パチンコに日本人は20年で540兆円使った (幻冬舎新書) [Kindle]

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  • ○この国のメディアがタブーを抱えているという実態は少しも変わっていない。行き着くところまで行かないと、目が覚めない国民性も変わっていない。
    ○2010年のパチンコの一人当たり年間平均費用は7万7100円。
    ○「依存症誘発システム」の主な構成要素は次の5つである。1さまざまな不正が横行するパチンコ業界 2 業界と癒着している警察 3 業界にすり寄る政治家 4 専門的対応が遅れている医療 5 広告収入優先で事なかれに流れるマスコミ  いずれの立場にも、少数ながらパチンコ被害の現実を直視し、改善に向けて動こうとする良心的な人々はいる。
    ○パチンコの換金の合法化はカジノの解禁とリンクしている。
    ○業界にとっては、依存症の人が減れば当然のことながら売り上げが落ちる。依存症気味のヘビーユーザーが一定程度はいてほしいというのが業界の本音である。
    ○どんな業界より警察の影響力が大きいのがパチンコ業界なのである。
    ○パチンコ業界には「2・8の法則」というものがある。利益の8割は客の2割を占める常連、つまりヘビーユーザーによって支えられているという意味である。
    ○賭博性の本質である換金システムにメスを入れなければなりません。
    ○これが全く摘発されていない現状の背景には、 20 兆円産業に巣くう政(政治家)官(警察)財(パチンコ業界)、そして、パチンコ業界からの広告費に深く依存し、批判的な記事を全く掲載しないマスコミの根深い「闇」が存在する。
    ○GAは「ギャンブラーズ・アノニマス」の略で。
    ○赤木健利氏(熊本市・桜が丘病院)や 岩崎 正 人 氏(神奈川県藤沢市・岩崎メンタルクリニック)はそうした方々であるが、『ギャンブル依存症』(生活人新書) の著者である 田辺 等 氏(北海道立精神保健福祉センター)や『やめられないギャンブル地獄からの生還』(集英社) の帚木蓬生氏など代表的な専門医の存在はパチンコ問題に取り組む団体にとって大きな力になっている。  
    ○家族は名義変更するなど必要な手続を行って自分の財産を守り、本人とは借金の話をしない方がよい。そして本人を追いつめないようにしながら、まずは家族が専門の医療機関に相談することが重要だという。

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著者プロフィール

1940年、秋田県生まれ。
 トヨタ自動車のデーラーに19年勤務。メカニック、営業マン、営業所長を経験。営業マン13年で新車を1200台販売。独立後、自動車販売会社を経営するも3年で撤退。その後、損保の代理店を経営。選手として出場したスポーツは、スキー、ボクシングなど。ラリーにも出場。
 著書に『タクシードライバーほど素敵な商売はない』(エール出版)、『タクシードライバー千夜一夜物語』(K&Kプレス)、『失敗から学ぶ』『TAXI・ニューヨーク』(以上、花伝社)、『打ったらハマる パチンコの罠[PART1]』『打ったらハマる パチンコの罠(PART2)』(以上、社会批評社)、1998年夕刊フジに連載を執筆。
 http://www.wakamiyaken.jp

「2010年 『増補 打ったらハマる パチンコの罠(PART1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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