キャラメルと飴玉 [Kindle]

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  • 2012年9月13日発売
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感想・レビュー・書評

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  • キャラメルと飴玉がどちらが偉いか喧嘩をし始めて、最終的には他のお菓子もみんな取っ組み合ってくっついてしまい、こどものお母さんに金槌でバラバラにされるという話。
    冒頭は愉快で可愛らしく、夢野久作はこんな童話も書くんだなあと思ったものの、結末はちょっとスパイシー。

  • オチがきのこ会議とちょっと似てる。飴玉とキャラメルが喧嘩する話。みんなくっついちゃう所がかわいい

  • 正直タイトルに惹かれて読んだが、想像以上に深いものに感じた。
    ただ癒される作品かと思い、読み始めた。初めは純粋にかわいいと感じたが、途中、ただの喧嘩ではなく、お菓子の東西対立でもあるのかと気づき、面白いと感じた。
    今でこそ、名前が日本語でない、外国語のものや造語のなれない語呂のものがお菓子に限らずたくさんあるが、きっと当時は今以上に偏見のようなものもあったのだろうと考えさせられた。
    深く考えると面白い内容であり、また、子供に戻った気分になれる少し楽しい話でもあった。子供のころ読んだ絵本みたいだと感じた。

  • このなんか…癖になるブラックユーモアというかシュール感というか。あっけらかんとエグい結末を書く、こういうの好き。

  • キャラメルと飴玉の始めた他愛のない喧嘩。そのせいで他のお菓子たちも入り乱れての大乱闘となり、果てはくっついてお母様にバラバラにされてしまいましたとさ。

    そうか、裸のお菓子がくっつくのはそのせいか。

  • 母強し。

  • 『きのこ会議』と同じ路線。寝る前に1編読むのがちょうどいい感じ。

  • キャラメルと飴玉が喧嘩するというゆるい話なのですが、夢野先生が書くと臨場感溢れる場面となります。

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著者プロフィール

1889年福岡県に生まれ。1926年、雑誌『新青年』の懸賞小説に入選。九州を根拠に作品を発表する。「押絵の奇跡」が江戸川乱歩に激賞される。代表作「ドグラ・マグラ」「溢死体」「少女地獄」

「2018年 『あの極限の文学作品を美麗漫画で読む。―谷崎潤一郎『刺青』、夢野久作『溢死体』、太宰治『人間失格』』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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