夏空のモノローグ Portable (通常版) - PSP

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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・ゲーム
  • / ISBN・EAN: 4995857092673

感想・レビュー・書評

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  • PS2版に引き続き購入。
    移植に際し、イベントCGやシナリオなどを追加。
    全体的に恋愛要素に関しては糖度低め。
    ネタバレ無しでのプレイを推奨したいですが、攻略順を間違えると泣きゲー要素が薄れるので、そこはチェックして頂きたい…。

  • みんなが泣けるゲーってなってたけど、泣けなかった、、、私の涙腺大丈夫かな

  • 買って損なし!なゲームだと思いました。

    一人クリアすることに前回のシナリオの変化や、追加シナリオが増えていく作りになっていてすごくやりがいのあるゲームです。
    とてもとても丁寧に作られています。

    ゲームというよりかは小説と表現する方が近いと思える作品。

    最近の乙女ゲームでよく見られる「斬新さを出せばOK」「ドS(という名の暴力野郎)出しとけばOK」アピールをしてくるようなゲームではないところがとても良い。
    キャラはいい意味で強い個性がない(というのも少しばかり語弊がありますが)。
    登場するキャラはみんな好きになれました。みんないい人。だから気持ちよくプレイできます。

    「イチャイチャさせとけば謎は解けないままでOK」みたいな展開ではありません。
    ちゃんと真相が解けます!
    ゲームはSF世界、納得するかどうかは人それぞれかと思いますが、ちゃんと解明したところが素晴らしい。

    システムやグラフィックにも文句なし!
    快適だし既読スキップの速さにも問題なし。
    グラフィックの数も多く、どれもとても綺麗。
    一般的な乙女ゲームのプレイ画面とは異なり、どちらかと言えばノベルゲームによく見られる形で進行しますが、慣れてしまえば何も気になりません。

    ループについての話が多いため、恋愛糖度が高いとは言えませんが過程がしっかり描かれているので大満足。

    初回7時間、2周目から3.4時間くらいでプレイしてたかと思います。

    好きなキャラだけ攻略するタイプの人にはオススメできません。
    全員クリアしてこそのゲームです。
    フルコンプ派の方にぜひオススメしたい作品でした。
    感受性豊かな方はハンカチの準備をしてプレイしましょう!

    事前情報で「絶対泣ける!」と聞いていたのですが、残念ながら泣くところまではいかなかったので★-1。

  • 乙女ゲーというよりは小説を読んでいるようでした。買って良かったと思えるゲームでした。
    周回するごとにストーリーに変化があるところが面白かったです。
    主人公は大人しめな雰囲気ですが、芯が強くてとても優しい子でした。
    このゲームで良いところの一つは、最近の乙女ゲーによくいるような、キチったキャラやヤンデレのようなキャラがいないところだと思います。
    みんな良い人ばかりで優しい気持ちになれます。
    このゲームにキャラ萌えを期待すると期待はずれに感じるかもしれませんが、ストーリー重視かつドロドロ展開が嫌だという人に向いていると思います。

  • 移植してやりやすくなりました。ジャケットでお分かりの通りというか何というべきか。
    個人的には部長好きです。お話としてしっかりまとまっている作品だと思います。

  • ループ乙女ゲーで良作と聞いておりましたが、ようやっとプレイ。
    いやー…とても面白かったです。

    キャラとシナリオがダントツで良かった…!
    絵は…地味め。絵自体がキラキラしている感じではない。
    でも、CGやカットの着彩が綺麗でした。
    台詞等の表示形式が一般的な乙女ゲーと違う部分も、そこを補っているような気もします。
    話者の名前が表示されず、小説のように鍵括弧のみで表わされます。まぁ、主人公以外はボイス有なので気になりませんが。

    文体は読みやすく、無駄な地の文もないので、ストレスないです。
    時々誤字があったので、そのあたりは移植時に直せなかったのかなぁ…と思ってしまいました。

    学園もの(主人公高校2年生)なので、
    若いうちにプレイしたら、違う感想になったのかなぁ…と思うようなお話でした。
    先生のセリフが「そうだよねぇ…」と思う時とはまた違うのではないかと。そういう意味で、とても良いお話なのかなぁと思います。
    とはいえ、部活でわちゃわちゃしている雰囲気がすごく出ているシナリオだったので、その点はとても楽しかったです。

    キャラごとのシナリオ、各々の抱えているものだったり主人公との関係だったり、全然違うものだったので面白かったです。
    また、真ルートというのか、そこに主人公がいたる道筋としてこの5人がいる意味がきちんとあったので、そのあたり、とても面白かったです。
    また、どのキャラシナリオでも、それぞれなりの関わり方で絡んでくるのが良かった。

    ループものなので、周回プレイで選択肢が増えたりイベントが増えたりするのは良かったです。
    周回プレイの楽しさみたいなものがあるのは良いですね。

    あとBGMがとても良かったです…!

