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感想・レビュー・書評
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尾崎豊とそのプロデューサー須藤の対談を纏めた一冊。読み終えたあと、尾崎は「葛藤する若者・不良の象徴」では決してないのだと気付いた。彼は若さとは何か、人間として幸福なのは何かを伝えようとした求道者だったのだ。失礼ながら尾崎豊は意外と知的で、文学から科学まで興味のままに、貪欲に知ろうとする男だということを初めて知った。ヘレン・ケラーを例にして、大人と子供のメディアリテラシーを考察している一文など、極めて示唆に富んでいる。
いくつか、彼の言葉を借りて、レビューの締めとする。
「自己の葛藤を続けていってる人たちのほうが精神的に、成長の度合いが速いような気がする。ついていけない分だけ、恥ずかしさとかてらいが出てくるような気がする。」
「手応えがほしいのだ。運転もコンピュータも機械の操作だ。でもそこにあるのは目的を持った意思だ。」詳細をみるコメント0件をすべて表示
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