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- / ISBN・EAN: 4548967011944
感想・レビュー・書評
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1979年11月。革命直後のイランで、アメリカ大使館占拠事件が発生する。
その際、裏口から6人の職員が秘かに脱出し、カナダ大使の私邸に逃げ込んでいた。しかしこのままではイラン側に見つかるのは時間の問題で、そうなれば公開処刑は免れない。
にもかかわらず、彼らの救出は絶望的な状況だった。
そこで国務省から協力を求められたCIAの人質奪還の専門家、トニー・メンデスは、ある計画を練り上げる。
それは、架空の映画企画をでっち上げ、6人をロケハンに来たスタッフに偽装させて出国させるというあまりにも奇想天外なものだった。
「ザ・タウン」のベン・アフレックが監督・主演を勤め、79年にイランで起きたアメリカ大使館人質事件で、実際にCIAが行った驚愕の救出作戦を描く実録ポリティカル・サスペンス。
実際にあった人質救出作戦を、ドキュメンタリータッチで緻密なディテールを積み重ねながら描いているので、良質のスパイ小説を読んでいるような緊張感が最後まで途切れず持続します。
終盤の救出作戦は、上司の許可を得ないまま実行して上司や仲間と奔走する様子が並行して描いていて、二転三転してハラハラドキドキしたし、ベン・アフレックが人質と一緒に故郷に帰ろうという熱い思いが伝わってきて、感動しました詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
合言葉は☆~アルゴくそくらえ!~☆
1979年に実際に起こったイランで起きた
イスラム過激派事件を脚色した作品
イランのアメリカ大使館職員6人は
カナダ大使館員の家に逃げ込む
その6人を救出させる為にCIAがとった
もっともましでろくでもない作戦
それはハリウッド作戦だった。
空港でのやりとりはハラハラ
離陸までの攻防もドッキドッキ
だけどその前に
カナダ大使館員の家政婦さんですよね
アメリカ人6人を匿っていることを知っている
この家政婦サハルがもし密告したら・・・
そう、この作品は成り立たなくなるね
まあとにかく無事フライトし
「アルコールの提供が可能となりました」
という機内アナウンスが流れて
あたしも嬉しくワインでカンパーイ!
できました。
ベン・アフレックいいですね
先日はアルゴを観る前にどんなものかと
「ゴ―ン・ベイビー・ゴ―ン」を観ました。
なかなかよかったし考えさせられました。
そして、次は「ザ・タウン」を観ます。
はい、終わり -
出国シーンはハラハラドキドキ。
生きた心地しなかったでしょうね~。
これが実話っていうのだから驚きです。
見応えのある作品で良かったです。 -
こういう実話を元に制作された作品が好きです。
2時間ながらも間延びせずドキドキしながら最後まで駆け抜けていく感じ、素晴らしいです。
観る前に前提知識がある方が、より深く楽しめると思います、ネタバレにならない程度に時代背景だけでもも頭に入れてから観たらよかった。
エンドロールを観て、ストーリーだけでないビジュアルの再現度の高さへの拘りも伺えます。 -
2012年アメリカ映画。監督・主演はベン・アフレック。
1979年に発生したイラン革命と、その後の在イランアメリカ大使館占拠人質事件から派生して、偶然にも大使館を脱出できた6人のアメリカ外交官がカナダ大使の家に匿われていたのを脱出させた実際の作戦に基づくストーリーです。
1979年のアメリカ大使館占拠事件は、当時、自分は小学生だったのですが、新聞に大きく取り上げられていたのを憶えています。その後、ペルシャ湾に展開中の空母から発艦したヘリ部隊による大使館急襲と救出作戦(←デルタフォースが投入されたと後年知った)が、砂漠上のトラブルで失敗に終わったことも大きく報じられるなど何かとインパクトのある出来事だったのですが、その傍らでこのような作戦も実施されていたとは当然知るよしもありませんでした。(ずっと機密扱いだったとのこと)
