続マーケットの魔術師 [Kindle]

  • パンローリング株式会社
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感想・レビュー・書評

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  • 第1章 スティーブ・クラーク
    ・流動性の低い株をあまりにもたくさん持てば逃げようがない。
    ・うまくいくものに照準を合わせろ
    ・リスク裁定取引(株式交換による合併案件)
    ・トレーダーはキャリアが形成されない。最後のトレードで判断される。
    ・ポジションを維持できるかどうかは、ポジションを取った時の価格と言うよりは、ポジションサイズ。
    ・価格からは何も分からない
    ・出来高の大きさは重要。そこには何かが起こっているから。
    ・トレーダーは得意な一戦略のみを実行すべし(マクロ戦略等)
    ・直観は大切。ただしトレードサイズと損切りのストップ水準を管理するためのルールは必要。
    ・うまくいくことを増やして、うまくいかないことを減らす
    ・エッジの効いたトレードを心がける!

    第2章 マーティン・テイラー
    ・株を買いたいときに見たい3つのこと。良好なマクロ経済状況、長期トレンド、優れた会社経営。
    ・ファンダメンタルズがもっとも良い国での買いに焦点を合わせる。世界的なマクロの見通しによって、全ポートフォリオの解雇し幅を変える場合がある。
    ・投資家は投資対象の専門家でなければならない。どうして投資するのかを理解している必要がある。

    第3章 トム・クローガス
    ・会社の根本的な基盤とその株価の動きがまったく異なると感じた状況に基づいて売買をしようと心がけている。
    ・人生を左右する決断では、頭で考えていることに感情が合っていることがいかに大切かを学んだ。
    ・投資哲学 - 価格変化は平均回帰するという考え。標準偏差のバンドを使って、極端な値を定義する(具体的には、クローガスは1932年からのデータをすべて使った価格の自然対数に対して、最も合う回帰直線を導き出して、95%信頼区間 -すべての月の95%がぴったり含まれる2本の平行線- を計算する)。P.105
    ・私達が生存の脅威と定義する瞬間は、一ヶ月で損失が7%以上になって、その理由がわからないときだ。
    ・命知らずな会社の選別法、第一に会社が純資産の5倍以上で取引されていること、第二にその会社が赤字であること。
    ・景気後退に強い会社、問題に対して解決策を提供する会社
    ・もっと広い考え方では、現在は収益を産んでいないけど、将来には収益を生む可能性のあるビジネス機会からオプション性を手に入れるということだ。これは他の業界にも適応できる考え方だよ。
    ・トレーダーが犯す間違えは、トレードの判断が正しかったかどうかを結果で見ること。
    ・収益機会に合わせてエクスポージャーを変えよう!

    第4章 ジョー・ヴィヴィッチ
    ・割高だからというだけで値高株を売り、割安だからというだけでバリュー株を買うのは危険だ。
    ・混乱はチャンスだ。だから空売りする。
    ・ダウが朝に400ポイント上昇するようなら、普通はそれ以上は対してあがらないということだ。
    ・財政支出を行いそう→経済システムに資金を投入しそう→相場が強気になる
    ・ビジネスモデルも財務内容も最も優れている会社が買い→債務を借り換える必要が無く、長期にわたる不況を乗り切ることが出来る会社
    ・テーマ株は天井知らず、空売りを仕掛けるよりも、大幅に上げてしまったと確認できるまでは、常に買いに回る
    ・PERが50~70倍となると、テーマ株の領域に入っている
    ・強気相場で起こること。安く寄付いたあと、大引けまで上げていく(p.128)
    ・センチメントはCNBCで判断する
    ・損益に対する思い入れをコントロールすることが非常に大切
    ・まずはポジションの一部を手仕舞いする
    ・安心できる水準以上のポジションを取ることが重要

