津津浦浦 (月刊たくさんのふしぎ)

著者 :
  • 福音館書店
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  • Amazon.co.jp ・雑誌 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 4910159230332

感想・レビュー・書評

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  • 。゚+。。.。・.。゚+。。.。・.。゚+。。.。・.?。゚
    たくさんのふしぎ
      津津浦浦
           2023年3月号
    ゚+。。.。・.。゚+。。.。・.。!.゚+。。.。?・.♪

    ■感想
    これも図書館で新品だったので、借りた本です。
    タイトル見て、まったく興味はなかったですが、新品だったからついつい、、

    ふだん、ほんとに、ぼーっと、生きてるんだな〜と、感じます。駅の名前なんて、全然意識していないので、「津」とか、「浦」が着く駅が多いなんて、気づきもしないです。もっと、気づきある人生を送るために、いろんなものに、気づいていきたいな〜と、感じました。


    ■内容
    筆者が日本全国を回ったお話で、その時に駅の名前には「xx津」、「xx浦」の字が入る駅が多いことに気づいたらしい。そして、「津」、「浦」について調べたようで、下記の意味があることがわかったとのこと。

    「津」
    船がいかりをおろしてとどまるところ、小さな船着き場、船が岸から岸へ進む渡し場

    「浦」
    海や湖の湾曲して、陸地に入り込んだところ、水ぎわ、海辺

    そして、筆者は、実際に、それらの土地に足を運んだ。

  •  「全国津津浦浦」なんていうけれど、名前に「津」と「浦」の字が入る鉄道駅を地図上に印をつけて線で繋いでみると、かなり大雑把だが日本の海岸線に近くなる…。という話から、他のさんずいの漢字の入る駅も増やしていくとさらに日本地図に近づいていく、内陸部のさんずいの駅はどうだろう、と、さんずいと鉄道だけをとっかかりに調査を進めていくうちに、いろんなことがわかってくる。面白かった。

  • タイトルや表紙からはわかりにくいが、「鉄」本と言ってよい。鉄道駅に「〜津」「〜浦」が多いという発見をきっかけに、二つの漢字の意味を調べ実際に日本全国のそういう名のつく駅を訪ねてどんな場所かを確認する旅。そこからみえてくるのは、山がちな島国である日本で鉄道がどういうところにひかれたのかを訪ねる旅は鉄道以前の人や物を運ぶ手だて(水運)を訪ねる旅でもありそれぞれの土地の歴史や物語も思いを馳せる旅だということ。

    今は昔ながらの地名から離れた駅名も増えているけれど(それに限らず町の名前などもどんどん上書きされてしまうが)、昔ながらの土地の名前というのは想像以上に情報量が多いんだなということに改めて感動する作品だった。

    ***
    10年経った雑誌IDの使い回しにつき、登録済みのものをいったん削除して再登録した。
    前の登録情報は以下の通り。いい本だったけど、ハードカバー化はしていないし、存在がなかったことになってしまうのが残念。

    小原嘉明/文 吉谷昭憲/絵「アオムシの歩く道」(たくさんのふしぎ2013年3月号)
    2013年2月7日 購入・登録 2月21日読了・★5
    キャベツ畑にいるモンシロチョウの幼虫アオムシをよく観察すると、ふつう葉の上を表も裏も器用に歩いているように見えるのに、ときどきポトリと地面に落ちるのがいる。まぬけなのか、病気か怪我でもあるのか? そのどちらでもなく、落ちるアオムシと落ちないアオムシの違いはなんなのか、足の仕組みや歩き方などていねいな観察と実験を経て思いがけない事実が発見され、それはその後のさなぎになる過程を考えても合理的に説明がつくことがわかります。そのうち国語の教科書にのってもいいような説明文で、ちいさな疑問から研究を発展させる動物行動学のおもしろさをつたえる作品。

  • 鉄道好きな著者が「津津浦浦」という言葉から津と浦がつく駅名をたどり始める。津とは、浦とは、氵(さんずい)のつく駅名まで広げて、全国の路線を探す。そこに隠れていたその土地の由来を知ることで「津津浦浦」が立証されていく。

    単なる鉄道好きな旅行記にとどまらず、面白い。訪れた先々の図書館で、地名の由来を調べていることも共感できた。

  • 図書館で手に取って読む内に、きちんと読みたくなって借りてきた。
    紋白蝶の幼虫の歩き方が、終齢の最後の方でそれまでと変わるという主題。
    元の歩き方についても全く知らない部分があったが、最後の歩き方から蛹を作るまでについても、興味深かった。
    読んで疑問が残ったのは、どうやって葉の下面に蛹を作るかが書いていないところだが、そこはこれから論文にするのか? だからまだ書けない? と思ってしまった。

  • 興味深く読んだが、事象に対する考察が推測や想像の範囲から出ておらず、客観性に欠けるかなあ…という部分もあるように感じた。個人的好みのレベルの話だと思いますが。

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著者プロフィール

野坂勇作 1953年、島根県松江市生まれ。広島で育つ。多摩美術大学工業デザイン科中退。その後、佐渡島で農業に従事するかたわら、ミニ・コミ誌「まいぺーす」を編集。絵本『ちいさいおうち』(岩波書店)に再会することで、絵本を描きはじめる。主な作品に『あしたのてんきは はれ? くもり? あめ?』『しもばしら』『どろだんご』『でんちゅう』『オレンジいろのディーゼルカー』『あめのひのディーゼルカー』『すすめ ろめんでんしゃ』『分水嶺さがし』(以上、福音館書店)、『うたえ ブルートレイン』(金の星社)など。鳥取県在住。

「2018年 『にゅうどうぐも』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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