- Amazon.co.jp ・電子書籍 (215ページ)
感想・レビュー・書評
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■一言でいうと
自分の意見を作り出すための処方箋
■誰向けの本か
想定対象は、あくまで主観的な見解だが、比較的幅広い人や年代向けの本といえる
ビジネス等がメインだが、日常生活でも応用が利く内容といえる
・論文作成やディスカッションが必要な大学生
・若手ビジネスパーソン
・経験値のあるミドルエイジのビジネスパーソン、等
■なぜ読んだか
仕事や日常で常日頃実施している"考える"行為について、抜け漏れがないか、新たな学びがないかを確認するために読んだ
*前提 仕事柄、質の高い意見やアウトプットが期待され、必然的に思考することを求められる状況下にある。
■気づき・学び
・具体的な考える手順が示されている
Step1 理解する
Step2 視点を広げる
Step3 未来からより現実的なアクションを考える
Step4 「意見」ができる
Step5 批評・反論を自分のものにして、意見を磨き上げる
⇒Step0では、"知る"(情報収集をする)があると個人的には思うが、
意味合い的にStep1に包含されているという理解をした
・Step1の理解するについて、「自分が何を理解していないか把握する」という点が書かれている
⇒経験上、この観点はポイントだと感じた、個人的には結構あるあるかと思う
分かったふり、理解したふりで痛い目を見ることも多々ある
時間的な制約もある中で、致し方ないこともあるが、分かっていないことをクリアにしておくことで心構えや対応も明確になると考える
・各章にチェックリストややることリスト、ポイントが書かれている
⇒具体的な行動を起こしやすいと感じた(忘れても本書を再度見直せばわかるし、繰り返しで定着する)
個人的には、写真をとり、スマホでチェックするということをよくやる
・Lesson2の『よい質問』のポイント12か条が書かれている。
⇒オンライン会議や研修などで意見を求められることも多いため、どの観点で質問するかの引き出しが増えるため有益と感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自分の意見を作る基礎
1.何をどのくらい理解しているか把握する
2.疑問に思うことを調べる
3.意見をもつ
根拠を意識するためのクリティカル・シンキングとは
プロセス
1.根拠として述べられている内容は正しいのか確認
2.根拠が根拠になっているか確認
根拠力をつけるエクササイズ
・なぜこの選択をしたか?Becauseを自問する
・AではなくB、の理由を比較して自問する
Step 1 理解を深める
1.情報を理解しているかチェック
- 5歳に説明できる
- 英訳してみる
- 事実 or 意見?
2.なにが理解できていないか列挙する
- 理解度チェックシートを作る(理解していることへのツッコミ)
- 5W1H, to whom, How much
- マーカーをひく
3.理解するための効果的な質問を考える
- いつどこでだれがなにを(足りなければ)
- 目的:なんのために?根拠:なぜそう言えるの?
- 情報にツッコミ
- 必然性を問う、ほんとにいる?
- データの正当性は?うちに当てはまる?
- 曖昧言葉
- 似て非なるものと比較:他社事例
- 物事の両面 Pro and Con
- きっかけ、起源:思いつき注意
- なぜいま?
- 長期的な展望
- インタビュワー
4.質問するクセをつける
Step 2 発想を広げる
誰かになりきって考える
Step 3 未来からより現実的なアクションを考える
1.現実になったらなにが起こるかシナリオを作る
2.うまくいった、だめだったときのバターン考える
3.完全根拠リストを作成
- 基本姿勢:賛成 or not
- その根拠
- 提案、補足:こうしたらもっとよい
- その根拠
- ネック:それでも懸念がのこれば
4.暗黙の了解
- なぜなら←→ゆえに で違和感はないか
よりよい決断をするための思考プロセス(まとめ)
1.決断しかねていることを肯定文で書く:転職する
2.目的は?:お金ほしい
3.どんな手段ある?
4.その結果どうなる?うまくいく場合、いかない場合
5.ポリシーにあるか、現実的か -
なかなかに難しいかもしれませんが、考える癖、ぜひ身につけたいと思います。
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わかりやすい。実践で役立てたい。
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「欧米人と比べて、意見を言う事が苦手な日本人に対しての、意見を言うための授業」が適切なタイトルと思います。
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今の部署での仕事は、考えて書く仕事。
高度な経営判断に繋がることから、考えを詰める必要あり。
その観点から、この本は非常に有用だった。 -
考え方の学習。
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意見には根拠。
自分が気になる、引っかかる事項には「なぜ?」と問いかけて事象の根拠を探ること。 -
「考えぬく力」=クリティカルシンキングを平易な言葉で解説している本。
「考え抜く力」を欧米の学校での教え方をヒントに、ビジネスパーソン向けに分かりやすく解説しています。
割と当たり前に感じる方法を解説していますが、プロセスに落とすとか文字に落とすと人に伝わりやすいことがよく分かりました。1つのケースを提唱している思考プロセスで考え抜くとこうなるというものがついており、分かりやすい。
他人の意見の受け止め方=自分の気付きであることも考えており、どう意見を受け止めて次に活かすのかも参考になる。(ひらりん)