    第5章 ケビン・デーリー
    ・私は時価総額という考えにはかなり疑いを持っています。
    ・コンピュスタットとザックスを使って、アメリカ株とカナダ株のリストからスクリーニングをしている。
    ・(非金融企業p.146)EV/EBITDA・株価フリーキャッシュフロー比率・PER・EBIT/EV
    ・(金融企業)PTBV・PER・TCE÷総資産
    ・ウォール・ストリート・ジャーナルとバロンズと会員制のニュースレターを読んでいる。例えば、ウォール・ストリート・トランスクリプト、ディック・デービス投資ダイジェスト、グラント金利オブザーバー、バリュー・インベスター・インサイト、サンテンジェルズ・レビューなど。
    ・フォーム4オラクルはインサイダーの自社株売買のデータを提供している。
    ・バリュー・インベスターズ・クラブとサムゼロという、投資アイデアを共有する会員専用のサイトも利用している。
    ・ビッカース・ストック・リサーチは機関投資家が保有する個別株を追跡している。
    ・トンプソン・ロイターは証券会社のリサーチを集める他に、会議や四半期ごとの決算報告での発表を書き起こした議事録を提供している。
    ・SECへの提出書類である10K、10Q、委任状と、FDICのコールレポート。
    ・定性評価;それが簡単に理解できるビジネスかどうかを見る。アナリストがその会社を始めてカバーしたレポートには、たとえ多少古くても目を通す。
    ・キャッシュ・フローを増やして本質価値を拡大することができない会社を避ける事が重要。
    ・私は週刊鉄道積載量などの理解し難いデータを含めて、各種の経済統計を見ている。
    ・株式投資法と投資哲学;自分で理解できるビジネスだけを追いかけること。適切な尺度か似たライバル企業と比べて、ビジネスが過小評価されている会社を見つけること。適正価値の水準まで上昇したら、利食いをすること。相場の海が荒れ狂っている時には、現金という港に入ること。基本手順を守って、賭けに出ないこと。投資をギャンブルではなくビジネスとみなすこと。

    第6章 ジミー・バロディマス
    ・ファンダメンタルズは全く気にしない。
    ・まず、甲斐を目指している株と売りを目指している株に分ける。すると、そこから買いたい株か売りたい株が現れてくる。
    ・適応する必要性、ポジション調整のトレード、熱狂を避ける
    ・自分の手法を見つけることがマーケットの魔術師になるということ。

    第7章 ジョエル・グリーンブラット
    ・PERや株式益回りは債務水準や税率の変化に大いに影響を受けるが、EBIT/EVは影響を受けないということだ。
    ・株式のデータ…コンピュスタットのポイント・イン・タイムのデータベース
    ・資本利益率は、EBITに対する投下有形資本の比率を計算して測定した。
    ・バリュー投資の手法に従い続けるのは、それを十分に信頼していない限り、非常に難しい。
    ・ほとんどのよく知られている指数は時価総額で加重されているので、結局は非常に効率が悪い。時価総額で加重した指数では、ある株の価格が高くなるほど、指数にしめるウェイトが大きくなります。
    ・指数に加えて、割安度で加重平均した最も割安な100株ぐらいでさらに厳選したファンドを作った。
    ・バリュー・インベスター・クラブ
    ・投資家が犯す最も大きな過ち…感情に負けること、知識がないままに投資をすること、マネジャーの最近のパフォーマンスを重視しすぎること。
    ・バフェットは自分がビジネススクールで教えることになったら、会社の評価法と株価の捉え方の2つを教えるだろうと言った。
    ・ファンドが良い時には資金が流れ込んでくる、悪い時はその逆(p.214)
    ・グリーンブラットはバリュー投資について3つの重要な教訓を与えている。1.バリュー投資はうまくいく。2.バリュー投資は常にうまくいくわけではない3.1が真実である理由の一つは、2にある。
    ・「時間はお粗末なビジネスにとっては敵だが、優れたビジネスにとっては見方である」

    第8章 コルム・オシア
    ・今の経済学は数学的な厳密さとモデル化が全てとなってしまいました。
    ・人々が犯す最大の過ちは、良い答えが実は無いかもしれないときに、答えがあると思い込むことでしょう。
    ・重要なのはファンダメンタルズ。経済状況を考えると、イギリスがERMに残ることは不可能でした。
    ・相場が転換するまでひたすら待ち続ける。
    ・「まず投資をして、あとで調査せよ」
    ・金融危機の始まりは、短期金融市場の流動性が枯渇した2007年8月に始まった。(p.242)
    ・ファンダメンタルズ分析とは、明日の天気を予想することではなく、今日雨が降っていると気づくことなのです。
    ・金は物質的に使われる量の100倍ぐらいの供給量がある唯一の商品。小麦や銅といった他の商品では、それは当てはまらない。金の価値は完全に心理で決まるか、心理に影響するファンダメンタルズ(インフレ率やドルの価値)で決まる。
    ・ルールは特定の時期の相場にしか当てはまらない。
    ・VAR(バリュー・アット・リスク)の有用性について
    ・まず私は、相場がどこに達したら、自分が間違っていると考えるべきかを決めます。
    ・仕掛けと手仕舞いの戦略が、トレードをしたい理由と合致していなければ、資金管理の計画は一貫していないことになる。それは、つまり失敗するということです。
    ・まず、相場がどこまで進めば、間違ったと判断するかを決める。それによって、ストップをどこに置くべきかが自動的に決まる。次に、そのトレードでどれだけの損失が出ても構わないかを計算する。そして最後に、その金額を、今の価格からストップまでの一枚あたりの損失額で割れば、取引できる枚数が決まります。私が一番よく見かける誤りは、これとは逆に計算するものです。彼らはまずトレードしたい金額を決める。すると、彼らは自分の痛みの限界を知っているので、ストップをどこに置くかも決まってしまうのですよ。