    【プレイ時間】
    初回が6-7時間くらいでそのあとは2-3時間。

    ※LRCは各キャラ攻略後に全部やりました。
     シナリオに没頭したかったので後回収にしましたが、
     それだけで5時間くらい。

    【プレイ順】
    木野瀬→部長→篠原→先生→カガハル→綿森

    綿森は5人後でないと出来ないのでさておき…
    木野瀬からプレイしたのは正解だったのかどうか…。
    物語の核心っぽいのが木野瀬、部長、
    ループものっぽいのが他3人という感じでしたが、
    木野瀬後の篠原、カガハルは切なかったのでそれはそれでおススメです。

  • 【あらすじ】
    1年前、それまでの全ての記憶を失った主人公は、自分の中に「かつての自分」を求める人を恐れ、学校の「科学部」というごく限られた世界でのみ自身の居場所を得ていた。
    しかし、7月30日をもって科学部は廃部になる。

    7月29日の晩、最期の部活動として仲間と「ツリー」の観測に訪れる一行。
    ツリーから発せられる不思議な光を浴びた世界は、科学部メンバーの記憶のみを残し、7月29日を繰り返しはじめる。


    【主人公】
    記憶喪失、そしてそこからくる人間不信という特異性は持っているものの、どこにでもいるような女の子で、
    人見知り、ちょっと臆病、仲良くなった人とはたくさん喋る、甘いものに目が無い子。
    自身が記憶を失った際に体験した「トラウマ」から余計引っ込み思案&ネガティブ思考が加速し、そこがたまにもどかしく感じたり、鬱陶しく思うときもあるけれど、そういった点もまたこの作品「らしさ」かなぁ、と思わせてくれる子です。


    【攻略対象】
    先にはっきりと明言しておきます。
    この作品は「キャラ萌え」を求めてプレイすべき作品ではありません。
    正直どのキャラも「イケメンか?」と問われると「うーーーーん、いいヤツだよ?」と答えたくなる感じで、キャラ単体でときめくのはまず無理かな、と。

    どのキャラも「明日を迎えること」をためらうような重たいものを背負った心優しいキャラクターです。

    また、本編の半分は科学部全体でワイワイと過ごすことになるので、キャラ同士の絡みは密。
    …むしろ、そのワイワイ・ガヤガヤとした科学部での日常が作品の核となるので、どっぷり恋愛モノ…というよりも、仲間と楽しく過ごす日々を眺めるのが好きな人にはとても向く。


    【システム】
    いつものオトメイト仕様+@。
    ループ研究というミニイベント選択画面があり、好みのミニイベントを見ることができます。
    ミニイベントの数は豊富で、全てを見るためには全キャラ攻略分では足りないほど。

    テキストの表示方法が一般的な乙女ゲームと違います。
    画面全体に表示がされるので、慣れるまでは違和感ありまくり…かもしれません。

    あと既読スキップが致命的に遅い気がする。


    【形式】
    ノベルゲーム。
    章分けはしておらず、最期のループ研究の後個別へ分岐。
    分岐前と分岐後で大体半々くらいです。


    【ストーリー感想/考察】
    <<主軸>>
    いわゆる「ループもの」です。
    明日には自分の世界のすべてを失う、という状況に置かれた主人公が、永遠に明日が訪れない世界に閉じ込められ、科学部のメンバー(ループしている記憶は科学部メンバー全員引き継がれる)とおだやかな時間を過ごす。
    その中で、仲間が抱える重たい「明日への絶望」に二人で向き合い、明日への一歩を踏み出すまでのお話。

    主人公自身が「永遠に明日なんて来てほしくない」と思っているので、
    ループから抜け出すぞ!とか、ループの謎を追うぞ!…といった方向ではなく、とてもおだやかに科学部での時間が繰り返されます。
    その中で、「やっぱり明日は必要だ」と気付き、苦しみもがきながらも明日へ進む決断をするまでの丁寧な心情描写が最大の魅力かと思います。

