3巻はACT4(真山編)が入っていますが、このレビューはACT5(一恵と清正編)で書いています。
ハルタとカンナと同級生だった一恵。
一恵はハルタのことが好きだったけど、告白する勇気はなく、ハルタの靴箱に自作のマスコット人形をしのばせるのが精一杯。
高校に入り、少女マンガがきっかけで仲良くなった清正は、なんとハルタといとこ同士。
その縁がカンナとの再会を引き寄せます。
このストーリーは、ハルタがいなくなってからのカンナの心境を、清正と一恵の目線から知ることになります。
正直カンナのことをそんなに・・・と思っていたのですが、ここでカンナの心に触れることで彼女の心の空洞を窺い知ることができます。
いつの間にか清正のことが心を占めていた一恵も、今度は一歩踏み出すのですが、清正には彼女がいて、一恵の恋の展開も楽しく読ませて頂きました。
ちなみに清正はストーリーの後半で社会人になって再登場するのですが、その際は当時のハルタの心情を語る大事なキーパーソンとして出てきます。
このエピソードも、すごく切ないです。