草子ブックガイド（１） (モーニングコミックス) [Kindle]

著者 : 玉川重機

• 講談社 (2011年9月23日発売)

感想・レビュー・書評

[myjstyleさんの感想 · 2019年5月10日]

本の世界を覗くと広くて豊かな世界が広がっています。草子は家庭環境が大変で、引っ込み思案な性格ですが、本好きが縁で古本屋に居場所を見つけました。絵が下手で、言葉の使い方にクセがあって、読者を選びます。初めは抵抗感がありましたが、後半から、慣れと物語の広がりで面白くなりました。「李陵」とか読んだと思うけど、すっかり忘れてますね。

[テラ子さんの感想 · 2017年1月4日]

読書猿さんのサイトで紹介されているのを見て、kindleに出ているを見つけたのですぐ買って読みました。
素晴らしい本です。
自然と「あ、本を読もう」と思わせてくれます。
特に好きな話は山月記の話です。
草子の父のことがまるで自分のことのように感じました。
戦うことから逃げて己の中の獣を太らせている自分を見つけました。
本好きにもかつての本好きにも手に取ってほしい本でした。

[largeaslifeさんの感想 · 2021年5月16日]

(110)

[あるふぁさんの感想 · 2017年11月9日]

本の虫、草子。本を読んでいる間は呼吸をして生きていられる感じはわからなくもなく。「「生きる」をあきらめない強さはどんな時代にも「人生」を作り上げるための大事なスパイスのような気がするよ。」草子の行動は褒められた行動ではないけど許容する古本屋の店長の懐の深さが暖かい。「西行の本棚は西行の歌集「山家集」から広がって行く波紋が次々と色んな本が生み出した波紋と干渉し、混ざり合い西行という大きな海が見渡せるようになっていた」本が本を呼び世界を広げる。そんな読書ができると幸せだ。

[isamumoriyama007さんの感想 · 2014年5月28日]

本好きにはたまらない１冊です。読書に対する思いが満ちあふれています。

著者プロフィール

高知県出身。1995年、『ハヤ子サケ道をいく』(玉川敏秀名義）が「アフタヌーン」の新人賞である四季賞で入賞しデビュー。2009年に『草子ブックガイド』が「モーニング・ツー」で連載スタート。メフィスト2016年VOL.2～2019年VOL.2まで『西荻ヨンデノンデ』を連載。

「2020年 『西荻ヨンデノンデ』 で使われていた紹介文から引用しています。」