大阪学 [Kindle]

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  • 新潮社
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感想・レビュー・書評

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  • 読んだのは文庫版。ブクログではもう電子書籍しか収録されていない。文庫版の刊行は26年前。今となっては顧みられない一冊になってしまったのかも。
    で、内容は抜群におもしろい。「大阪人は善悪では動かない、損得で動く」が大阪を言い表している。
    「これ幾らだったと思う?」に対して高いのを自慢するのが東京の人間で、逆に大阪は安いのを自慢するらしい。この理由を歴史的に解き明かしてくれる。山口素堂の「初がつを」は大阪ではあり得ないんだそうな。決して大阪人とは分かり合えないね。

  • 不法駐車から始まり、お笑い、きつねうどん、スーパー、大阪弁に至るまでをその本質にある、大阪人の自主独立でかつ柔かでしたたかな精神、価値判断を経済に置く事が発達させた独自の価値観まで解き明かしている。

    さらに、古代から近代に至るまでの大阪の歴史と精神の発展史から上で語られた大阪精神がどのように形成されたかを、大阪愛に溺れる事なく大阪愛を語りつつ冷静に解説した本。

    久しぶりに大阪に行って大阪に浸りたくなってきた。

  • 出版されたのは古いが、大阪についての興味深い薀蓄が語られる。ダイエーとか梅田付近とかだいぶ情報が古くなっているが、楠木正成などの歴史上の有名人の話はなるほどと思い興味深い。

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