…。

  • 私自身、交際中の相手とちょっとしたすれ違いがあり、悩んでいたので、どうしたらいいものか…と思い読んでみた。

    文章も読みやすく、どんどん一気に読み進められた。

    男性脳と女性脳は根本的に違う。
    全く違う生き物。
    結婚するということは、
    相手がどれだけ違う生き物なのかを発見し、話し合い理解しゆるし、違いをすり合わせていく作業である。

    今の自分に必要なことがたくさん書かれていた。

    ・結婚とは、理想的な人に出会う、見つけるものではなく、理想的な人になっていくこと。
    ・それも、相手に理想的な人になってもらうのではなく、
    自分が理想的な人になるということ。
    ・この共通の認識を持っておくことが大切。
    ・そうしないと、片方がずっと耐えて、片方が要求し続けることになってしまう。

    これを結婚する前に準備しておく。

    ●感想
    自分の価値観、考え方、捉え方、感情、育った環境、バックグラウンド、何もかも、おんなじ人なんていない。
    違いがあって当たり前。
    そんな中で、いかに相手と話し合い、相手を理解し、ゆるしていくのか。

    「アガペー」無条件の愛、相手からの見返りを一切求めない愛。
    相手を無条件に受け入れ、尊敬し、愛を与え続ける。

    相手を傷つけないように、言葉を選んで優しく自分の要望を伝えたつもりだったが、それは優しさでも愛でもなく、自分のためのエゴだったんだと思った。それが続けば、相手に重荷を与えてしまう。

    お互いに、『すれ違い』を理解し、話し合い、ゆるしていく、そんな関係性になりたいと強く思った。

    結婚する前に、この本を読めてよかったです。

  • 結婚相手の選び方かと思ったら、男女の違いを学ぶ内容だった。

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著者プロフィール

◆石井希尚(いしい まれひさ)/ Marre (マレ) 牧師、カウンセラー、作家、HEAVENESE座長 株)コミティッド代表。教育問題と並行して音楽活動にも力を注ぎ、新人歌手のバックなどのキャリアを積み、91年、デビュー。93年渡米し一般カウンセリング、プリマリタル・カウンセリング、聖書学などを学び、インターンを経て牧師に。日本においてプリマリタル・カウンセリングを広めた第一人者でもある。処女作「この人と結婚していいの?」(新潮社)は20万部を超えるロングセラーに。2012年秋、日本精神を発信する音楽一座HEAVENESE(ヘヴニーズ)で米Stilettoflatsよりデビュー。外務省後援実績のあるイベントを主宰する等、国内外で活動。妻・久美子と共に夫婦二人三脚で多方面にわたり精力的に活躍中。著書多数

「2021年 『夫婦の断絶、親子の断絶、世代の断絶から蘇るための 「ドクターと牧師の対話」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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