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感想・レビュー・書評
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面白かった。
矢沢永吉との対談がいい。不良のようで、実は真面目というのは本当だ。うわべだけだったら、とっくに淘汰されていただろう。
矢沢以外にも、THE GREAT FREEがよかった。自営業の有名人たち。みんな、コミュニケーション能力の高さがうかがえた。
あとは、みうらじゅんに訊け!というインタビューはすごかった。小手先のリフレーミングとかじゃなく、毎回パラダイムシフトを起こす。
テーマから明後日の方向に迷走するとつまらなくなるんだけど、すれすれテーマと接点を保ちつつ、死角からジャブが飛んできた。職人芸。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
≪Learn as if you will Live Forever.
Live as if you will Die Tomorrow.
永遠に生きるかのように学べ。
明日死ぬかのように生きろ。
ある日の読者メールに書かれていた、マハトマ・ガンジーのことばより。≫
「ほぼ日」こと、「ほぼ日刊イトイ新聞」に連載された就職論。
人事のプロ、グレート・フリー(ミュージシャン・漫画家などフリーランスの方々)、研究者、そしてなんと矢沢永吉との対談と、「127のはたらくことば」と題した、ほぼ日からの言葉の抜粋をまとめた本。「はたらく」とは何か、ということを考えさせてくれる本です。
≪「はたらくこと」とは 「大切にしてきたもの」を考えることに他ならない≫
この本では「大切にしているもの」という言葉がたくさん出てくる。仕事をするということ(=社会で生きていくということ)は、自分が絶対に捨てられないものは何で、切り捨てられるのは何か、選んでいくことなのかも知れない、と思った。
余談ですが、先日読んだ「ビール職人、美味いビールを語る」で、キリン「一番搾り」のパッケージデザインをしたとして記載されていた、しりあがり寿さんがこちらの本でも登場していたので、なんだか、不思議なつながりを感じました。 -
これから働こうとしている人にも、今働いている人にも読んでもらいたい本。「はたらくって、何?」
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個人的には素晴らしい本で、どの言葉も心に届いてくる言葉ばかりだった。ただこの本のメッセージが、就職を間近に控えた学生達には、どう聞こえるのかが分からない。僕のような、会社に働いて10年以上という人間への響き方とは違うような気がするのだ。ある程度社会に出て、良いところも悪いところも見たり体験してきた人間ではなく、まだ先のことが分からない、不安ばかりの人では、この本に書いてあるメッセージの受け止め方が違うように思う。
きっと学生達は、この本に書いてあることをまっすぐ受け止められないだろう。それでもいい。とにかく働く前にこの本を読んでほしい。腑に落ちなくてもいい。腑に落ちないまま、自分なりに生きて欲しい。いつかこの本に書いてることを思い出し、こういうことだったのかと気付くときがくる。そうやって色んなことに気づき、色んなことを考えてほしい。そうやってなんとなくぼんやりと見えてきたものこそが、あなたの「はたらきたい。」ということだから。