DEATH NOTE 1巻 2004
初版発行2004年
デジタル版発行2012年
『DEATH NOTE』(デスノート)は、大場つぐみ(原作)、小畑健(作画)による日本の少年漫画作品。2003年12月から2006年5月まで『週刊少年ジャンプ』(第一部:2004年1号 - 2005年11号、第二部:2005年20号 - 2006年24号)に連載。名前を書いた人間を死なせることができるという死神のノート「デスノート」を使って犯罪者を抹殺し、理想の世界を作り上げようとする夜神月と、世界一の名探偵・Lたちによる頭脳戦を描く。分類としては「サイコ・サスペンス」に分類される。
連載版の以前に同誌2003年36号に掲載された読切版が掲載される。2008年2月には最終回から3年後を描いた読切の特別編が同誌に掲載された。話数カウントは「page-」。
2015年9月時点で全世界累計発行部数は3000万部を記録している。宝島社「このマンガがすごい!」オトコ版では、2006年と2007年に2位を獲得した。連載終了後も、映画、アニメ、小説、ミュージカル、ドラマなど幅広いメディア展開を続けている。
あらすじ
第一部
page.1(第1話) - page.59(第59話) 単行本 1巻 - 7巻
警察庁刑事局長・夜神総一郎の長男で、現役で東応大学(作中における日本一の大学)への進学間違いなしとされる秀才高校生の夜神月(やがみ ライト)はある日、通っている高校の敷地内で奇妙な黒いノートを拾う。それは死神・リュークが落とした、「そこに名前を書かれた人間が死ぬ」デスノートだった。ノートの所有権を得た月はリュークの姿が見えるようになり、ノートに課せられたルールを理解しさまざまな検証のうえでその能力を確かめる。そして、自らの信じる「正義」を執行し、犯罪者のいない新世界を実現するため世界中の犯罪者たちの名をノートに書き記して殺害していく。
やがて月の行為はインターネットを中心に世界中に拡散されていく。法と秩序だけでは裁ききれない犯罪者を葬る者の存在に気付いた人々は殺し屋(英語=Killer)の意味から謎の執行者を「キラ(KIRA)」と呼び始め、中にはキラを神とあがめる者まで現れた。現にキラの存在が広く知られるようになるにつれ、世界各国で犯罪そのものが減少したという事実もあった。しかし、各国の警察機構の側からすればキラは紛れもない大量殺人者だった。
キラの存在と謎に満ちた能力を認知したICPO(インターポール)は、手がけた事件を必ず解決に導き、全世界の警察を動かせる唯一の存在である謎の名探偵L(エル)にキラ事件の調査を依頼する。Lはプロファイリングを駆使してキラの人物像を「極めて優秀な頭脳を持った学生」で「近親者に捜査情報を知る立場の人間がいる者」とみなす。Lは罠を仕掛け、キラの活動拠点が日本の関東地方にあると証明し、旧知のFBI捜査官レイ・ペンバーを潜入させる。だが、レイは逆に月に利用されてほかの潜入捜査員の情報を月に与えたうえ、殺害される。
Lは自ら現場に乗り出す覚悟を決め、警視庁の捜査員でも特に信頼の置ける総一郎らとともに少数精鋭のチームを結成。竜崎という偽名で自らの姿を明かし、キラの洗い出しを進めていく。また、キラが殺害できるのは「顔と名前を知る相手のみ」と推理し、犯罪者の実名を明かさない措置をとる。さらに、警察関係者とその家族への調査をすすめる中で夜神総一郎の息子である月を知る。Lは東応大学生となった月に接近。月は捜査状況の把握とLの監視を目的として捜査本部に協力し、Lもまた月を監視するためそれを許す。
やがてキラを信奉する「第二のキラ」が現れる。第二のキラは用心深く狡猾なキラに比べ、隙だらけで稚拙極まりないが「相手の顔を見ただけで殺せる」能力を持っていた。月とLは第二のキラの登場をそれぞれ警戒。特に月は第二のキラがリュークが勧めていた「自分の残り寿命の半分と引き替えにして顔を見た相手の寿命と名前が見えるようになる」死神の目の取引をしており、軽率な第二のキラからデスノートの情報が漏れることを恐れていた。
