作画汗まみれ 改訂最新版 [Kindle]

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  • 文藝春秋
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感想・レビュー・書評

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  • アニメーターの仕事を「役を演じる」と書くほどに絵の動きや表情で感情を表現することに重きを置いた人だったんだなと感じた。
    また60年代では今では考えられないような、それぞれのアニメーターが指示通りに描くだけではなく(現代では指示通り正確に描けた方が好まれる)個性を出して絵で遊ぶということが許されるような時代だったのも楽しみがあったと思う。
    私たちがよく知る「ルパン三世」や「じゃりン子チエ」から、アニメ映画の原点とも言える「白蛇伝」までさまざまなエピソードを交えて宮崎駿·高畑勲なども絡めて描いてくれていて興味深く読めた。
    私が幼い頃に見て細部は覚えていないもののすごく心に残った「リトル·ニモ」の誕生秘話も載っていて個人的にすごく嬉しかった。

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著者プロフィール

1931年7月11日島根県生まれ。
1956年、東映動画(現 東映アニメーション)に第1期生アニメーターとして入社。『白蛇伝』(1958年)『わんぱく王子の大蛇退治』(1963年)などの原画を担当。『太陽の王子 ホルスの大冒険』(1968年)で作画監督を務めた。
1968年、東京ムービー(現 トムス・エンタテインメント)傘下のAプロダクション(現 シンエイ動画)に移籍。テレビシリーズ『ムーミン』(1969年)『ルパン三世』(1971年)の作画監督を担当。
1977年、日本アニメーションに出向し『未来少年コナン』(1978年)の作画監督を担当。
1978年、東京ムービー新社傘下のテレコム・アニメーション フィルムに移籍。映画『ルパン三世 カリオストロの城』(1979年)『じゃりン子チエ』(1981年)の作画監督を歴任。

「2023年 『道楽もの雑記帖』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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