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- / ISBN・EAN: 4907953040472
感想・レビュー・書評
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~★~一週間限定引き籠り作戦~★~
ニッコロ・アンマニーティの原題『IO E TE』同名小説を映画化
周囲に馴染めない孤独な14歳の少年が、
学校行事のスキー合宿をボイコットして
その1週間を地下室で籠る予定だったが・・・
ベルナルド・ベルトルッチ監督にしては、
ちょっと中途半端な感じがした。
とんでもない展開になることを期待したので
え?って感じ・・・。
蟻の巣やアルマジロを地下室に持ち込むあたりは
14歳の少年らしいなっと思った。
非常に惜しい詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ベルトルッチ10年ぶりの新作。限られた空間で車イス上からストーリーをつむいでいく姿勢は、朝日のインタビューで答えた通り、「小津に捧げる」ものなのだろう。デビットボウイはいいが、ベルトルッチがレッチリかよ!というところに老いは感じる。しかし、カット割りはさすが。中身はいささかこってり。
【ストーリー】
孤独を愛する風変わりな14歳の少年、ロレンツォ(ヤコポ・オルモ・アンティノーリ)は、ことあるごとに学校や母親から問題児扱いされていた。ある日、ロレンツォは両親に学校のスキー旅行に行くと嘘をついて、自分の住むアパートの地下で、1週間好きな音楽と本に囲まれて暮らそうと計画する。食糧も寝床も暖房も確保された至福の時間は、2日目にして、異母姉オリヴィア(テア・ファルコ)の出現で一変する。ロレンツォより少し年上で、世の中の経験も豊富な彼女に影響され、ロレンツォの心にも変化が訪れる。
ニッコロ・アンマニーティの同名小説を映画化。14歳の孤独な少年と異母姉による秘密の共同生活を描く青春映画。監督は、「ラストエンペラー」のベルナルド・ベルトルッチ。出演は、本作が映画初出演となるヤコポ・オルモ・アンティノーリ、「副王家の一族」のテア・ファルコ。2012年カンヌ国際映画祭特別招待作品。 -
すんなり入ってくる。思ったように生きられないようにしてるのは自分自身で、心のままに行動すれば案外道は開けるのかも。
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ラストシーンのイタリア語で歌われるデビッド・ボウイのSpace Oddityが最高。
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個人的には、大学時代に観た「シェルタリング・スカイ」以来の
ベルナルド・ベルトリッチ監督作品。
「ラスト・エンペラー」や「シェルタリング・スカイ」といった壮大なテーマとは違って、ある男の子の、ある一週間を、ある地下室の中だけで綴った作品。
映画について知り尽くした監督がその限られたスペースに何を描きたかったか、そこに惹かれた。
不登校だった、ロレンツォは、学校のスキー合宿にいくといって、一週間家を空けることを思いつく。
母は暗い暗い不登校の我が子の決意を喜びながら、かつ心配しながら送り出すのだが、実は自分のマンションの地下に隠れて一週間を過ごすロレンツォ。
そこに異母姉弟の麻薬づけの姉が転がり込んで一週間を過ごす。
「一人は最高だよ」
こう言い放つ、ロレンツォ。
すでに家族を持ってしまった自分からすると「ガキが!」とか思ってもみるのだが、
でも絶対にこう思う時期はあるはずで、そしてそれを行動に移せることがどんなに貴重で尊い経験なことかも知っている。
この時代のヨーロッパの政治状況を知っていれば、なお楽しめたかもしれない。 -
巨匠ベルナルド・ベルトリッチ監督作。孤独な少年と異母姉が地下室で一週間暮らす。ただそれだけだけど、何か良かった。少年の少しだけ成長した姿が最後のストップモーションの表情に表れています。