パンズ・ラビリンス [Blu-ray]

監督 : ギレルモ・デル・トロ 
出演 : イバナ・バケロ  セルジ・ロペス  マリベル・ベルドゥ  ダグ・ジョーンズ 
  • アミューズソフトエンタテインメント
3.49
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本棚登録 : 502
感想 : 69
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4527427810709

感想・レビュー・書評

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  • 異世界の王女の生まれ変わりだと言われ、王国へ戻るために過酷な試練をクリアしていくオフェリア。
    でもオフェリアにとっては現実世界の方が過酷で、どうにかして逃れようと必死で。彼女の必死な表情にこちらまで悲しくなりました。
    ラストシーンまでずっと辛いけれど、オフェリアは王国へ行けたんだ…という結末なのだと思う事にしました。救いがなさ過ぎるので。

    異世界の異形の生き物や、虫や、パン神の造形は好みでした。ファンタジーって実は容赦ない世界な気がするので…キラキラフワフワより、この世の理が通じない、生命をぶつけて生き抜く世界だという印象です。
    でもあの…目はそこなんだ!?と思いました。あの穴は鼻か。。

    時代背景が全体主義下のスペインという事で、継父である大佐は如何にもな恐怖政治だし、メルセデスさんを含むレジスタンスや彼ら側にいる医師の抑圧された状況も影を落としていました。
    メルセデスさんはオフェリアの唯一の支えだったのも悲しい。

    残酷で悲しいけど美しさも感じる世界でした。
    観終わった後にこのジャケットを見ると、ここはオフェリアが辿り着けた光まみれの王国なんだというのがわかるのでジーンとします。
    ギレルモ・デル・トロ作品はたぶん初めて鑑賞したので、他の作品も観たくなりました。

  • 残酷で血塗れの御伽噺でも現実に比べればずっと美しい。
    ヴィダル大尉はスペインの悪習を担う人物だったり、レジスタンスはそのスペインの悪習を断ち切ったという、希望の未来を感じさせたり…
    あと、オフェリアが地底の王国に逃避したということから、神の救済が無かったor跳ね除けたということで、キリスト教の力が弱まったという解釈もしてみたんだけど、多分深読みしすぎですね。

  • 主人公の女の子が魔法の国の王女となるために試練を、っていうファンタジーと見せかけてほとんどがゲリラ戦真っ只中のスペイン内戦。まあ子供の頃にしか信じられないファンタジーの世界、みたいなところなんだろうけどなかなかの胸糞ストーリーでした。それにしても父親であり敵役の大佐、タフガイすぎない?

  • こんなに暗いファンタジーは他にない。
    ラストも哀しい。
    ところで、第2の試練の化け物は何者だったのだろう?

  • ダークファンタジーと言えば!
    辛くて暗い現実、不思議で恐ろしくもある異世界からの誘い、目の離せない展開。

    個人的にラストが秀逸。
    死にオチは時々、ハッピーエンドより幸福に感じることがある。

    何度でも見たいというよりかは、時々、そっと1人で見たくなる。

  • とても好きな作品。陰鬱で重い歴史的背景が少女の幻想と見事に混じり合い、ファンタジーと現実を行き来する印象的な作品。「王女は末永く、正義と優しさで王国を治めました」。果たしてこれが主人公が体感していた≪現実≫なのか、それとも空想好きな主人公が自らの為に生み出した≪お伽噺≫なのか。後者だったらかなり泣けます…。

  • 現実とファンタジーの案配がとても心地よい。
    クエスト2のクリーチャーのデザインが好き。
    それにしてもあの天井画は誰が描いたの?(笑)
    彼自身が描いたのならとても可愛らしい。
    クエスト3の現実とファンタジーが遂に入り交じるシーンはゾクゾクする。
    ラストがハッピーエンドかバッドエンドか判別つかないところもとても好み。

  • ダークファンタジーとでもいうのかな。主人公の女の子の幻想の世界と、スペインの戦時下の状況が入り混じって、衝撃のラストを迎える。
    現世は夢、夜の夢こそまことかな。

  • 見たことあるのに、見たこと無いていで何度か借りて見てしまった。バッドエンド。

  • 不思議な国のアリスを思わせるような切なさと美しさの入り混じるギレルモ・デル・トロ監督のダークファンタジー作品です。主人公に寄り添う歪な世界が心象をよく表すようで悍ましさと愛おしさが湧きます。

著者プロフィール

映画監督・脚本家・小説家。
1964年10月9日生まれ。メキシコ出身。
劇場長編監督デビュー『クロノス』(92)が各国の賞で高く評価され、97年の『ミミック』でハリウッド・デビューを果たした。『デビルズ・バックボーン』(01)、『ブレイド2』(02)を経て、念願だったマイク・ミニョーラの人気アメコミの映画化『ヘルボーイ』(04)を実現。映画はヒットを記録し、続編『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』(08)はスタジオをユニバーサルに移して製作。その間にスペインで製作した『パンズ・ラビリンス』(06)は、アカデミー賞脚本賞にノミネートされたほか、カンヌ国際映画祭など各国で高い評価を受けて気鋭の監督として国際的に広く認知されるように。07年にはペドロ・アルモドバルらとメキシコで製作会社「チャチャチャ(Cha-Cha-Cha)」を設立。『ロード・オブ・ザ・リング』の前日談にあたる大作『ホビット』シリーズでは脚本を手掛けた。10年『パシフィック・リム』で、久々に監督に復帰。14年にはチャック・ホーガンとの共著で発表した初の小説「ストレイン」シリーズ(09年)のテレビドラマ化が実現。本作に続き、今後は『Pinocchio』『ヘルボーイ3』『パシフィック・リム2』などの話題作が予定されている。

「2016年 『ギレルモ・デル・トロ クリムゾン・ピーク アート・オブ・ダークネス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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