デッド or キル [DVD]

監督 : デヴィッド・ガイ・レヴィ 
出演 : ブリタニー・スノウ  ジェフリー・コムズ  サーシャ・グレイ  ジョン・ハード 
  • アメイジングD.C.
2.17
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本棚登録 : 27
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4580189027327

感想・レビュー・書評

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  • ◼◼不快ッ!orサイテー!!◼◼






    WOWOWオンデマンドに観賞。
    (※ 以下にWOWOWオンライン上の番組解説・内容欄より転記させていただきます。)



    【大富豪の屋敷に集められた、それぞれ人生に行き詰まる8人の男女。彼らは一発逆転を懸け、究極の二者択一ゲームに臨む。極限の心理戦が見もののシチュエーションスリラー。
    「ヘアスプレー」やリメイク版「プロムナイト」などのB・スノウが、骨髄移植が必要な弟を救うため、危険なゲームに参加したヒロイン役を演じたワンシチュエーションのサバイバルスリラー。ある屋敷の一室に集められた男女が、それぞれ行き詰まった人生の一発逆転を懸け、次第にエスカレートする二者択一を迫られていく。“殺すか死ぬか”の選択を前にしたとき、人はどちらを選ぶのか? シンプルにして究極の心理戦が見どころだ。共演は「ガールフレンド・エクスペリエンス」のS・グレイなど。

    難病を抱えた弟の面倒を見るアイリスは、支援が必要な人々を集めた、さる富豪主催の選考会兼晩餐会に誘われる。ただし、最終的に支援が得られるのはただひとり。彼女を含め屋敷に集まった男女8人は、選考のため“ゲーム”を行なうことになった。ルールは単純、二者択一で選んだことを必ず実行しなければならないというもの。だが、選択肢はやがて犠牲を誰かに押しつけるか、自分が背負うかという過酷なものへエスカレートし……。



         ☆.:*・*:.☆.:*・*:.☆*・*:.☆.:*・*:.☆.:*・*:.☆*・*:.☆ 



        内容は番組紹介・解説・内容欄にあるとおり。  



     男性5名、女性3名の計8名はいずれも切実に高額なお金を必要としている様子。 ヒロインのアイリスは弟の病の克服のため、誘われたこのゲームへの参加を引き受ける。 

     主催者はシェパードというイカれぽんちの大富豪。彼にはこれまたイカれたバカ息子が居る。 

    (1)大金を手に入れたいとする背景を抱えていること。(2)自分が主催するゲームに彩り?を添えてくれそうな異なる性格の者。 

     そういう条件に適合する相手のもとへ自ら出向ていては、このゲームへの参加を促している様子。何とも危険でエキセントリックなこの遊び心が疼きはじめると、伝手を通じては参加に価する者たちをどうもチョイスしているようだ。  

     勝ち残ると獲得できる大金に惹かされこのデス・ゲームに参加した男女が織り成すその浅ましき心理の動揺と、ゲーム結果の惨状を見てはイカれた父子が異常な悦楽に浸るという、何とも胸くその悪い作品。 

     富豪のシェパード役の俳優さん、どこかで見掛けたお顔なので検索したところ、『死霊のたたり』で主人公Dr.ハーバート・ウェストを演じた方だった。 これまでにもこうした系統の作品に割りと多く出演されている様子。 そんな意味ではどことなく、ウド・キア氏に似ている路線の男優さんかもしれない。   

     『ソウ』や『CUBE』に見るシチュエーション・スリラーの部類なのかもしれないが、如何せん個人的に「不快感が先行」してしまった。
     
     《死を選ぶか・相手を殺(や)るか》の究極の選択肢を10秒と、30秒の時間制限で迫られる。 中でも私が最も不快(退いてしまった)だと感じたのは、下半身のご不自由な老婦人に 「麻痺している下半身は痛みを感じないのだろう?」と聞いて、彼女の太腿にアイスピックを突き刺すシーン。 避けたはずの動脈を刺してしまったようで、刺した側の男は慌ててズボンのベルトで止血を施するものの、しだいにこの老婦人の顔面は蒼白になり意識が朦朧と。そしてピクリとも動かなくなり絶命しまうシーン。 

     《生き残るためのゲームが人間の理性と自尊心を剥ぎ取っていくという深層心理を露呈させる》というメッセージ性は分かるのだが、どうしても本作のテイストは私の口(心)に合わなかった。 ラストの救いようの無さがそれをダメ押ししてきた。 


         ☆.:*・*:.☆.:*・*:.☆*・*:.☆.:*・*:.☆.:*・*:.☆*・*:.☆  


    *余談(1)=アイリスを紹介した男が自らを反省し、彼女を救いに屋敷に乗り込むもあえなく撃たれてこちらも絶命。 このシーンは必要なのだろうか?と、ふと…(苦笑)     


    **余談(2)=意外や意外!ジョン・ハード氏が出演されている。 が、こともあろうにゲームの序盤で呆気なく殺されてしまったではないか! 彼の役どころはアルコール依存症を克服したコンウェイという男。 グラス1杯かボトル1本かで積まれた札束の高さが違い…(苦笑)  眼の前の「アルコール」と、札束の「高さ」に目が眩んだ彼は「ボトル1本」のほうに挑んでしまう。 で、挙げ句、銃弾を喰らってしまい果てるという、何ともトホホな人生の終結。 ハード氏の近況は存じ上げないので恐縮だが、このような作品にご出演されるのが意外すぎて驚きを隠せない。 短いシーンではあったがその表情演技はなかなかのもの。 唯一そこだけに「星印を1つ」塗りつぶした次第。

  • 設定としては「富と権力を持っている男がいて、お金に困っている連中に「死のゲーム」をさせるというもの。まあ、そのアイデア自体は「カイジ」のような成功例もあるわけだから、悪くはない。でも、問題はそこから先で、邪悪だとわかりきっているゲーム・マスターの下、どうして参加者は命をかけるのかという説明が上手にできていないとダメなのである。その点において、この映画は失格である。
    というのも、第一にゲーム・マスターである悪党がちっとも悪党に見えない。人の命をもてあそぶゲームを発想し、実行し、それを見て楽しむくらいのワルならば、もっと風格も悪知恵があるはずなのに、これじゃあ単なるアホな小金持ちである。息子にいたっては単なる馬鹿だし。
    またゲームの参加者たちも命と引き替えのゲームをするほど切羽詰まっているとはとても思えない。というか、その説明がまったくないので(ヒロインの女性を除く)、緊迫感も生まれない。
    よって物語を見ている側としては「どうせ最後は1人が生き残るんでしょ(しかもヒロインが)」という生ぬるい気持ちになってしまい、少しも面白くないのである。
    そういうわけで、まあ、残念な映画でした。

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