厳しい父親と美しい母親と姉妹たち。
地味でソバカス顔の背高のっぽのゾーイは品行方正なドレイク家に疎外感を感じ、家を出てニューヨークでタクシードライバーとエアロビのインストラクターをしていた。
ある日、同じく家を出て奔放に自立して生きる伯母から、自分の葬儀のプランをドレイク家で立て、一番良かったプランを立てた者に遺産を贈ると言われる。
一家は伯母の謎の生活に、わからない遺産を受け取るのに戸惑い、適当にプランを立てようとしたが、伯母にシンパシーを感じていたゾーイは自分で考えるプランを出すという。
突然事故死した伯母のアパートへ行くと、伯母に会いたいと現れた汚い格好のニック。
彼は失踪した父親の手がかりが伯母にあるという。
純粋で必死な彼を無下にできないゾーイ。
伯母は誰のプランを選んだのか?
ニックの父親は?
ゾーイの傷ついた心をほぐすラブストーリー。
伯母やニックの父の話も気になったし、家族との解決もきちんと描かれている。
ヒロインの変身もヒーローの手でなく、元の姿のままのラストも珍しく良かった。
俺様でない素直で純粋で富豪でもない普通のヒーローのおかげか、モヤモヤが残らない、ボリューム感ある作品。