- Amazon.co.jp ・電子書籍 (243ページ)
感想・レビュー・書評
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ビールの試飲評価をする際にブランド名を伏せると、味の評価順位とブランド評価や市場シェアは必ずしも一致しない。生活者は、厳密な実態評価ではなく、ブランドのバイアスによって購買を選択しているのである
モノづくりの極地とも言える研究開発の知財に関わっていたことがあります。目標は当然技術開発であり、生産性だの軽量化だのが成果の指標で出てきます。
ブランドなんて何のことやらです。おそらく、上手くモノが作れた段階でそんな話が出てくるのだと思います。
研究開発の初めからブランド考えながら進めたらどうなるのでしょう。消費者に歓迎されるモノができるのでしょうか。はたまた、消費者に迎合してなんの新鮮味もないモノになるのでしょうか。 -
ブランドをつくっていくにはどうしたらよいか。
技術力差がなくなった、商品ライフサイクルが短くなった、インターネットやデバイス発展により消費者の情報取得接点が多様化した現在においては、ユーザーとのコミュニケーション、そしてユーザー同士のコミュニケーションを促進する場としてのプラットフォームが必要で、その中でユーザーの体験価値を向上させていくことが重要という内容。この本を読むような人は基本的にソーシャルメディアを使っていたり、アマゾンや楽天を利用している人が多いと思うので、内容に違和感を感じないだろう。まあ、そうね、と。
個人的には、プラットフォームうんぬんというよりも、そもそものブランド戦略についてまとめられている本として有益であった。