仕事ができる人はなぜモチベーションにこだわらないのか [Kindle]

著者 :
  • 幻冬舎
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  • モチベーションを削ぐことなく、過剰に持つこともなく、そこに依存しない形でパフォーマンスを出せるようにする。「モチベーションが高い」と同一視されていた勤勉倫理から、つながりを前提とする労働へシフトする。

    習慣化、ルーティン化するのが大事というのはいろんなビジネス書で出てくるが、改めて有効性を認識させられる。モチベーションが出ないことで悩むときがあるが、そこの抜け方もパターン化したうえで、たまに楽しみを覚えられるような働き方をしていきたい。


    ●なぜ、モチベーションが問題になるのか?

    モチベーションが登場するのはネガティブな文脈が多い。理由にモチベーションを挙げるのが簡単ではあるが思考停止。モチベーション不足は逼迫してないからこそ出る贅沢な悩み。

    ●なぜ、会社と上司はモチベーションを削ぐのか?

    優秀なプレイヤーが管理職になってうまくいくとは限らない。会社はモチベーションを上げようとするのではなく下げないようにすることが大事。

    ●そもそも、モチベーションは高ければいいのか?

    野心的なタイプA行動パターン、反対のタイプB行動パターン。モチベーションが高いゆえに周囲にネガティブをまき散らすと、それをリカバリするには3倍のポジティブ要員が必要。パレートの法則、完璧主義者、残業は恥である。

    ●高いモチベーションが引き起こすメンタル問題

    仕事に依存する体質の会社が形成されるとデメリットが多い。長時間労働が美徳とされていた時代とは背景が異なる。過労死。

    ●モチベーションを問題視しない働き方「モチベーション0.0」

    モチベーションではなく自分をパターン化、仕組化する。モチベーションがでないのが当たり前、そこに囚われずパフォーマンスを出す前提。モチベーションは行動プロセスの後についてくる。モチベーション1.0、2.0、3.0。理想である3.0を万人に求めるのは無理がある。モチベーションを意識しない0.0、好きなことをやっているか、当たり前になっているか、切迫しているか。


    ●「モチベーション」から「つながり」の労働へ

    勤勉倫理に変わる労働倫理である「つながりとしての労働」。心、精神、身体(習慣)のバランス。コンピテンシーごとのロールモデル。当事者意識を持つ。

  • せやな。本当にそのとおりやな。という内容ではあるが、とりわけて珍しい事が書いてあるわけではない。
    後半パートは著者のごく狭い周辺の話になっている節が見受けられ、ありがちではあるが微妙な感じがした。
    タイトル以上のものではない。
    強いて挙げるとすれば、モチベーションが上がらないと悩んでいる人には多少役に立つかも知れない。


  • 【本の情報】
    なぜ仕事ができる人はモチベーションにこだわらないのか
    /相原孝夫

    【本を読む目的】
    ・Facebookで友人がシェアしていたため。
    ・モチベーションの上がり下がりが自分は比較的少ないため、題名に惹かれる部分があった。

    【内容】
    ・モチベーションに頼るとどうしても上がり下がりがある。
    ・「モチベーションがある」→「行動する」では安定的に成果を上げ続けるのは困難

    ・ハイパフォーマーの多くは、
    「行動する」→「そこにモチベーションを持つ」

    ・モチベーションに頼らずに行動する3つの方法
    ①危機的状況(会社の倒産目前)
    ②習慣化
    ③仕事自体に自己達成感を感じる

    →①は望ましくない、③は誰でもが持とうと思って持てるものではない。
    →②を目指すのが現実的

    いつも同じ時間に出社するなど。考えないでも良いところは決めてしまう。
    「出社したくない」と思うのではなく、「7時にご飯食べて、出社して、机の掃除をする」と決めてやるだけ。

    その他省略

    【自分の意見】
    大学の先輩に言われた言葉が非常に近い。
    「気持ちを変えても行動は変わらない。意識を変えるって言っても何も変わらない。
    まずは行動してみる。そうすれば気持ちも変わる」

  • 共感できることが多く、自分の考え方とかけ離れたところがないので、すっと読めた。ただ、後半の部分では、筆者の価値観に基づいて断定的に論じているところが窮屈に感じた。

  • 『モチベーション入門』とは真逆な視点。

    自己実現欲求なんかを否定的に捉えてる。

    「仕事に面白いとか、つまらないとか、期待するのがおかしい」と思っている僕には、共感できる点が多い。

    すごく共感できるフレーズを。
    「感情は必ずプロセスを進めていくうちに、楽しいとか苦しいとか、湧き上がってくるものだ」

    始めなきゃなにもならないわけで。

    森博嗣の『「やりがいのある仕事」という幻想』も似たようなことが書いてある。

    とはいえ…それなりに理論は勉強しておきたい。

  • 本当に優秀な人はモチベーションに左右されずに淡々とやるべきことを実行している。
    人とのつながり、共感(アウェー状態にしない)の重要性を再認識。

  • 型にはめる。体が自然に動くように鍛える。

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著者プロフィール

人事・組織コンサルタント。株式会社HRアドバンテージ代表取締役社長。早稲田大学大学院社会科学研究科博士前期課程修了。
マーサージャパン株式会社代表取締役副社長を経て現職。人材の評価・選抜・育成および組織開発に関わる企業支援を専門とする。
主な著書に、『会社人生は「評判」で決まる』『ハイパフォーマー 彼らの法則』『仕事ができる人はなぜモチベーションにこだわらないのか』などがある。

「2021年 『職場の「感情」論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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