彷徨える艦隊 旗艦ドーントレス [Kindle]

  • 早川書房
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  • 一世紀に渡りシンディックと戦ってきた同盟軍は大敗を喫した。今やその艦隊は足手まといになり、敵地で足止めを食らっている。同盟軍の唯一の希望は、一世紀に及ぶ冬眠で眠る伝説の提督、ブラック・ジャック・ギアリーに託された・・・というストーリーのミリタリーSFシリーズの第1弾です。
    本書の主人公、ブラック・ジャック・ギアリーが目を覚ますと、そこには総力戦によって引き裂かれた銀河が広がっていた。同盟軍は敵対勢力のシンディックとの果てしない戦いを繰り広げていましたが、罠にはめられ、同盟軍の指揮官は全員殺され、残された艦長たちはゆっくりと、失われた艦隊の指揮を執るべき地位にある唯一の男がギアリー名誉提督であることに気づきます。周囲からの英雄崇拝に愕然としながらも、ギアリーは自分の義務を果たすことに。作者ジャック・キャンベルには、敵地に取り残された船団が戦いに立ち向かうという物語の本書で、銀河系全体を横断する旅に私たちを連れて行ってくれます。プロットも、キャラクター設定も、シンプルでユーモアが光る作品でした。たとえば宇宙戦。もともと私はミリタリーSFをそんなには読まないのですが、たまには宇宙戦もいいですね。本書の宇宙戦は、複雑な戦術や艦隊の操縦を見事に描写しており、非常にサスペンスに満ちていて、スター・ウォーズで描かれたものよりも魅力的に思えました。ただこのシリーズの最大の弱点は、その設定です。単体で見ると、スターウォーズやデューン、ハイペリオンなどと比べると、どうしてみ見劣りしてしまう部分があります。2つの対立する派閥のどちらにも深みがなく、どの惑星も魅力的ではありません。とはいえ、このシリーズには可能性があり、キャンベルはそれをどんどん利用していくのですが、序盤のうちはこの設定ゆえに驚くほど面白くないのが難点です。

  • コールドスリープから目覚めたら、英雄に祭り上げられていたという話。偶像と現実の違いを経験不足の孫世代の部下達を教育しながら埋めていくという渋めの話。
    初っ端から、そこそこ引き込まれる。11巻もある大作なので、楽しみが持続できるのがいい。

  • 彷徨える艦隊 旗艦ドーントレス
    スタートレック的なSF。主人公のジレンマが面白い。

  • 二つの文明が長い間宇宙戦争を続けている世界で、100年間コールドスリープしていたベテラン軍人が蘇生するとそこには経験の浅い若い士官しかおらず、一から指導しながら敵地で孤立した艦隊を指揮していく。
    最近の若いもんはと内心思いながらいろいろ部下に気を使う主人公の姿が新鮮でなかなかおもしろい。銀英伝的な颯爽とした指揮官とは大違いの組織人の苦労。
    宇宙での艦隊戦の描き方にも特色があり、ゲームでいうとステラリスの世界を想像するとイメージが浮かびやすい。

  • 全11冊。楽しかった。長かった。SFはいいですね

  • 先日のSF読書会二次会で「ミリタリーものとローダンが実はハヤカワを支えている」とどなたかが仰ってたのを聞いて、今まで敬遠してたが読んでみるか、と。

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