    設定がファンタジーなのに扱い方がとことん地味ですが、
    人が何を考え、何を抱え、どんな葛藤をして、苦しみもがき、不安を抱えて、それでも明日に希望を見出すまでの過程がとても繊細に描かれるので、共感したり涙する部分も多いと思う。

    どのキャラのお話も強く響く「何か」があって、涙腺崩壊します。

    <<恋愛>>
    主軸が強い分、恋愛要素は控えめ。
    主人公が相手に恋愛感情(か、それらしきもの)を抱きはじめるのが個別分岐後。
    そこから、彼の抱える「秘密」に触れ、二人で明日へ踏み出すまでを描く。
    甘酸っぱい、淡い恋の描写しかないので、ちやほやされたり、甘い言葉をこれでもか!と聞きたい人や、エロ展開を求めている人には不向き。


    【その他】
    <<音楽>>
    場面にあった楽曲でとても良いと思う。メイン画面の曲がすき。

    <<絵>>
    背景がとても綺麗。おもわず見惚れます。
    一方でキャラ絵はあまりオトメイトらしくない、というか、地味。
    綺麗ではあるのですが、ネオロマのような綺麗さではないし、オトメイトのようなキャラ萌えする絵柄でもないので、絵を重視される方には微妙かも。


    【感想】
    とくにドラマチックな展開があるとか、先の読めない伏線があるだとか、ストーリーが緻密だとか、そういう訳ではない。
    でも、この作品ほど「人の心の揺れ動き」を細かく丁寧に描いた作品はないと思う。

    どんなキャラにも抱えるものがあって、それぞれが悩みながら決断を下す。
    優柔不断で臆病者で引っ込み思案な主人公が、「明日なんていらない」と強く否定しつつも、その考えが少しずつ綻びはじめる。

    派手さはないけれども、とても感情をゆさぶる作品だと思います。

    個人的には真相ルートは本当に涙腺崩壊でした…。

    私自身は展開にドラマチックさを求めるので「大好きな作品」とまではいかないのですが、とても心に残る作品でした。
    プレイ後に明日を迎えるのが楽しみになるような、心が温かくなるような、そんな気持ちにさせてくれる素敵な作品だと思います。

  • まるで小説を読んでいるかのようなゲームでした。オトメイトの作品は何本かプレイ済みですが、社風なのでしょうか?
    主人公は記憶喪失。ゲームは主人公の一人称。おいおい、大丈夫なのかよって思いましたが、感情の起伏が(甘味と猫以外)あまりない主人公なので、客観的な語り口でよかったと思います。詳細まで説明する理由も「記憶喪失だったから」で理由がつくし。

    他のメンバーは「科学部」の男子4人と、顧問、謎な青年の6人。彼らが攻略対象となります。

    7/29のループに閉じ込められた彼らが延々と29日を繰り返し、謎を解明・・・してるっけ? 愛を深め・・・てるっけ?  ・・・・・とにかく、ある意味「リアル」でした。

    「どうしようもないこと」「不本意でも納得しなければいけないこと」を抱えこんでのエンディング。こういうゲームは初めて。

  • スチル以外はコンプリートしました!

    手を繋ぐだけでもうタジタジな純粋なキャラクター達に、BGM も雰囲気も透明感がいっぱい。
    最近は高校生設定でも色っぽいキャラクターが多い中、夏空は年齢相応でとても新鮮でしたので最初は少し子供っぽかったかな?とも思いましたが、進めていくうちに最後まで見守っていきたいなと思えるような、純粋な甘酸っぱい恋愛を楽しめました!

    主人公も大人過ぎず子供過ぎず、キャラクター達と同じ目線で接するので、好感が持てました。

    内容に関しては毎度涙ものだし、部会も面白くて楽しめましたが、edに至るまでの科学的公証と〆の説得力が足りない。途中でストーリーの先が読めてしまった。等、もう一押し隙間を埋めて突き詰めて欲しかったなあと思いました。特に沢野井ルートと最後のルート。
    そしてせっかくの移植なので最後のあの人の立ち絵は作って欲しかったですね…

    ただ、一周毎に台詞やシナリオが少しずつ変化していったり、共通ルートの合間に個別イベントが多々入ってきたりで、2週目以降も強制スキップほとんど使用せずに6週楽しく遊べました。

    辛口になりましたが、トータルとしてはストレスなくかなり楽しめました!ファンディスク出たらぜひ買ってみたい作品です。

    タイトル画面も工夫されていて、にやりとしてしまいますw

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