新装版 たのしいムーミン一家 (講談社文庫) [Kindle]

著者 :
制作 : トーベ・ヤンソン 
  • 講談社
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  • ムーミン展に行ってから気になってたムーミンシリーズ。

    魔物のぼうしに川の水を入れたら木イチゴのジュースになったり。

    願いを叶えてもらうのに自分のしあわせじゃなく人のしあわせを叶えてもらったり。

    児童書は夢があっていい。

  • ある年の春、ムーミントロールたちが冬眠から目覚めて、いろんな冒険をして、夏が終わって、秋がやって来るまでのお話。
    以下、雑感。

    ・「どうなったと思いますか?わからなかったらお母さんに聞いてごらんなさい。あなたのお母さんならきっと知っています。」という注釈が突然出てきたりしてどきっとする。
    ・スナフキンは、持ち物を増やさない。帽子やズボンを勧められても、「僕には新しすぎるなあ」という。そして旅に出る。スナフキンに憧れる人は多いが、スナフキンのファン1号はムーミントロールなんだなあ。ムーミントロールがスナフキンを慕う気持ちが、思春期の頃に「同級生だけど憧れちゃう」という感じの友達に出会って、しかも仲良くなれたときの幸福感に似て、くすぐったい。
    ・スニフはそれに比べると弟分っぽい。「あいつは、こんな秘密を背負うには小さすぎる」とか言っちゃう。スニフが泣いたら慰めるし、わがままを言ったらたしなめる。
    ・スニフ自身も、普段は自分の功績を大袈裟にアピールしたりして、あなどられないよう必死だが、自分より小さくか弱い者に出会うと、思いやりの心が沸き上がるようだ。
    ・ムーミントロールの、ママに対する信頼感は絶大。と同時にママを守らなきゃという気持ちも強い。ママ強し。
    ・一応全体を貫くストーリーとして、飛行おにの話があったが、恐ろしい人かと思われた飛行おには優しい人で、優しさゆえになんやかんやでハッピーエンドで、よかったよかった。

著者プロフィール

文芸評論家・翻訳家。1906年鳥取県生まれ。高校卒業後、代用教員等を経て、岩波書店に入社。退社後、東北大学文学部で学ぶ。雑誌「近代文学」等の創刊に参加し、日本女子大学教授をつとめる。北欧文学に造詣が深く、ムーミン童話全集をはじめ、多くの作品を翻訳し、日本に紹介した。著書に『アンデルセンの生涯』(毎日出版文化賞受賞)、『山室静著作集』(平林たい子賞)など多数。2000年逝去。

「2020年 『ムーミン全集[新版]6 ムーミン谷の仲間たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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