そんな中、第二のキラの側から月に接近してくる。第二のキラの正体は現役アイドルの弥海砂(あまね ミサ)だった。海砂は彼女を愛するあまり消滅した死神・ジェラスの遺品であるデスノートを死神・レムから受け取っていた。強盗に家族を殺害された過去を持つ海砂は、証拠不十分で無罪放免となった犯人をキラが制裁してくれたことに感謝し、キラの信奉者になったという。月にキラ信者として協力を惜しまないかわりに、自分と交際してくれるようにと持ちかける。Lを葬る絶対的な切り札だが、レムの存在を含め危険極まりないアキレス腱となりかねない海砂を懐柔するため、月は交際を了承。ミサをLに会わせ本名を暴いたうえで殺害しようと図るが、物証をもとにミサを重要参考人とみなしたLは、先んじてミサを逮捕監禁する。
ミサの嫌疑を晴らすため月は頭脳を駆使し、リュークとレムをも利用した作戦にうって出る。それは、自身と海砂がデスノートの所有権を捨て記憶を消すことで絶対に自白しない状態にした上で、デスノートを「出世欲が強く権力のある者」に渡し第三のキラを作り出すというものだった。月は自身の監禁をLに嘆願。数日後、計画通り記憶を失った月と海砂は容疑を頑なに否認し、さらに第三のキラが現れる。Lは困惑するも、結果的に二人は無関係だとみなされる。月とLは協力し、第三のキラの正体を暴くことになる。
月は当初の予定通り、デスノートに再び触れたことで記憶を取り戻す。Lの始末に向け動き出す月と、キラ事件の真相を突き止めつつあったL。2人はそれぞれの正義を掲げて駆け引きと頭脳戦、心理戦の応酬を繰り広げるが、攻防の末にLは月に敗北し、命を落としてしまう。
以上のようにWikipediaで紹介される作品。
連載当時も週刊少年ジャンプで話題になっていて読んでいた。
自分もちょうど大学生の時代・・
久しぶりにデジタル版で読み返して見て懐かしい思いがする。
まだガラケーの時代だ。
巻末にある4コママンガでもリュークがゲームボーイアドバンスSPが欲しいと発言している。(2004年4・5合併号に掲載)
冷静に振り返ると成績優秀、抜群の容貌を持った主人公がマンガの主人公とはかなり異質だ。通常は感情移入できないので、もっと平凡な人間が主人公になっているものだが。
デスノートを人間界に落とした死神リュークが人間界に赴く。
初めて夜神月と対面し驚く夜神月ではあるが、すぐに冷静さを取り戻す。
わずか5日間でこれだけの氏名をデスノートに記載した人間はいなかったと驚くリューク。
まさに悪魔のコンビの誕生の瞬間である。
お前が死んだ時、俺がおまえの名前を俺のノートに書く事になるが
デスノートを使った人間が天国や地獄に行けると思うな
と述べる場面がある。これは最終話につながっていく所でもある。
まあ最終的にリュークによってデスノートに名前が書かれて夜神月が死ぬというのは規定路線だったとも言える。
振り返って読むと非常に感慨深い所だ。
しかし夜神月は傲慢になり明らかに人を大量殺人した。
やはり死んで終わるというのは至極当然だろう。
この1巻では夜神月をつけているFBI捜査官の名前を知るためバスジャック事件を起こし哀れな容疑者が事故死する所で終わる。
印象に残った点
世の中腐ってる 腐ってる奴は死んだ方がいい
僕は新世界の神となる
何しろ悪のない理想の世界に変えるんだ
時間はいくらあっても足りない
(この時間がいくらあっても足りないという考えから最後まで死神の目の取引を夜神月はしなかった。途中で死神の目の取引をしていれば恐らく敗北することは無かったのだろうが・・・)
この人間社会で本当に信頼しあって生きている人間なんてほんのわずかさ
夜神総一郎
S30.7.12 48歳 (1955年=昭和30年)
警察庁刑事局長
凶悪犯罪者連続殺人
特別捜査本部指揮官
夜神幸子
S37.10.10 41歳 (1962年=昭和37年)
専業主婦
夜神月
S61.2.28 17歳(1986年=昭和61年)
私立大国学園高等学校3年
夜神粧裕
H1.6.18 14歳(1989年=平成元年)
私立英集中学校2年
(この夜神月の家族構成と生年月日を見ているとやはり同年代の設定だったことを
改めて実感する)
俺(リューク)はライトの味方でもLの味方でもない
2023/02/11(土)記述