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感想・レビュー・書評
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タイタニック号の事故のドキュメンタリー小説です。1997年にレオナルド・ディカプリオ主演で映画化されているので、ご存じの人も多いと思います。
当時、世界最大で豪華な設備の整ったタイタニック号がなぜ、最初の航海で沈んでしまったのか。そしてなぜ半分以上の人が犠牲になったのか。物語は事実を淡々と述べるように、いろいろな角度から語られています。
昭和初期に書かれたものですので、ちょっとわかりにくい漢字もありましたが、読みやすかったです。興味のある方はお勧めです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
戦前に書かれたものだが、現代の事故ルポルタージュを読んでいるかのようで、良くも悪くも時代を感じず、今の感覚で読めてしまった。さらっと読めて面白いですが、深くまで踏み込んだないようというわけでもなく、時代が感じられるというわけでもなく、満足感はそこまでといったところ。
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戦前に活躍した複数のペンネームを持つ作家、
牧逸馬(本名=長谷川海太郎)による実録物の一つで、タイタニック号遭難の話。
タイトルは、
救助を求めるSOSを発信する際、担当者も最初のうちは余裕の笑みで、
こんな信号を打つ機会は滅多にないだろう――
などと宣っていたというエピソードに由来。
恐ろしい。
ところで、今は亡き祖父の蔵書の中に牧逸馬の本があったことを思い出す。
こっそりページを捲ってみたら伏せ字だらけで読み進められなかったなぁ(笑)