    第9章 レイ・ダリオ
    ・通貨切り下げと紙幣の増刷は株価にとって良いことだということ、それから政策立案者のいうことを信じちゃいけないということ。
    ・投資の聖杯(横軸に投資案件の数、縦軸に標準偏差)について(p.283)
    ・今の日本の状況、デレバレッジと呼ばれる過剰債務が調整されていく状況
    ・投資家たちの犯す最大の過ちは、最近起きたことが続きそうだと思い込むこと。
    ・相関係数のない資産を加えて、リターンリスク比率を向上させる
    ・「時間を超えて、普遍的な」手法が、現実世界を十分に表せるほど堅牢なファンダメンタル分析モデルを構築する唯一の方法だと信じている。

    第10章 ラリー・ベネディクト
    ・僕は歩み値しか見ていない。
    ・S&P500先物を主にトレードしている。その指数そのものをトレードするほかに、ユーロ、円、Tノート、金、原油などの非常に流動性が高い先物とS&P500先物を組み合わせるトレードもします。
    ・僕は平均回帰に基づくトレードを頻繁にやっています。
    ・損失に基づいて手仕舞う基準を決めている。どの一日でも、直近一ヶ月での損失が2%を超えたら、すべてを精算するでしょう。
    ・僕はそれぞれのマーケットに対して、ほかのマーケットがどう動くかに注意を払うようになったのです。僕は相関関係のトレーダーになったということです。それを今日もやっているのです。

    第11章 スコット・ラムジー
    ・各銘柄が危機的なイベントに反応して、何%動くかを計算すれば良い。そして、それらの銘柄を最も強いものから最も弱いものへと、ランク付けをするのです。
    ・一回のトレードで取るリスクは、普通は運用資産の10ベーシスポイント(0.1%)ぐらい。でも、もっと素早く手仕舞うこともあります。
    ・RSI(相対力指数)は使いますが、買われすぎ・売られすぎの指標としてではない。RSIと価格が乖離しているところを探すのです。
    ・200日移動平均線と、フィボナッチ比率による押し・戻りも見ますね。
    ・私の目標は様々な銘柄の微妙な違いに気づいて、トレンドの変化や加速を予測することです。
    ・私の意見では、マーケットを動かすのは通常、株式市場です。典型的な刺激と反応のパターンは、株式の上昇=商品の上昇=ドルの下落。

    第12章 ジャフリー・ウッドリフ
    ・9歳か10歳の時に、オッズや確率に関心をもつようになった。
    ・ビル・ジェームズの定量分析スタイルから非常に大きな影響を受けていますね。
    ・僕は効率的市場仮説を学ぶとすぐに、それが間違っていることを証明しようという使命に駆られたのですよ。
    ・最高のモデルを一つ使うよりも、複数のモデルを使うほうがずっと良いことも分かりました。
    ・第3の手法の核心は、日足の価格データから生成した副次変数を、様々に組み合わせて試しました。副次変数の一例を挙げると、ボラティリティの指標です。それは価格に由来する一連のデータだけど、値動きの方向とは直接的には関係がない。副次変数の考えはビル・ジェームズから得たのですよ。
    ・副次変数はすべて、日々の始値、高値、安値、終値のデータだけに由来。
    ・相場に関する何らかの構造的な理論か質的な理解→仮説を立てる→それをデータで検証する。決してデータからこじつけるわけではない。と多くの人は主張するが、私はデータを検索する。

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