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感想・レビュー・書評
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仏教を哲学としてみる。初期仏教だけではなく、大乗仏教の思想も当然取り入れて述べられている。入門とあるが、やはり難しい。第一章「存在について」、第二章「言語について」、第三章「心について」、第四章「自然について」、第五章「絶対者について」、第六章「関係について」、第七章「時間について」。
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西洋思想を一旦プラグマティックに理解するためには、仏教哲学がとても力になるように思う。
そもそも自分の思想は何だろう。キリスト教との緊張関係から研鑽された西洋思想。中世イスラム世界に保存された科学。そして葬式・お墓参りと狭く押し込められた仏教。しかし、その細いつながりからあらためて仏教に出会う。
実は日常用いる言葉の中に仏教用語が溢れている。例えば「世界」は「世」は時間で「界」は空間を指しているそうだ。これはまるでカントが示したアプリオリな時間と空間のようだと思った。
そこで不思議に思うのは西洋思想に触れ得ずして仏教の理解は困難ではないかと感じたことだ。そういう意味でどちらが単に優れているという比較は意味が無いだろう。
「無我」と「縁起」。自己とはこの世とはをあらためて問い直したい。
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