- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4988632503587
感想・レビュー・書評
-
観ているのがしのびなく胸がぎゅーーっと締め付けられる映画だった。
市役所の職員も身元不明の遺体安置所となった学校の体育館を手伝うようにと言われ来たものの、何をしていいかわからずただ立っているだけ。
私も今でこそこの年齢だし、息子と父の葬儀にも出席していたからわかるけど、もし、まだ身近に「死」を経験していなかったらこうなるだろうなぁ~と思いながら観ていた。
それもいきなりの惨事で、自分もギリギリのところで生きていて、多数の遺体が体育館に並べられている光景を目の当たりにするんだもの。
逃げ出したくなる気持ちもわかるよね。
でも葬儀社を定年退職した西田敏行さんがそこをうまーく指導していったために、だんだん変わっていくんです。
この役は西田敏行さんで大正解だと思う。
彼の温和な人柄が、映画からにじみ出てくる悲愴さを緩和してくれていたから。
だから、号泣になることはなかったです。
なので自分なら・・・とか考えながら観ることができました。
これはルポルタージュが原作だから、本当に現地の方々は相当な苦労をされたんだなぁーと改めて思いました。
ごめんなさい。私は日本から8000kmも離れたところに住んでいるため、当時はニュースをずーっとつけっぱなしにして情報を入手していましたが、実感がわきません。どこか対岸の火事みたいなところがあったから。
でも、突然、身内を失い途方にくれる遺族。そして自分を責める残された人々。その悲しみはものすごくわかります。
あれから、2年半ちょっと経ちましたが、まだまだ多くの問題が残されていると思います。
それでも人間は生きていかないといけないし、日本人の力強さを信じています。
被災にあわれた方々に少しでも心の平安がもどりますように、と願っています。
こういう大惨事を風化させないためにも、是非、観て欲しいということで☆4つにしました。詳細をみるコメント0件をすべて表示