大体、ハリウッドが制作するという話をきいた時から、倫理的正義-アメリカの正義-石油利権-イスラエル問題という具合に、「国際正義」や「一方的な正義」から「胡散臭さ」までも満載な中東でのアメリカ介入の話を映画化し、しかも、ハリウッドも一枚噛んだ話として、ハッピーエンドで終わるであろう物語がどこまで鼻につかないか不安でもあったのですが(笑)、まあ結果が分かっていても、ドキュメントタッチのサスペンスな展開が上手くまとまっていてそれなりに見応えがありました。内容としてもそれほど政治臭は強く無かったのではないかな。(イラン革命軍?は明らかに悪役でしたが・・・)
しかし、アカデミー作品賞や脚本賞を受賞したあたりで、またぞろハリウッドの政治メッセージ性を感じてしまうのは穿ち過ぎでしょうかね。(笑)
ヒゲのベン・アフレック、いいですね~。観客が感じる映画の「胡散臭さ」をある意味、開き直って体現しているかのようですが(笑)、最後は使命感を持って任務を完了するというお約束のスッキリ感がまた良かったですね。(笑)6人のカナダ大使の家でのワイン飲み会とテヘランでの自ら置かれた状況の対比や、イラン革命軍?と大使の家のメイドのふるまいの対比など様々な思惑を絡ませながら、募る不安感と振り絞る勇気を巧みに演出してよく盛り上げていたと思います。そしてそれらを昇華させるハラハラの脱出行の成功。
作戦計画自体は雑に見えても(笑)、ストーリー性といい、当時の雰囲気の見事な再現といい、映画としての出来栄えも良いのですが、何より実際の話として、架空の『アルゴ』という映画のロケをテヘランで行うことを口実に、救出作戦を本当に行ってしまうとは!こういう映画なような着想を実行に移してしまうアメリカ恐るべし!(笑) -
実話を基にしたイランでの人質救出作戦を描いた物語。
『実話を基にした』と言っても、
映画を盛り上げるために
脚色した部分がかなりあるようで、
オリジナルストーリーとして、
楽しむという観方が良いかもしれません。
かなり脚色されているようなので、
賛否両論あるかもしれませんが、
物語として面白くなっているので、
私個人的にはこれはこれで有りかも、
と思っています。
ハラハラドキドキの映画を観たいと
思っている方におすすめの映画です。 -
アカデミー作品賞に恥じない、あっという間の2時間でした。
1980年代前後の風俗を懐かしく思い出したのだけれども、
実際の事件そのものは記憶にそれほど残っていなかったことにショック。自分はどこを見て暮らしていたのだろう。
特典映像を見ると、話の細部は映画脚本としての盛り上げもあるよう。だからといって実際に起こっていたことが緊迫感に欠けるものだったわけではないことは容易に想像できる。
自分が係わった時代に起きたことを次の世代や周辺の人たちに伝える重要性を再認識したし、外交の難しさ、重要性を考えるために中高生などにどんどん見てもらいたい。
ベン・アフレックが、とんでもなく恰好良かった。
主演・監督すると、こういうことになるの? -
これは傑作です。真実は小説より奇なり、実話に勝る脚本はないんですな。脇が名優揃いだし、音楽もファッションも時代の雰囲気を陰に陽に伝えています。TIMEにさりげなく映る「クレイマー・クレイマー」のチラシとか、D・ストレイツの「悲しきサルタン」とか心憎いです。実写も交えての緊迫感溢れる演出に脱帽です。必見です。
2018/10/15
もう一度観たくなり再度鑑賞。やはり最高に面白い。
アラン・アーキンって名優だな。
明日の脱出に備えてのシーンで流れるツェッペリンの「レビー・ブレイクス」が痺れる。
スターウォーズのフィギュアに混じったアルゴの絵コンテが映るラストシーンがよいです。