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感想・レビュー・書評
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ムーミン展に行ってから気になってたムーミンシリーズ。
魔物のぼうしに川の水を入れたら木イチゴのジュースになったり。
願いを叶えてもらうのに自分のしあわせじゃなく人のしあわせを叶えてもらったり。
児童書は夢があっていい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ある年の春、ムーミントロールたちが冬眠から目覚めて、いろんな冒険をして、夏が終わって、秋がやって来るまでのお話。
以下、雑感。
・「どうなったと思いますか?わからなかったらお母さんに聞いてごらんなさい。あなたのお母さんならきっと知っています。」という注釈が突然出てきたりしてどきっとする。
・スナフキンは、持ち物を増やさない。帽子やズボンを勧められても、「僕には新しすぎるなあ」という。そして旅に出る。スナフキンに憧れる人は多いが、スナフキンのファン1号はムーミントロールなんだなあ。ムーミントロールがスナフキンを慕う気持ちが、思春期の頃に「同級生だけど憧れちゃう」という感じの友達に出会って、しかも仲良くなれたときの幸福感に似て、くすぐったい。
・スニフはそれに比べると弟分っぽい。「あいつは、こんな秘密を背負うには小さすぎる」とか言っちゃう。スニフが泣いたら慰めるし、わがままを言ったらたしなめる。
・スニフ自身も、普段は自分の功績を大袈裟にアピールしたりして、あなどられないよう必死だが、自分より小さくか弱い者に出会うと、思いやりの心が沸き上がるようだ。
・ムーミントロールの、ママに対する信頼感は絶大。と同時にママを守らなきゃという気持ちも強い。ママ強し。
・一応全体を貫くストーリーとして、飛行おにの話があったが、恐ろしい人かと思われた飛行おには優しい人で、優しさゆえになんやかんやでハッピーエンドで、よかったよかった。